瀬戸芸 at 女木島(西浦の塔)
別名「OK タワー」
作者:ナウィン・ラワンチャイクン + ナウィン・プロダクション
タイの現代アーティスト、2016年制作。
↓ 正面はないと思うが、一応道路に面している側
「西浦住民歴史博物館」をコンセプトに、タワーの外壁には映画の看板風に描いた地元の人たちの肖像を掲げ、内部には地域で集めたインタビュー音声とともに思い出の品などを飾っている。
西浦地区は200年の歴史を持つ集落だが、現在、居住する家族はわずか20軒に満たない。
今、日本の多くの地域に共通する過疎化の現状にあること地を選んだナウィンは、西浦地区の人々を訪ね、一人ひとりの思い出を聞き、自然の中での暮らし方や村の歴史を学び、島人の未来についての考えを知った。
それらの情報を元に西浦地区の魅力をアートとして表現したのが、この「OKタワー」なのである。
なぜ、「OKタワー」という名がついているは、インド系の両親を持つナウィンのルーツが関係している。
ナウィンの父は、タイ北部のチェンマイ随一の市場で「OK Store」という生地屋を営んでいる。
タイでは「OK」と言う言葉は「了解」の意味だけでなく「満足」や「それで良い」という意味でも使われている。
その父の店から名前を受け継ぎ「studioOK」というアートスタジオを作ったナウィンは、近年、「OKとは何か?」をテーマに、自分の考えるOKの意味と他の地域の人々にとってのOKの意味とをどうやって繋ぐことができるのかを模索しながら、コミュニティアートの活動に取り組んでいる。
今回、西浦地区にとっての「OK」には一体どんな意味があるのか、住民と共に考え、西浦の記念碑となるこの「OKタワー」を建て、この場所を「OKジマ」と名付けた。
OKタワーの上に登るまでの間、どうぞゆっくりと西浦地区の人々の声をお聞き下さい。
また、頂上からの美しい景色を眺めたら、ぜひ皆さんにとっての「OK」の意味について考えてみて下さい。
と、ある。
↓ 頂上から
↓ 備讃瀬戸の大槌・小槌の島がはるか遠くに
西浦港まで女木島港から山越えで歩いたが、帰りはちょうどバスが来たので乗せてもらった。フェリー乗り場まで500円也。
えらくオンボロバスで、ついつい中村メイ子の歌を思い出した。
... 田舎のバスは おんぼろ車 デコボコ道を ガタゴト走る 皆様毎御ご乗車下さいまして 有難うございます ...
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