ルックス
右の写真は私が入社した頃の写真。どう見ても高校生くらいにしか見えない。今でも実年齢よりは若く見られるが、今はその方が楽しい。若い頃は若く見られるのが嫌でいやで仕方がなかった。それで不愉快な思いをした事が沢山あったから。入社早々年下の女性社員から「高校生みたい」と言われ気分を害した。会社で後輩も出来て一緒に出張したら、後輩のアトに名刺をくれ、私が先だろうと気分が落込んだ。学生時代に合コンで女性にあまり相手にされなかったのは若く見られるせいだと悩んだ。馬鹿は若く見えるの言葉も気に入らなかった。人は、初対面の時自分より年上か下かを意識する。年上には敬意を払い言葉遣いも変わる。自分と同年輩又は年下と思う人から、明らかに年下だと思われるしゃべり方をされると都度頭に来た。そんな事が積もり積もって若く見えるのが大嫌いだった。それで少しでも老けて見せよう思い、黒縁の伊達めがねを長い間かけていた。めがねをかけることでその効果があったとは、今は思えない。やはり馬鹿だった。そんな事をしなくても今は年相応のルックスになった。同級生との集合写真を見ると、頭髪の多い少ないは抜きにして皆同じような風貌をしている。二十歳や三十路に見える奴など皆無だ。今までの若く見られた嫌悪感がどんなに無駄だったかを思い知らされる。それにしても写真の頭髪は多い。時の流れが髪の毛を何処へ持ち去ったのか。
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