百花詩集 34
昭和63年(その25)
・梅雨晴れの陽光樹々の葉に映えて
やさしき風のその面を撫ぐ
・莫山の書を見ればとてその道に
暗きが故に哀しかりけり
・年経りて人形の唇色退せぬ
紅持てそっと塗れば活きづくや
・母を恋ひ頼りにせし日もはるかにて
七十路の吾は誰に甘えん
・孫が呼ぶ「お母さん」とう声聞こゆ
頼れる人のあるを羨やむ
前田 百花 本名:前田 ゆり子
1914年12月02日 香川県坂出市生まれ
1993年04月06日 没
« 瀬居八十八ヶ所 お大師市 | トップページ | 雪餅草みぃつけた~ »
コメント