縁
人の縁とは「摩訶不思議」・・・・と、今回長男の結婚でつくづく思った。
と言うのも、
私がお邪魔している柿の葉茶を製造・販売する会社に、宇多津町でお豆腐屋さんを営む久保社長が話を持ってきた。
会社の奥さんへ、息子さんへの見合い話だ。
高校時代からの親友の柿茶家族には6人の息子がいて、その次男さんに・・・と。
お見合い相手は商売家族の嫁にピッタリだと久保社長は思っていたようだ。
事実、私も後になって、彼女の人となりを見るに、陽気で明るく人見知りしない性格は合っていると思った。
ところが次男坊はその見合い話に興味を示さなかった・・・僕には彼女がいるとかで。
そこで私が一言つぶやいた・・・
私の所にも東京に住む独身息子が二人もいるんだけどなぁ~・・・と。
それを聞いた久保さん、それは是非に・・・と話を振ってきた。
振られたものの、私は良く承知していた。
長男も次男も結婚の意思がない事を。
正月に帰省するたび、
「結婚相手さがそうか?」
「いえ、結構」 と、いつも断られていたから。
長男には過去一度、香川からわざわざ相手を東京まで行かせて見合いさせたが、うまくいかなかった。
今回のお相手は女6人姉妹の末っ子で、東京在住。同じ東京どうしで、会うのに距離的制約はなかったが・・・。
振られた話を受けたものの、息子はこの話をすぐ断るだろうと、預かった釣書は連絡もせず放置。
時間を置いて、久保さんに「あの話、息子に言ったがダメだった」と嘘をつくつもりだった。
・・・本当にごめんなさい~・・・
でもでも・・・ここからが縁の不思議さである。
このアト、久保さんから「あの話どうでした?」と電話の問合せなら、私も予定どうり嘘をついて、この縁は終わっていた。
ところが何と!、面と出くわし「前田さん、あの話・・・・」ときたもんだ。
これはヤバイと思った。
とにかく話だけでも長男にしないと、いつどこで食い違いの事実が露顕するやも知れぬ。
今は電子メールと言う早くて便利ないツールがある。
これが手紙を書いて・・・となると、また決心が鈍る。
取り急ぎ、釣書と写真をPDFで取り込みメールに添付して連絡はすんだ。
あれだけ見合い話を固辞していたので、すぐに断ってくるだろうと思いながら。
久保さんが話を持って来たのは2年前・秋頃の話、私が息子に連絡したのがその年末。
さて、息子の反応は?・・・何と思ったか・・・見合いしても良いと言う。
もうこっちがビックリポンである。
その後、早速相手の連絡先を教え、お互いメールやり取りして・・・と、橋渡しの役目は終わり。
ところが後で聞いた話、息子のメールが彼女の迷惑メールに入っていて、しばらく連絡が付かなかったらしい。
昨年正月に長男が帰省した時、あの話は?と聞いたら相手から返事がない・・・と言う。
また久保さんに連絡して、その後はうまく接触できたよう。
その後二人がどう交際したのか知らないが、挙式がその結果証明。
人の縁は摩訶不思議!
もし私が久保さんの最初の話を聞く場にいなかったら、
もし私が二度目に久保さんと顔を合わせなかったら・・・この結婚式はなかった。
縁があれば、縁は切っても切れない。
これで私も安心してあっちへ行ける。長生きして良かった。
↓ 新郎が描いたWelcome Board
↑ NPO法人健康を考えるつどいが運営する坂出健康会館の絵手紙教室作品
By 井上 杏那 氏
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