院内こぼれ話 【人生の決断】
眠れなくて、痛くて悶々と過ごしたICUで、聞きもれてきた話。
ICUはカーテンだけで仕切られている。だから、医師や看護師の動きや会話、収容された患者のうごめきやうめきや叫び、緊急患者の搬入・搬出、応急処置する物音・・・などなど筒抜け、一日中ザワザワざわざわして落ち着かない。
こちらの病状も悪いのに、そんな気が滅入るような物音や話は聞きたくない。手術前ならなおさらだが、述後だったので聞けたのかも知れない。
緊急入院してきたBさん、どうも出張先の岡山で心臓に異変を来たした。それで、いきなりICUのプリズナー【prisoner】となった。
緊急に手術が必要とか。その手術がかなり難しいらしい。するかしないか「決断」を迫られている様子。
その決断に九州?から家族を呼んでいるらしい。 ここまでのストーリが聞き取れて一時動きは中断。
何時間が経過しただろうか?、また聞こえてきた。どうも家族が到着したらしい。
本人と家族がどこか別室で話し合うのか、行き来する気配。
1時間くらい経っただろうか? 結論が出たのか出ないのか足音の気配がして、その後ピタリと動きが止まり、静かになった。
見知らぬひとりの男が家族と相談して、どんな決断を下したのか?
私も決断を迫られた人生の区切り、その決断過程のほんの一部を垣間見た思いだった。
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