らせん
蟻の社会から人間社会は見えないものと信じている。
子供の頃、蟻の行く手に溝を掘り穴を作ってそこに水を流し、蟻が大いに慌てる様を、面白がって見たものだ。
蟻にとって降って沸いたような大水は、天変地異の何物でもなかったろうに、私から見ればほんのちょっとしたイタズラだった。
人間社会からは見えないもっと大きな世界があって、そこに住む生命体がイタズラで箸かなんかで地球をチョンと突くと大地震が起こり、手で海水をちょいとかくと大津波が起こる・・・地球に住む我々にとって、それは天変地異の何物でもないが、それを見て面白がっている者がいるかも知れない。
そのイタズラが我々には見えないんだから、一体何が起こったんだろうと逃げ惑う事になる。
鈴木光司氏の小説に何かそんなような設定があった気もする。「らせん」だった?
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