道の駅【ことなみ】であけびを見つけた。3ヶ120円也。
昔子供達に読んだ本にあけびの名があった。実物を見たのはこれが初めて。
どんな味がするのか興味津々、買ってみた。サツマイモのような皮に、包丁の切り込みが入り白い果肉が見える。
切り口を広げて実を取り出すと黒い種が透けて見え、芋虫のようだ。触った感触も似ていて少し不気味。
一気に口に放り込む。歯ごたえの無いゼリーのようで、甘くもなくすっぱくもない。やたら種が多く歯ですごき吐き出しながら食す。
もう一個と手は出ない。
皮は捨てたが、後で調べるとこの皮も食べるのだそうだ。
普通は実を捨てて皮を食べるのが多いらしいが、私は逆だった。
ネットで調べたアケビ 食べ方
アケビの食べ方を知らない人が増えて、種の周りの甘い実を捨てて皮だけを食べているとか。皮や新芽も天ぷらなどの料理でよく使われますが果物としても味わって欲しいので、アケビの食べ方をご紹介します。さらに焼酎に漬ければ栄養ある薬用酒にもなりますよ。
アケビの食べ方を知らない人が増えている?
アケビを知らない人が甘い白い中身を捨てて、紫色の苦い皮だけを食べたという話が最近多くなってきているそうです。たしかに料亭などでは、実ではなく皮を珍味料理として利用していますが、もともとは果物として種を包んだ白い実の部分だけを食べていたんです。でも山がどんどんなくなっていって、子供たちがおやつ代わりにアケビの実を採って食べるという風習がなくなったので、皮を調理するほうがメインになってきているのかもしれませんね。
ちなみにアケビの実の食べ方は白い部分にかぶりついて、ゼリー状の部分の甘味を味わったら種はプッと吐き出すというもの。種の周囲は苦味があるので、あまり噛み砕いてまで食べないほうがいいですよ。
アケビの料理はどんなものがある?
アケビの料理法は皮を細かく切って炒めたり、あけびの皮に詰め物をして蒸し物にすることが多いですね。
天ぷらを作って食べた人の感想によると「もちっとしていて、苦味がある。この苦味はビールに合うと思う」だそうです。味噌炒めなども酒の肴としてよく出されるので、少しくせのある通好みの味なのかもしれません。アケビは皮の部分だけではなく新芽も山菜として好まれ、しゃきしゃきした食感とほろ苦い味が魅力だそうです。
また、アケビにはアケビン、サポニンなどの栄養有効成分が含まれており、利尿効果や鎮痛作用もあり健康食材としても注目を浴びています。漢方薬では「木通」という生薬扱いされており、焼酎でアケビの実を漬け込んだアケビ酒は薬用酒として愛飲する人も多いようです。
アケビは種から蔓まで捨てるとこなし?
秋田県ではアケビの種から油を採っていて、江戸時代から明治時代にかけては高級品として珍重されていたそうです。最近になってまた採取が復活したようですね。
またアケビのつるは丈夫で頑丈なので、かごを編むなどして工芸品の素材として利用されています。でも近年は職人が少なく後継者もいないことと、年々採れる量が少なくなり1ヶ月近くも山に入らなければならないこともあるとか。種から蔓、紫水晶のように美しい実に皮、それに新芽とまさに捨てるとこなしの有難いアケビ、もっと多く栽培して欲しいものですね。
なお、アケビの生産量の大半は山形県に占められているようですが、アケビ狩りを楽しむのなら長野県天龍村の「アケビの里」や青森県弘前市の「森の中の果樹園」がおすすめですよ。
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