« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »
■ 場 所:幸神神社(八坂神社)坂出市横津町
(雨天の場合は健康会館)
■ 演 奏:
Ⅰ.青木 精一:サックス奏者・・・ムーンライトセレナ 他
Ⅱ.福一 智子:歌・・・百万本のバラ 他
薬の副作用は怖い
1. 年々増加する国の医療費
厚生労働省が公表した2015年度の医療費は41.5兆円となり、前年比3.8%増えた。その内調剤医療費が5兆9783億円で、前年比11.3%増で、そのなかのトップが血圧降下剤で、4953億円、次が抗ウイルス剤の4139億円と続く。
2. 薬に依存する日本人
今は高齢化社会で、お年寄りは体のあちこちに不具合が起きて、医者へ行くと、不具合の数に応じて、どっさりと薬袋をもらい、それらの薬を服用しても、長引くばかりで、医療費ばかりが嵩んでゆくのが実態である。更に問題なのは、何種類もの薬を長期に亘って飲んでいると、その副作用で、別の病に侵されて、命を縮めかねないのである。これを医原病と呼んでいる。
東京大学大学院医学系研究科教授の秋下雅弘氏の著書「薬は5種類まで、中高年の賢い薬の飲み方」という本が話題に
なっている。多種の薬を飲むことを戒めている。
3.今必要なのは薬に関する正しい知識
いま生活習慣病を患っている人が激増している。例えば糖尿病は予備軍を入れて、2210万人、高血圧症4000万人、脂質異常症3200万人、これが三大生活習慣病である。
何故こんなに患者数が多いのか、答えは簡単である。症状を緩和させても、これ等の病気を完治させる薬がないから、一生飲み続ける羽目に陥るのである。
そこで問題なのは、これらの人たちが服用している薬の副作用がないのだろうかということである。昨年秋に大橋巨泉さんが亡くなったのを契機として、医療問題が話題となり、マスコミがこの件に関して、詳しく日本の医療事情の特集記事を発表し始めた。週刊現代が以下の記事を掲載した。上述の三大生活習慣病に関する薬の副作用のことである。
●コレステロールを下げるスタチン剤についての記事
●総コレステロールの基準値とは
日本動脈硬化学会が定める基準値は、総コレステロール値が220以上は、高コレステロール血症という。しかしこれには多くの異論があり、次ページ右上のグラフを見ると、判るように低い方が死亡率が高いのである。コレステロールを下げる薬として広く使用されているのがスタチン剤であるが、急性で横紋筋融解症という命にかかわる病気がある。この病気に罹り、命がけの闘病生活と医療告訴を行ったのが、福田 実氏の著書「私は薬に殺される」である。これを読むと、薬に対する知識を持たずに、医者の薬を何の疑いも無く、飲み続けることの怖さをしみじみと感じさせるのである。
長尾クリニックの長尾和宏院長によると、急激な横紋筋融解症でなくても、徐々 に筋肉が低下していったり、筋肉痛になったり、肝機能が低下したり、酵素の働きを低下させるため、免疫力低下、ガンや認知症のリスクも高まるという。
●もうひとつ、コレステロール値と死亡率の関係について、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会、良識派医師との間で論争があり、疑わしい病人を調査対象から除外したりして、作成されたのが、左下の表である。自治医科大学が発表したもので、160~200mg/dlの範囲の人を1として、200~240mg/dlの範囲にあっても、死亡率が低いことが見て取れる。特に女性の場合は、240mg/dl以上でも死亡率が低いのである。逆に160mg/dl未満の低コレステロールの人が死亡率が高いことが分かった。下の表は週刊現代に掲載されていたコレステロール値と死亡率の関係グラフである。
●下の表は主な高血圧症の薬に関する誤解という名で週刊現代に掲載されたものである。殆どの患者たちはこれらの薬を長期間服用しているから、副作用には留意が必要である。そもそもいまだに高血圧の基準値に関する論争は続いていて、70歳を過ぎた人の場合は上の値が140近くでも異常値ではないという意見が多い。
●下の表は糖尿病の薬に関する週刊現代の記事である。昔インシュリンが開発された当初は、これでもう糖尿病の患者は無くなると言われたものだった。しかし患者が2,220万人もいる現実の姿に、何を思うかである。
4.無知は死を招く
今回この記事を書くに当たり、前述した本以外に参考にした本は次の通りである。
●田村豊幸著 「薬の副作用にやられないための本」
●岡田正彦著 「薬なしで生きる」
●丹羽靭負著 「クスリで病気は治らない」
●近藤 誠著 「クスリに殺されない47の心得」
●船瀬俊介著 「医療大崩壊、もうクスリはのめない、医者には行けない」
●安保 徹著 「薬をやめると病気は治る」
また下に掲げた表紙の本は現代医学の医者や薬剤師の方々の「良心の叫び」である。正に薬はリスクである。
3. 薬から離脱するには
いわゆる生活習慣病は長年の間違った生活習慣によって、育まれてきた病気であるから、そう簡単に医者の一服のさじ加減で快癒するものではないことは、皆さんは百も承知している筈。その内、今度は薬の副作用によって、本来の病気以外の、本人も予想だにしなかった病気に罹り、死を早めるケースも多いのである。そもそも生活習慣病の薬というのは、症状を解消する対症療法である。血圧の降圧剤しかり、糖尿病の薬しかり、コレステロール降下剤しかりである。これ等の病気を招いた原因は、過食、酒の過飲、甘い糖分の摂りすぎ、肉類の過食、運動不足、ストレス、過労などに起因するものであるから、これらの原因を先ず解消する対策を採るのが本筋である。薬の服用者は自分の心の中の理不尽さに気づかないとは、どうしたことか。
4. 薬に関するワンポイントアドバイス
●薬は体にとっては本来異物であり、毒であること。
●長く服用を続けると、耐性が出きて、だんだん効かなくなる。
●一般に薬は自律神経の交感神経を昂進させるから、免疫力の低下など諸病につながる。
●漢方薬といえども副作用があること。よく便秘症の人が、センナやアロエを飲んでいるが、民間薬でも、副作用がある。
●今自分が飲んでいる薬が、体に入るとどんな働きをするのか、副作用は何かを調べて、納得した上で服用すべきで、
医者の言葉を鵜呑みして、悪いようにはしない筈と、過信してはいけない。今は情報化社会で、インターネットや
スマホでなんでも調べられる。
●薬は5種類までという本を紹介したが、別の本には3種類までと書いてあるものもある。食品添加物もそうだが、
何種類も体にいっぺんに入ると、化学変化で本来体が持つ免疫力や自然治癒力、ホメオスタシス(生命恒常性維持
機能)を狂わせて、生体がガタガタになる。
●高血圧の降圧剤で血圧が下がればよいというものではない。真の原因の動脈硬化や肥満などから、体が危機感から
上げざるを得ないのに、薬で血圧だけ下げても、根治にはならない。
●70歳を過ぎると、体力、免疫力、酵素などの分泌量も半減するのに、働き盛りの大人と同じ用量はおかしい。
●勝手に薬の服用を中止すると、体に異常が出ることもあるから、必ず医者に相談してみる。
5. まとめ
1) 私の持論の一つは、「悪事は良事を駆逐する」である。せっかくいろいろ健康療法をしていても、片方で、毎晩酒を飲んでいては、治るものも治らない。
2) 病気になって、反省する様子もなく、言い訳ばかりする人がいる。食べるのが、飲むのが、好きだから止められないと。健康法において、好きだの、嫌いだ等と、言っていては、前進はない。健康法は良いか、悪いかの基準が大事なのである。「甘えの構造」はいけない。
3) 血圧やコレステロールの基準値を設定する関係者、即ち厚生労働省、製薬業界、医師会などの間では、基準値のレベルを厳しくすることによって、薬の売り上げや診療費などの収入が跳ね上がるという。病人にされて、薬の服用を迫られ、副作用で命を縮めることのないようにしたいものだ。
4) 薬に関する正しい知識を身に着けて、薬漬けの生活からの脱却策をいち早く実行する時代であることを痛感する次第である。
5) 紙面の関係で省略したが、風邪薬、胃腸薬、睡眠薬、精神安定剤、鎮痛剤などについても、問題点が多いことを付け
加えておきます。
6) 日本は狭い。本当に病気を治したければ、現代医学を習得した医者で、薬を使わずに生活習慣病を治している医者は沢山いるから看てもらったらよい。今回取り上げた三つの生活習慣病ほど悪い生活習慣の改善で治りやすい病気はないのではなかろうか。
おわり
村田 敏明 先生の講演会 でご案内した村田さんは健康漫画も描く多才な持ち主。
↓ 唐櫃岡にある、豊島ウサギニンゲン劇場
上の説明を読むと、この劇団はこれまで、21ヵ国54都市(2017年4月現在)で公演し、高い評価を得ているという。
2016年に活動拠点をドイツ・ベルリンから豊島に移し劇場をオープンさせたとか。
↓ 瀬戸芸・作品26「空の粒子/唐櫃」、作者:青木 野枝
↓ 生活の工夫
↓ 矢羽根積みの石垣
“矢羽根(やばね)積み”という石の積み方は、豊島では唐櫃岡でしか見れない。
矢に取り付ける鳥の羽根に似ていることからこう呼ばれ、規則正しく、斜めに積み上げている。
↓ 遠くに宇宙基地のような? 唐櫃港近くの豊島美術館らしい。次に行かねば!
そのレストランの窓越しから見える風景がこれまたアート作品
↓ 座る女
↓ 航行
海のレストランを裏側から見ると ↓
こうしてぐるっと豊島の真ん中を一周して、家浦港に帰って来た。
↓ おまけ(瀬戸内海風景)
唐櫃への道すがらオリーブの木々が広がる光景を見る。
日本一広大なオリーブ園と書いてある。
小豆島産オリーブオイルは、今まで、てっきり小豆島だけで栽培されているオリーブと思っていたら、豊島も土庄町なので、ここで採れたオリーブも小豆島産なんだ。
↓ オリーブ畑
↓ オリーブの花 ・・・ 今の時期、白くてかわいい花が満開。
↓ ブラシの木を久しぶりに見た。前に因島かどこかで見たような・・・それ以来。
屋根のような形状に由来して”屋島”と名付けられたと聞いているが、豊島側から見たら大いに納得できる。
↓ 栗の花も満開・・・・教えてくれなければ栗の花とはとても思えない。
↓ 牛を見るのは本当に久しぶり・・・酪農で栄え「ミルクの島」と呼ばれた名残の牛?
↓ 唐櫃港まで1.7Km、家浦港へは3.7Km、唐櫃港に寄ろうか?と迷ったが、
ここまで3時間以上歩いているので家浦に帰る事にした。
↓ 沿道には琵琶の木が沢山あって、丁度、実が数珠なり
豊島の中央にそびえる檀山のふもと・唐櫃岡に湧き出る清水は”霊泉越水”と呼ばれ、空海によって掘られたと言い伝えられている。
この湧き水は四季を通じて水温が変わらず、水道水源にまた付近の田畑を潤す灌漑用水などとしても利用さてており、地元の人々の生活と密接に結びついている。
豊島その4に続く。
豊島紹介パンフレットより
穏やかな瀬戸内海に位置する豊島は、面積 14.5K㎡、人口 約900人の島。
島の中央にそびえる檀山からは湧き水が出ており、古代から現代に至るまで豊島の稲作、農業、そして島の人々の生活を支えてきた。
近代に入り酪農が栄えた事もあり「ミルクの島」と呼ばれ、また戦後間もなく先進的な福祉施設ができたことから「福祉の島」とも知られている。
2010年には豊島美術館をはじめとする現代アートの施設もでき、国内外から多くの人が訪れている。
↓ 道中、神社に出くわす。
神社名は不詳、中には香川県指定文化財・彫刻”木造観音菩薩立像”がおさめられているとの看板が。
↓ 甲生に到着
↓ 土庄町指定 有形民俗文化財「片山邸」
江戸時代後期に建て られた片山邸は、地方富豪家の代表的な建物。
敷地内には、片山家の祖先が200年前に沖縄から持ち帰ったと言われる県下有数の巨樹 として名高い香川県指定天然記念物のソテツがあり、幕末から明治にかけて西日本 屈指の材木商であった片山家の隆盛を今に伝える。
甲生から唐櫃へ歩を取る。
↓ 薬師堂 首なし地蔵なる石碑があった。
室町時代のはじめ、正平二年(1347年)豊島を統治していた佐々木信胤の家臣・豊島左馬之助は細川勢と戦、御殿山に逃れ樒(シキミ)の下に隠れたところ、その根元から雉が飛び立ち発見され斬首された。
辞世に『樒そたつな 雉すむな』が残され、以来、豊島には野生の樒はなく雉もいない。
住民は斬首された左馬之助主従の墓石の代わりに頭(首)のない地蔵をたて密かに供養した。
時は変わり室町時代の末・文明十一年(1480年)、左馬之助斬首の際、首が飛んだと伝えられる向林(首実検の場所)に首塚が祀られ、又一方この首のない地蔵にも頭が奉じられたといわれる。
いつの頃からか「頭が良くなる」また「頭の病気が直る」お陰のある地蔵といわれ、願い事が叶えられると、お礼に頭を作り以前に奉じた頭と取替えても奉納するようになった霊験あらたかな地蔵である。
その後、島内外からご利益を願い祈願成就により納められた頭は列挙できない数となっている。
特に近年は勉強・受験合格を祈願する人が増えている。
香川県に居ながら豊島へは行ったことがない。
瀬戸芸が豊島でも開催されるようになるまで、”あの産廃で有名な島”・・・との認識しかなかった。
まず位置を確認、高松港から豊島への直行便で約35分。
↑ 改めてMapを見ると、いろんな所からアクセスできる島だった。
産廃事件を復習してみると、
1983年頃から地元の産業廃棄物処理業者が自動車の破砕くずなど約50万トンを不法に投棄した。
地元島民からの度重なる抗議・請願にも香川県は「金属を回収できるので廃棄物ではない」などとして不法投棄を看過。
問題となったのは、ゴミの上に雨が降り,雨水に溶け出した有害物質が海や田畑に流れ出した事。
これにより、有害物質を含むと思われる農作物や魚介類が市場に出せなくなり島の産業は崩壊、被害が拡大した。
1990年、兵庫県警が廃棄物処理法違反容疑で業者を摘発。1993年に豊島住民が業者や香川県などを相手取って国に公害調停を申請した。調停は2000年6月、県の謝罪と産廃の全面撤去などを盛り込んで成立・最終合意した。
そして、その公害調停に基づく処理事業は、2003年から始まり14年経た今年6月に完了予定。
そんな豊島へ行って来た。
高松港から直行便に乗り、9時40分には家浦港に到着。帰りは15時過ぎまで便がないから、まぁ~ゆっくり島を巡れる。
↓ 家浦港
何となく、「家浦港」⇒「甲生」⇒「唐櫃」⇒「硯」⇒「家浦港」と決めた。
↓ 針工場(瀬戸芸作品)
↓ 針工場 近辺
人も百歳過ぎると神になるのと似ている。
最近のコメント