ポストイナ鍾乳洞
世界第二位、ヨーロッパで最大の鍾乳洞、17世紀に発見された。可溶性石灰岩が水によって浸食されてできたカルスト洞窟で、乾いた部分,流れのある部分,浸水した部分を合わせ全長約20Km。
ちなみに世界第一位はアメリカ、ニューメキシコ州にある、カールスバッドの鍾乳洞とか。
観光できるところは5.2Kmで、1時間半かかる。入口からトロッコ列車に乗って2Km奥へ進み、そこから徒歩で約1Km、鍾乳洞の絶景を楽しむ。はダメ。
洞窟内の温度は年中10℃、入口で防寒服をレンタルしている。前もって聞いていたから持ってきた長袖のジャケットをはおる。
一日で約一万人以上の観光客をさばくとあって、トロッコ列車は最大数の車両を連結し、観光なんだからもっとゆっくり走ってよの願いむなしく、これまた猛スピードで突っ走る。天井から垂れ下った鍾乳石に頭を打ちやしないかと何度もおじぎをしながらやり過ごし、5分ほどで徒歩開始駅に到着。
ガイドが待っていて、ツアー客は英語グループ,スペイン語グループ,現地語グループに分かれる。我々は英語でそれを添乗員が通訳してくれる。
巨大な石筍の並ぶ【ヴェリカ・ゴラ】を経て、第一次世界大戦で捕虜になったロシア兵に造らせたと言う【ロシア橋】を渡り、地下世界で最大の宝と言われる【レーペ・メーヤ】(美しい洞窟と言う意味)へ。
そこは白と赤の石筍をはじめストローやスパゲッティと呼ばれる極小の管状鍾乳石で埋めつくされている。
帰路の最後は、洞窟最大の空間「コンサート・ホール」。高さ約40m、面積300㎡で約1万人を収容できるという。実際にクラシックコンサートが開かれるとか。
エコーが良く効いていてカラオケには最高、秋川雅史さんに千の風になってを歌って欲しいものだ。
唯一写真撮影ができる場所、早速デジカメを取り出した。
地下世界には多数の動物が生息している。中でも有名なのが盲目の両生類ホライモリで皮膚が肌色のため類人魚とも呼ばれている。エラ呼吸と肺呼吸を使い分け、一年近く何も食べなくても生きていけると言う珍しい生きもの。寿命が80~100年と言われている。
ポストイナ鍾乳洞で最も古い鍾乳石と石筍は50万年以上前から出来始め、今も10年で0.1mm~1mmと気の遠くなるような速度で成長している。
時の流れを凝縮したような洞窟に入ると、人間の何とちっぽけな存在かを思い知らされ、そんな存在が未だに殺し合い、傷付け合っている愚かさを憂わざるを得ない。
再び列車に乗って、陽光が降り注ぐ地上へと戻ってきた。太陽は眩しく季節は夏真っ盛り。
写真は出口。
スロベニア観光はこれが最後、次はクロアチアのイストラ半島リゾート地、オパティアへ向かう。
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