選び取り
時の流れは早く、初孫も一歳になった。誕生祝いをするからと招待される。
一歳の誕生日に【選び取り】と言う行事をする風習を初めて知った。元々は中国の占いが伝わったもので、子供の前にいろいろな物を置いて、どれを選ぶかで将来を占うらしい。
例えば、そろばんは商売、本や筆は学者とか文筆家で置く物は何でもいい。孫の場合はそろばんと筆と絵本と一万円札。
それを大形のどじょうすくいザルに、手前に算盤、筆、絵本その奥に一万円札を置いて並べた。
さてどれを一番に取るか興味津々、家族が見守る中、母親の「こっちコッチ」の声に誘われてザルに向かってハイハイ開始。
一番先に取ったのは、絵本や筆を踏みつけて一番奥の一万円札。彼女は満面な笑みを浮かべて得意そうに福沢諭吉を振った。
この子は一生お金に困らない・・・そんな思いが家族みんなを和ませた。
一升のもち米でついた一升餅、重さ約2Kg、風呂敷でその餅を包み孫に背負わせる。人の一生とお米の一升とを掛詞にして、一生食うには困らぬようにと願う。
さすがに一歳の子供には重すぎた、背負わせてから泣きっぱなし。でもまあこれで食いはぐれる事はない。
素敵な誕生を祝った一日だった。
健やかな成長を願ってやまない。
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