おくのほそ道
俳人芭蕉がつづった『おくのほそ道』の冒頭の一節が身に沁みる。 その一節には、芭蕉の「旅」の哲学があり、その生涯を旅に求めた結論とも言うべき内容だが、私も大いに共感する。 曰く、 月日(ツキヒ)は百代(ハクダイ)の過客(カカク)にして、行かふ年も又旅人也。 舟の上に生涯を浮かべ、馬の口をとらへて老いをむかふる物は、日々旅にして旅を栖(すみか)とす。 古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲(ヘンウン)の風に誘われて、漂白の思ひやまず。 月日は・・・の意味は、【月日は百代に渡っての旅人であり、来ては去る年々もまた同じ様な旅人である。】 人間はこの地球に来た旅人であり、長い人生を旅する。 だから私が旅に出た時、すれ違う人々を見て、 「月日は百代の過客にして、行き交う人も、行きかふ年も又旅人なり」 と思ってしまう。 |
「日々生活の中で」カテゴリの記事
- 人生の応援歌(2025.01.16)
- 母の33回忌(2025.01.15)
- シルバーにお願いした(2025.01.10)
- さよなら システムハウス(2025.01.14)
- 城山温泉倒産(2025.01.09)
コメント