手紙
前略 お手紙拝見致しました。懐かしい字を見て、懐かしい思いがしました。
蒸気機関車の車窓から見える風景がどんどん後ろに流れていくように、過去もどんどん流れて行きます。
ディホームすみれの立ち上げから幕を下ろすまでの記憶も、風景のはるか後ろに遠のいて、明るい色の円のようにぼやけてしか見えなくなりました。
今年10月、高校時代からの友人が他界致しました。丁度70歳・古稀の誕生日でした。二人にひとりは罹ると言われる癌でした。
「生・老・病・死」と言われるように、人間皆、老いて病気になり死んでいきます。その当たり前の流れが、世間でもう死んでもいい歳と思われていても、 身近に置き換えるとなかなか受け入れられないのも実情です。
朝目覚めると、「あぁ!今日も生きていて良かった、ありがとうございます。」と、毎日言うらしい弟の義母の心境には、人間が至らぬせいで、なかなかなれません。生きているのは当たり前・・・と思う自分がいるからです。
死ぬのは怖くない、死ぬのは怖くない・・・といくら言い聞かせても、それが納得できない自分もいます。
かろうじて今は、健全な脳と肉体というハードを保っているから「死ぬのは怖い」と思うので、このハードが壊れたら、話は一変します。同じ時代を生きた人が皆あっちの世界へ行ってしまったら、こっちの世界でひとり生きる意味がなくなります。
何か、変な事ばかり書きましたがお許し下さい。
ところで、中村さんの画いた絵が製本になるとか・・・楽しみです。是非一冊手にしたいものです。
すみれの同窓会を毎年1回はやれたらいいなぁ~と思う昨今です。 寒さが厳しくなります、お体にはくれぐれもご自愛下さい。
草々
2014年11月27日
「日々生活の中で」カテゴリの記事
- いとこ会(2023.05.31)
- 第23回丸亀東ロータリークラブ写真同好会 写真展(2023.02.21)
- 10年目(2023.02.08)
- 牡 蠣(2023.01.25)
- 雲(2023.01.26)
コメント