室戸へ (青年大師像)
国道55号線沿いに、巨大な白い太師像がそびえる。
この像、空の青と山の緑に映え、並々ならぬ存在感でドライバーの目に焼き付く。
何回も室戸へ行ったが、この像が建つお寺を一度は訪ねてみようと思いながら果たせなかった。
やっと今回行けた。
このお寺の名は真言宗・豊山(ぶざん)派「明星来影寺」。
境内にあるこの像は、1984年(昭和59年)に建立、下部の基壇を含めて高さ21メートルという国内最大の“青年大師像”だ。
若き日の弘法大師・空海は、ここ室戸岬で厳しい修行に励み、悟りを開いたとされている。
↓ 境内入口、門を見張る仁王像
↓ 台座に立つ巨大な真っ白い立像、青空にまぶしい。
この像、塩害に強いニューセラミックで造られているとか。
高さが5mもある基壇には空海の業績を記した銅碑が項目ごとにしるされている。
■ 『綜芸種智院の設立』:
庶民のための学校を京都に建てた。これが私立学校の始まりとか。(教育の機会均等)
■ 『心経講賛』:
太師は般若心経秘鍵という本を著し、多くの人々に般若心経の教えを説いた。この功徳により疫病がおさまり、人々が安心して生活するようになった喜びの姿を描いている。
■ 『万濃池の改修』:
嵯峨天皇により満濃池の堤の決壊を止めるよう命ぜられた空海は、誰が考えても三年はかかると思われた改修工事をわずか三か月で終えた。その工法は現在でもダムの作り方の理にかなった驚くべき工法だと言われている。
■ 明星来影、■ 金剛定額、■ 密教相承 ・・・・説明 略
太師像の後ろには、これまた巨大な金箔張りのお釈迦さまの涅槃像がある。
この像、我が国最初の金張り露座涅槃像と記されている。
お釈迦さまが八十歳の生涯を閉じられたのは、今から約2,500年前の2月15日、沙羅双樹の林の中。 北を枕にして静かにこの世を去られたと伝えられている。
涅槃像はその時のありさまを再現したもの。
この由来で「北枕で寝てはいけない」とされているとか。
えっ~知らなかった なぁ~ 。
もう一つ余談、スリランカでガイドさんに聞いた話、
涅槃像の足の親指がピタリとくっついているのは亡くなった後、
開いているのはまだ生きている時のお姿とか。
この像の親指がどうだったかは覚えていない。
大師が見渡す太平洋。
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