40の節目から始めた人間ドックを毎年続けていなかったら、今の私はとっくにあの世。
胃のポリープは放置しても問題ないが、腸のポリープは必ず癌化すると聞く。そしてそれが見つかったのは確か人間ドック5年目だったと思う。
便潜血反応が陽性で精密検査をしてみましょう・・・と。例の肛門から内視鏡を入れて腸の中を検査するやつ。一体どんな格好で検査するの?下半身裸?痛くない?麻酔は?・・・とあれこれ想像するに気が重くなる。
でも検査自体はそう心配するほどのこっちゃなかった。格好はお尻に窓のある検査用のパジャマを穿かしてくれるし、ケツのアナを見られる恥ずかしさを除けば、オェオェツの胃の内視鏡検査よりずっとましだ。
検査自体より腸内をきれいにする前処理の方が大変。2日前からおかゆ、1日前はスープだけ。おまけにその量も制限されお腹のへる事と言ったら・・・。そして検査当日はまずい下剤を2リットルも飲まされる。
尾籠な話で申し訳ないが、下から出るはでるは・・・まるで水鉄砲のように出る。透明度がだんだん上がって、腸の中がキレイになっていくのが見える。一種の爽快感さえ覚える。
検査結果は?
見つかりましたね、S状結腸に直径1センチくらいの立派なポリープが。手術はまた日を改めてしましょうと。
ポリープの根元を内視鏡に仕組んだワイヤー鉗子で切り取る手術。その時出血する場合もあるから一応入院してもらって・・・で、出血がなければその日に帰ってもいいよと。
結果は1週間近く入院するはめに。ポリープ近くの血管を傷つけたか切ったかでえらい下血。とにかく便器は行く度に真っ赤になる。その度に私の顔は真っ青になる。
一升ぐらい下血したと大袈裟に思う頃、輸血しましょうと言われ内心安心。でもこの輸血、数年後に物議の種となるのも知らずに。
それから数年後、大腸ポリープは再度見つかり、再度切った。この時は下血もなく入院もせずにすんだ。何よりほっとしたのは検査や手術の前処理が簡単になっていた事。2日も前からの制限はなくなり、検査当日の下剤だけで良くなった。その下剤も随分飲みやすいものに変っていた。
緑十字が製造販売したフィブリノゲンによるC型肝炎が新聞紙面を賑わしたのは、私が輸血を受けてから数年経ってからの事。もしかしたら私も?と心配したが幸い関係なかったようである。
とにかく私にとって人間ドックは救世主である。皆さんにも是非お薦めする。
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