こんぴら歌舞伎
国の重要文化財に指定されている金丸座で「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開かれるようになって、早や 34年になるという (初回公演は1985年)。
瀬戸大橋が開通して30周年、それより4年も前から始まったとは・・・・。
そんな古い歴史があるのに、地元の私は見た事がなかった。
長男の嫁の実家からお誘いがあった。 ラッキー,ラッキー!
そう言えば、歌舞伎を見るのも初めて! 何でも初めてづくしの体験。
↓ 中の様子
午後15時半開演の第二部の演目は「義経千本桜(鳥居前)」・「鎌倉三代記」・「石橋(しゃっきょう)」の三本。
「義経千本桜」のストーリー(ネットより)
義経と駿河、川越の三人は伏見稲荷まで逃れてきます。後から静御前が追いつきます。静御前は自分も一緒に行きたいといいますが、義経は女人禁制の多武峰(とうのみね:奈良県桜井市)の寺へ行くので連れて行けません。
遅れて弁慶が追いつきます。「弁慶のおかげで卿の君の死が無駄になった」と義経は怒り、扇で弁慶を何度も叩きます。弁慶は涙をはらはらと流し謝ります。静も一緒に謝ってくれてようやく弁慶は許されます。
義経一行は、多武峰へ行くのはやめて、船で西国へ向かうことにします。やはり危険な船旅のため静を連れて行くことはできません。一緒に行きたいと訴える静に、形見だと「初音の鼓」を与えます。静は同行を許されないのならこの場で死ぬというので、しかたなく鼓の調べ緒(しらべお)で静を木に縛り立ち去ります。
一人残された静。追手の残党・逸見藤太(はやみの とうた)に見つかります。藤太は鼓を奪い、静を連れて行こうとします。そこへ義経の家来・佐藤忠信(さとう ただのぶ)が現れます。忠信は不思議な力を使って藤太を討ち取り、静を助け鼓を奪い返します。実はこの佐藤忠信は白狐が化けているのですが、その真実がわかるのは四段目です。
助けられて静は大喜び、義経一行も戻ってきて忠信を褒めます。義経は褒美に自分の大鎧と自分の名前である「源九郎」を与え、これからは「源九郎忠信(げんくろう ただのぶ)」と名乗り、静を守れと命じ、静を忠信に預けて別れます。
一本目の義経千本桜は予備知識がなくても、なんとなぁ~くストーリーが分かったが、
二本目・鎌倉三代記は、さっぱりチンプンカンプン!
後でパンフやネットで知って、そうかそうか!あの場面はこういう事か・・・と、納得。
三本目の「石橋」も後でネットで見たら深い意味があった。
だが、それを知らずに見ても歌舞伎役者扮する獅子が毛を振り踊るさまは感動もの。
とにかく見どころいっぱいの舞台だった。
石橋の後半は、舞台にも客席にも天井から紙吹雪が舞い、観客も役者と同化したような錯覚にさせる演出で、「お見事!」としか言いようがない。
この日は今回の公演の最終とあって、用意した紙吹雪をすべて舞い降ろしたのではないかと思ってしまった。
脳科学者の茂木氏も観劇されたようで、下のような感想を残している。
私も全く同感・同感。
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