富盛の石彫大獅子
勢理城(じりぐすく)にある 富盛の石彫大獅子
勢理城はいつ誰により築かれたか分かっていません。
小高い小山の頂上に広場があり、そこに「富盛の石彫大獅子」があります。
↓ 広場
高さは141㎝、全長175㎝で沖縄県内最大にして最古のシーサーです。
この獅子は火除け(火返し)として、尚貞王21年(1689年)に設置されたもので、
フィーザン(火山)と言われる八重瀬嶽に向かって蹲踞している。
この獅子が設置される以前は富盛村では火災が多く、村人はことごとく困ったということが「球陽」尚貞21年の項に詳しく記されている。
今日でも旧暦10月1日(ミマのお願)<防火儀礼>の行事にこの獅子を拝んでいる。
戦前までは旧暦9月9日(タントゥイ棒)の時に村の青年たちはこのジリグスクに集まり棒踊りを演じた。
沖縄各地にある村落祭祀上の目的でつくられた獅子の中でも最大最古のもので民族資料として貴重なものである。
かつて富盛の集落では火災が多かったため、1689年に尚貞王が設置したのが由来。
風水によると勢理城のすぐ南にある八重瀬嶽(八重瀬城)からの災いとされたため、大獅子はそちら向きに設置されました。
それ以来、富盛集落では火災が無くなったといいます。
この大獅子が有名なもう1つ理由は、獅子の像にある生々しい銃弾の跡。沖縄戦(1945年3月~8月)の残痕。
沖縄には至る所に戦争の傷跡が残る。戦争の悲惨さを後世に語り継ぐには残しておかなければならない。
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