鳥居をくぐる
喪中の友人が神社へ参拝するのに鳥居をくぐらなければ良い、と私も仲間も友人に言いきかせ無理やり連れて行った。そして鳥居があるたびに鳥居の下をくぐらず、迂回して神社まで行った。
でも後で調べてみるとそれが大間違いと気付き、友人には申し訳無いと反省した。
調べた結果はこうだ。
神社神道では,死を穢れと捉えれていますから,忌服期間は神社へのお参り,神社の祭りへの参加はダメです。神社に祀られている神様が「あんた,忌中で穢れてるから来ちゃダメ。」と言っているわけですが,物理的に忌中の方が神社に来るのを排除できませんから,お参りする側が遠慮する習わしになっているのです。
よく「鳥居をくぐっちゃダメ」と言いますが,これは,鳥居をくぐらなければ良いという意味ではありません。神社は,柵や植栽や構造物によって囲まれています。結界と呼ばれるもので,結界の内側は,神様の領域です。その神様の領域に出入りすることが許される所に鳥居があるわけで,「鳥居をくぐる」とは「神様の領域に入る」ということを意味します。ですので,鳥居をくぐらず脇から入るというのは,他人の家を訪問するのに,玄関から入らず,垣根の隙間から入るのと同じことです。実の親が亡くなってから50日以上経過していれば,神社に詣でて良いので,お間違いなく。また,浄土真宗・真宗には「忌」という概念がありませんから,浄土真宗・真宗の門徒さんであれば,喪に服することも忌服することもありませんので,喪中葉書も出されません。
と言う事でした。
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