さかいでの昔話(悪魚退治にまつわる地名)
悪魚は日本武尊と八十八人の若者によって退治されました。
その悪魚が死んで流れ着いたところが坂出の浜です。
「悪魚はものすごく大きな魚」と、言い伝えられていますが、一体どれくらい大きかったのでしょう。
面白いことに現在の坂出の地名の中にその事を表す地名が残っています。
まず、八十八人の若者達が、冷たい泉の水を飲んで生き返ったという、その泉のある所が西庄の「八十八」です。
現在も八十八の泉からは冷たいきれいな水が湧き出ています。
また死んだ大魚の尻尾があったあたりが「江尻」と呼ばれています。
大魚の鰓(エラ)があった所を「福江」。
そして、大魚退治をした日本武尊や八十八人の若者を祝って宴会をした所が「御供所」。
また、大魚の「ヘソ」を祭った神社を「へその宮」
大魚の死骸を祭ったところが「魚御堂」です。
「へその宮」は坂出市富士見町二丁目の西山八幡宮の別名です。
「魚御堂」は文京町の坂出高等学校の校庭に現在も残っています。
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