地獄めぐり(龍巻地獄)
この地獄は間歇泉で、一定の間隔をおいて熱湯と噴気を噴出する。
世界の間欠泉の中でもその間隔が短いことで注目されている。
↓ 噴出口 蒸気の気配もない。
↓ こんな風に吹き上がる
間歇泉の周期的な噴出構造は地下の水圧と沸騰温度との微妙な関係によって起きると考えられている。
地下の深いところより高温の熱水(150 ℃)が上昇してきて空洞に集まり、熱水の気化現象で水蒸気になり空洞内の圧力が上って地表の大気圧より高くなった時に温熱水を噴出する。
熱水が噴出により減少すると、洞内の圧力が下がり大気圧に抑えられて噴出は止まる。
世界的に有名な間歇泉は、アメリカのイエローストーン国立公園やアイスランド,ニュージーランド等にあるが、噴出周期の短い点ではここが一番いい。
日本人が住んでいるから、そのせっかちな性格に合せてくれたのかなぁ~???と勝手に思う。
30分~40分おきに噴出するので、園内に入ったお客さんは ↓ ここで待つことになる。
入園して待つこと約20分、噴出が始まった。
蓋がなければ30mほど吹き上がるそう。噴出は10分間ほど。
噴出が始まるまで赤鬼と黄鬼が待ち時間をつないでくれた。
これで七カ所周り終え終えた。どれも迫力満点!
直木賞作家で天台宗の僧侶でもあった今 東光氏の『地獄賛』をご紹介。
ダンテにしてもミルトンにしてもブレークにしても、その描いた天国はちっとも美しくもなければ面白いこともない。
それなのに地獄編になると全く凄まじい楽しさだ。
そこには生きるものの残虐さが遺憾なく表現され、僕など極楽へやってもらうよりは地獄行を願いたい。
偉大な詩人や作家によって描写される天国も地獄も近代人にとっては恐ろしいところでもなく、羨ましいところでもなくなった。
しかしながら我が別府に遊ぶと八大地獄が現前する。これは確かに恐ろしい地獄に相違ない。
熱湯が噴出し轟々と地鳴りがし、生きた巨大な鰐が数えきれないほど蠢き、鬼こそ目に見えないが足を滑らせたら、一瞬にしてこの世のものではないのだ。
地獄の釜より熱いだろうと思うと地獄へ行きたい根性などかき消えてしまう。
人間は一度は現世の地獄を見、何等かの意味でおのれを空しうして反省し、生きる道を考えるには別府の地獄の諸相を目の当たり見ることを寧ろ御すすめしたい。
地獄をくぐって生き返った人間こそ本当の人間だからだ。
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