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7月7日淡路島の南端にある沼島(ヌシマ)を訪ねた。鱧を食いに。この日はあいにくの雨。
淡路島南端の土生港から沼島までわずか10分の船旅だが、一日に10便しかないので乗り遅れると1時間半以上待つ羽目になる。15時の船に乗るべく車を走らせた。
「古事記」、「日本書紀」の神代巻、いわゆる"記紀神話"によれば、天つ神が、イザナギの命,イザナミの命の二神に神聖な沼矛(ヌボコ)を授け、国造りを命じた。この二神は、まず、天の浮橋に立って、矛で混沌とした世界をかき回した。引き上げた矛の先から落ちた雫が固まって島となった。
これがオノコロ島で、今の沼島だと言う説からこの島は国生み神話の島と言われる。
小さな島だが、徒歩で一周すると約4時間はかかると言う。明日半周する事にして、今日は今晩の鱧(ハモ)を楽しむために、雨の中、腹を空かせるウォーキングに出かける。
島でただ一軒の旅館「木村屋」の周辺を散策した。
沼島では、磯のことを「バエ」と呼び、波に削られてできた奇石・怪石にはアミダバエ、大バエ、平バエと言うようにユニークな名前が付けられている。
伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)は、兵庫県淡路市多賀にある。日本神話の国産み・神産みに登場する伊弉諾尊、伊弉冉尊を祀る。
おのころ島は、イザナギの尊とイザナミの尊の二神が、天の浮橋に立って天の沼矛で青海原をかきまわし、その矛を引き上げた時に矛の先から滴り落ちる潮が凝り固まってできた島と言われている。
この島に二神が降り立ち、夫婦の契りを結んで国産みされ、初めに造ったのが淡路島で、その後次々に島を生み、日本の国を造られたとある。
この「おのころ島」の所在については諸説あり、古くからおのころ島の地名があり二神を祭る「おのころ神社」もある南淡路市と言う説や、淡路島南端の沼島、北端の絵島あるいは淡路島全体であるという説もある。
淡路島において、国産みの大仕事を成し遂げた、イザナギ・イザナミの二神は、天照大神にその後を任せ、多賀の地に「幽宮(かくりのみや)」を構え、余生を過ごされた。
その住居跡に御陵が営まれ、その後に神社が創始された。その神社が「伊弉諾神宮」であると社伝に書かれているとか。
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