ベトナム その14 (ミンマン帝廟)
1802年~1945年までの長きにわたり、フエで政権を握っていた阮朝は、初代ザーロン帝から始まり、その2代目の皇帝がミンマン帝(1820年~1841年)である。
この廟は、1840年から約3年間かけて建設され、帝自らが設計したと言われる中国風(当時の清国)の廟。
現在世界遺産に登録されている。
広大な敷地は、公園のようであり、当時の権力がうかがえる。
↓ 入口
↓ 白い石が敷き詰められた庭の正面に正門の大紅門
この門は皇帝の遺体を運び込んだ時に一度だけ開かれ、以降閉鎖のままなんだそうな。
↓ 霊魂を守っていると言われているゾウや馬や兵士の像
↓ 碑亭 (ミンマン帝の功績が書かれた碑石が置かれている)
↓ 碑石
↓ 寝殿(礼拝堂)である赤色と金色の装飾の崇恩殿
↓ 明楼への橋の左右は澄明湖
↓ 明楼をくぐると新月池があり、聡明正直橋が陵墓までかかる。
新月池というだけあって池の形は三日月型で、三日月は皇帝の崩御を表しているという。
↓ 橋を渡って階段を上ると、開かずの門があって、その向こう側の山全体が陵墓。
この山の何処に埋葬されているのかは、未だ分からないそう。
ミン マン帝が尊敬されているのは、ベトナムの孤立主義を支持していた一方で、農民たちの窮状に心を痛めていたためです。
この帝廟の建立は、彼の統治時代から計画されていましたが、建設開始直後の 1841 年に死去したため、後継者であるティエウ チの時代に完成しました。
ミン マン帝廟への道を歩くだけでも、すがすがしい気持ちになれます。
「地」「水」「天」を表現した 3 つのテラスを上がると、贅沢に飾られた金属の門にたどり着きます。
ここでは伝統的なベトナム衣装を身につけた武人たちの小さな像、そして横には戦いの扮装をした象の彫刻を見られます。
この門はぜひじっくりと鑑賞してください。龍の形をした手すりは見事という他ありません。帝廟への門は 1 年に一度、ミン マン帝の命日にのみ開放されます。
近くには、トラン ミン ホ (とても透明な池) という池があり、彫刻の施された 3 つの石橋がかけられています。
ただし現在では、その水は暗く濁っています。中央の橋は皇帝専用に作られたものですが、唯一使われたのは、彼が死去したときです。
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