三姓神話
次に向かった先は耽羅国発祥の地。
昔、済州島は独立国で耽羅国と呼ばれた。
済州島には、「三姓神話」という、朝鮮半島とは違った耽羅民族の独自の建国神話がある。その神話とは、
瀛州(ヨンジュ)と呼ばれ、未だ人の住まない太古の濟州に「高、梁、夫」の3つの姓を持った3人の神人(高乙那・良乙那・夫乙那)が、漢拏山の北山麓の地の穴(三姓穴)から現れたのが現在の済州の人々の先祖であるという。
ある日、漢拏山から遠くの海を眺めていた彼らは、日本海の方から流れてくる木の箱を発見した。開けてみると、箱の中には東国の碧浪国(日本と取る学者もいる。)から来たという紅帯紫衣の使者と美しい3人の姫と駒と馬と五穀が入っており、神人は、彼女達を妻として迎え、年齢順に住処を定めて暮らすようになった。
その後神人の子孫達は、産業と五穀の栽培を始めて集落を作るようになり、約900年後に皆の人望を集めた高氏を王として、初めて「タクラ」という王国が成立したとされる。
↓ 三姓穴 石柱で囲まれた中に3つの穴がある。
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