サヌカイト
金山にはカンカン石と呼ばれる古銅輝石安山岩サヌカイトがゴロゴロころがっている。
その名のとおり石を叩くとカンカンと良い音が出る。
1300万年前、四国が徐々に出来上がり、特異なマグマの動きで奇跡的な条件の元に生まれたのがサヌカイト。
地球を構成するマントル内で溶けてできた安山岩質のマグマからなり、一般の安山岩よりマグネシウムの含有量が多くガラス質の火山岩。
ガラス質の密度が高く、重いことが要因で音の鳴る石になったと言われている。
サヌカイトは学術名で、ドイツのナウマン博士が発見し、ワインシェンク博士がサヌカイトと命名した。
へぇ~そうなんだ! 私はてっきり讃岐のサヌから命名されたものと思っていた。
そうかも知れないが、ドイツ人が香川の事を昔、讃岐と知っていたのか?疑問。
サヌカイトはそのほとんどが讃岐中部に産出し、金山と五色台が代表。
サヌカイトは元々山頂に埋蔵されていて、それが古代の大地震で崩壊し、小さな破片となって斜面に散乱したと思われる。
けいの里には殊の外サヌカイトが崩れ溜まっているらしい。
↓ これほとんどサヌカイト、地表にゴロゴロしている。
金山は小さな山ながら不思議な山で、日本でも唯一といってよいボーキサイトが採れる山とか。
ちっとも知らなんだ!
勿論ボーキサイトはアルミニウムの原料で、戦時中は村人が借り出されボーキサイトを採取しアルミニウムを作ったとか。
それで飛行機を作ったとの話もあるが眉唾、日本にもボーキサイトがあるとの対外アピールだったよう。
金山は前田 宗一氏の父・前田 仁氏が地元有力者からこの山を開発して欲しいとの要望で購入した。
開発に着手したが、カンカン石ばかりが覆っている山は工事を困難にし、途中でやめざるを得なかった。
しかしその事が結果的には、山全体が遺跡である金山にとって良かったとか。
今、宗一氏は山を保存しながら施設の充実を図っていて、サヌカイトや金山にまつわる伝説の研究をしている。
以上、前田 宗一作のパンフ 「サヌカイトそして金山・けいの里」から。
↑ 左端が金山
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