魚群探知機
釣り道具のメンテナンスに出てくる魚群探知機は携帯用みたいですが、私がかって携わっていた新造船の船にはそれと似たようなエコーサンダーと言う計器が操舵室に装備されていた。
この計器、何を計るかと言うと海底までの深さを測る。測定原理は魚群探知機と同じ。船底から超音波パルスを出し、それが海底に届いて跳ね返ってくる(エコー)までの所要時間を測定し、距離に換算する。
その音波が魚の群れに反射すると魚群探知機となる。魚の群れか海底かは経験者なら容易に区別がつく。
船に装備するエコーサンダーは、錨を降ろす時海底までの深さを測ったり、浅瀬を航行する時乗揚げ防止に使う。
新造船ではこのエコサンダーの超音波発信機(送波器)を船底に取り付ける作業に気を遣う。一度進水してしまうと船がドックに入るまで、このセンサーには近づけないから。
もしこの計器の初調整でうまく映像が出ず、センサーがおかしい・・・とかなったら新造船だけにおお事になるからである。
まあでも何隻も新造船を引き渡して来たが、エコーサンダーが悪いためにドックインは一度もなかった。運が良かったのか技術が優れていたのか・・・。
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