文化
住み慣れた所からよそへ行くと人の住む風景が違う。特に外国へ行くとそれはより顕著となる。何故か?文化が違うからだと言った人がいる。けだしその通りと思う。文化の違いは住む建屋を変え、食べ物を変え、習慣を変える。神戸から坂出へ赴任して来たあるTOPが坂出は「長靴文化」だと言った。雨が降ると通勤に長靴を履いてくる、神戸では雨が降っても長靴は履かないと。しかしこの言葉は田舎の工場に働く面々に総スカンを喰った。顔では笑ってこの言葉を聞いたが内心は不快だったに違いない。雨が降ると長靴を履くと言う文化をけなされたからだ。文化をけなすと碌なことはない。反発が残るだけ。植民地支配に一番大事だったのは、その土地の文化を認め尊重する事。否定などしたら反乱が起きる事を時の支配者は長年の経験から学んでいたに違いない。しかし文化は変化していくもの、だけどそのスピードは遅いから半世紀単位で振り返らないと分からない。昔は畳の上に布団を敷いて寝ていたんだよ・・・と昔の文化を懐かしむ時代が来るだろう。
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