おひとりさま
NHKのテレビ番組「ニュースウオッチ9」で、東京大学大学院教授の上野千鶴子氏が書いた「おひとりさまの老後」と言う本が紹介された。筆者が女性だから、女の人の老後についてがメイン。でも男が読んでもいたく共感できる。そろそろ老後が気になる人が読むのは大いに結構、しかしそろそろ一人暮らしの親を引き取って・・・と思っている子供世代の人が読んでも大いに参考になる。私も、高校を卒業して以来家を出ていたから妹が結婚して母親一人になった時、一緒に住まなければ・・・の一方的な思いで神戸から私が就職する時に稼動した川重坂出工場へ転勤させてもらった。その時の母は、60歳を過ぎたばっかりだったと思う。自分がその歳になって初めて分かったが、助けが要るような歳でもないし、病んでもない限り元気ハツラツである。それこそ母は子供達が家から出た今、一人でのびのびと人生を謳歌しようと思っていた矢先だったかも知れない。それを私の一方的な恩着せがましい思いで同居し、母親にもまたその後娶った妻にも嫁姑の複雑な関係を創出させたのは、ひとえに私の世間知らずで独断的な考えだったと深く反省している。
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