ヒゲ考
会社を非常勤にさせてもらって毎日家に居る。人に会う事もないからヒゲを剃る必要も無くなった。
剃るのは面倒くさいし・・・で、そのままにした。生れてこのかたヒゲとは無縁だったので、ヒゲを生やすとどんな風貌になるかは少し興味があった。
ひと月ほど何もせずに放っておいたら、それなりにヒゲ面になった。私のヒゲの占有面積は僅かだし、密度も低く濃くもない。それでも鼻の下のヒゲはまあまあ格好がついた。
でもアゴヒゲの何と貧相なことか。正にヤギのヒゲである。いやヤギより長さが短い分もっと貧相。
鬢(ビン)からアゴまでつながったヒゲはカッコ良いが、私の場合鬢からアゴに至る区間に全く毛が生えてないところへもってきてアゴヒゲの生息面積が小さいからどうしようもない。何とも見苦しい。
生れて初めてヒゲを生やして気付いたことがある。
白髪率が髪の毛に比べると格段に高く、やけに白ヒゲが目立つ。
物を食べる時、ヒゲが気になってナプキン等でしょっちゅう口元を拭く。
他人はヒゲづらの事をあまり言わない。女房からは貧乏ヒゲと言われた。
その後ヒゲを剃って実妹に会った時、彼女は私の顔を見た筈なのに、ひげが無い事に全く気付かず、誰かが言った「ヒゲ剃ったんだ~」の声を聞いてやっと気付いた、ことほど左様に人の顔なんて他人は見てないと思う。
人の顔を認識するに、鼻から下はあまり関係がないと言うことかも知れない。その証拠に豚インフルでマスクが大流行した時、あんた誰?なんて聞いた奴はいない。
とにかく私の顔にヒゲは何のインパクトも与えなかったと言う事実は悟った。
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