飛行機 その2
2005年12月にハワイへ行った時の事。42.195Kmのホノルルフルマラソンを何とか完走し、オアフ島からハワイ島へ観光に出かけた。その帰りの飛行機での出来事。100人乗りくらいの新しいジェット機だった。乗客の搭乗が終わり、出発時刻が過ぎてもいっこうに飛ぶ気配がない。30分くらい経って、コンピュータが故障して今その原因を調べているので今暫らく待って欲しいとアナウンスがあった。その後何回か同じ説明が機長よりあって定刻より1時間以上過ぎた頃、故障が直らないので別の飛行機に乗り換えてくれと言う。
仕方なく指定された搭乗口へ皆でゾロゾロ移動。搭乗案内を待っていたらさっきの飛行機が直ったのでまた乗ってくれと言う。「一体どうなってんだ~」の声と共に再度ぞろぞろ。
皆乗って出発しようとしたら日本人の若い女性客が、スチューワデスに食ってかかった。日本語を解さない彼女は女性の剣幕に、日系の職員を呼んで通訳に立てた。若い女性の言い分はこうだ。
故障が直ったからまた乗れと言われても、どこが故障していて原因が何でどう直したのか納得のいく説明をしてくれと。通訳のおばさん、はじめは乗務員と女性の間に割り込んで真面目に役割を果たしていた。が、ついに切れた。
「貴女の抗議のために、ただでさえ遅れている飛行機がまだ飛べない。そんなに言うなら貴女だけ別の飛行機に乗り換えろ」と・・・。さすがこの一発は効いた。彼女はそれで喋らぬ人となった。
間もなく離陸した飛行機は無事ホノルル空港に着陸。滑走路に車輪が着いてブレーキのための逆噴射がかかった時、ほとんどが日本人の乗客の中から拍手が起こり、拍手の数は増えていった。私も拍手したひとり。
他の人は何にも言わなかったけれど、心の中では娘に声援を送っていたのに違いない。みんな心配だったんだ。
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