伊豆への旅 その3(長八美術館)
↓ 修善寺を後にし、次に向かったのは松崎町にある「伊豆の長八美術館」
ここは日本随一の漆喰芸術の美術館。
建設にあたり、古来の左官技術と現代の新工法を調和させて左官工法の変遷を表し、左官技能の粋を集めた画期的な建物にするため、長八の神技を継承する有能な技能者が全国から集まり施工された。
現代左官技能の集大成ともいえる建物。
長八とはご当地・松崎町が生んだ工芸家で「入江 長八(1815~1889年)」の事。
江戸時代末期から明治時代に活躍した名工(左官)、工芸家でなまこ壁、鏝絵といった漆喰細工を得意とした。
貧しい農家の長男として生まれた長八は、生来の手先の器用さに将来は腕を以て身をたてようと志し、12歳の時 松崎村の左官棟梁に弟子入りし19歳の時、江戸へ出て絵を狩野派の喜夛武清に学んだ。
かたわら彫塑の技を修めてこれを左官の業に応用し、漆喰を以て絵を画いたり彫塑して華麗な色彩を施し、新機軸をひらいて長八独特の芸術を完成させた。
↓ 長八作品『富嶽図』
↓ パンフより「春暁の図」
↓ 美術館へのアクセス通路横にある「老人と子供」像
この作品は現在スペイン・バルセロナで活躍している石彫家・外尾 悦郎氏が制作したもの。
松崎町の飛躍、発展を願い「老人と子供」「知恵と生命」が主題。
実態あるものを絵画や彫刻に写し取る才能を持つ人がうらやましい~。
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