伊豆への旅 その5(沼津御用邸)
堂ヶ島を後にし静岡駅への帰路、沼津御用邸へ案内してくれた。
まず「御用邸」とは天皇や皇族の別荘の事で、年に数回 ご静養を兼ねて避暑や避寒で過ごすところ。
↓ 沼津御用邸の場所は静岡県沼津市、JR沼津駅から車で約15分
明治26年大正天皇(当時は皇太子)のご静養のために造営され、明治・大正・昭和の3代、77年間にわたり天皇皇后両陛下や皇族の方々に利用
されたが、昭和20年7月、沼津大空襲で本邸を焼失し、 昭和44年に廃止された。その翌年、沼津市が「沼津御用邸記念公園」として開設した。
沼津には昔 別荘が多かったそうだ。
と言うのも、明治22年(1889年)東海道線の開通により東京からの交通の便が良くなると風光明媚な牛臥から静岡海岸にかけて、九州は薩摩藩出身の大山巌元帥・西郷従道元帥・川村純義海軍大将らの別荘がいち早く建てられた。
やがて彼らの影響もあり御用邸が造営されると頻繁に名士や富豪が来遊するようになり、明治末期から昭和初期には千本から内浦にかけての海岸線に別荘や邸宅,保養所や臨海学校、旅館などが相次いで建てられ沼津は一大保養地として脚光を浴びるようになった。
しかし第二次世界大戦による御用邸本邸の焼失や敗戦により社会状況が急速に変化し、往時は80棟を超える別荘群も現存するものはわずかとなり、今は昔日の面影はない。
↓ 正門
↓ 御用邸内地図
地図の左が東附属鄭、右が西附属鄭。
東附属鄭は明治36年、昭和天皇の御学問所として赤坂離宮の東宮大夫官舎を移築し造営されたもの。
西附属鄭は明治38年、昭和天皇の御用邸として造営されたもの。
内部は ↓
↓ ビリヤードの部屋
↓ お庭、松林の向こうは海
別荘と言ってもピンキリ、さすが皇族の別荘はすごい!
« 伊豆への旅 その4(堂ヶ島) | トップページ | かかと落し健康法で健康寿命を延ばす By 豊岡 倫郎 氏 2019-11-25 »
「旅に出よ」カテゴリの記事
« 伊豆への旅 その4(堂ヶ島) | トップページ | かかと落し健康法で健康寿命を延ばす By 豊岡 倫郎 氏 2019-11-25 »
コメント