けいの里 その2
けいの里にはサヌカイト楽器を展示する施設やコンサートを行う施設があるが、
今は非公開となっている。
この施設を運用する前田 宗一氏は早い時期に自由に入れる施設にしたいと語っている。
↓ 楽器の展示室
展示室内には、サヌカイトで作られた実に様々な楽器が並ぶ。
その楽器は音を出す目的だけでなく、見た目もきれいなサヌカイト工芸品でもある。
極め付きはサヌカイトをくり抜いて作った笛、
ここまで加工できたのは最新技術のたまものだ。
サヌカイトの楽器は宗一 氏の父・ 前田 仁 氏が作りだしたもの。
2017年4月に書かれた 前田 宗一氏の「 磬 石の楽器の誕生と歴史について」によると、
1979年の秋、三重県 津市で開かれた日本考古学会で京都大学・東村武信教授が、
「坂出市金山東斜面は旧石器時代から縄文に至る石器の素材の原産地である」
旨の研究発表をした。
この記事を読んだ 前田 仁 氏は、自分が住んでいる山が 2万年を超える太古の昔より
この地が「石器の里」であった事を知り、この石をもう一度人の暮らしの中で生かしてみたいと考え、楽器づくりを始めた。
と云う。
そして、1980年に第一号の石琴ができて36年経過、
その間 音楽家をはじめ地質学,考古学,振動工学,宗教家,芸術家など日本を代表する学者が現地に来て、彼らの助言を受けながらサヌカイト石の楽器が誕生した。
そして今も宗一氏が取り組んでいるのは、楽器の精度を上げてもっともっと良い音を追求する事、新しい楽器を創造する事という。
「けいの里」の命名は間違いなく「磬(ケイ)」からきていると思われる。
磬 とは、中国の雅楽で用いられた体鳴楽器、日本では仏教楽器として使われている。
↓ コンサート会場 ここでサヌカイトの演奏も行われる。
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