コロナ禍の中、映画館も上映作品がないのか、昔の映画をやっていた。
その中にジブリ作品の 数点も上映されていて、「千と千尋の神隠し」もあった。
宮崎 駿作品の中でこの作品がとりわけ好きで、もう一度映画館で観たいと思った。
テレビではもう何度も放映されたが、大画面で見る迫力にはとうてい及ばない。

2001年(平成13年)7月、日本初公開。
興行収入は300億円を超え 日本歴代一位、未だこの記録は塗り替えられていないとか。
この映画を今更ながらネットで検索すると「ネタバラシ」とか「都市伝説」とか・・・いろいろ面白いことが書かれていて、えっ~そうなんだ・・・と驚くやらなるほどと思うやら・・・。
宮崎 駿氏は明言してないのにアレコレ詮索して書かれているのが面白い。詮索話題のトップは
■ 映画の舞台はどこか?
↓ 台湾の九份というのが圧倒的に多い。

私もここへ行った事があるが、街並みや雰囲気は確かに映画とそっくりだ。
↓ 千尋家族が異界に迷い込み、お父さん・お母さんが美味しそうな匂いに誘われて腰を下ろした場所は正にこの街かも!

■ 湯屋(油屋)の舞台。
↓ アニメの湯屋はこんな建物

この建物のモデルは群馬県にある積善館(群馬県中之条町・四万温泉)と言う説と、
長野県にある「歴史の宿 金具屋(長野県山ノ内町・渋温泉)」と言う説。
➀ 積善館

日本最古の木造湯宿建築だそうで、赤い橋(慶雲橋)と本館はそっくり。
いつかここへも行ってみた~い。
② 金具屋

長野県山ノ内町・渋温泉にある昭和初期特有の木造建築。
■ 女中部屋の舞台
↓ 積善館の旧館上部の部屋が、千がリンと過ごした女中部屋に似ているとか。

登場するキャラクターやストーリーについてもいろいろ書かれている。
1、両親が豚に変えられたのは、異世界にしかいない生きものの肉を食べたせい。
2、屋台に並んでいた料理は神様へのおもてなし料理。
3、豚はバブル時の貪欲で愚かな人間の姿を象徴している。
4、カオナシは神様ではないので中に入れない、で それを知らぬ千尋が中に入れてやり大騒動になる。
5、カオナシは人間の成長過程で通る、思春期の心の象徴。そして”坊”はもっと小さい頃の幼児性の象徴。
6、千尋はそんなカオナシを鎮め、自分がカオナシを招き入れたことへの責任を果たし、ひとつ成長する。
7、湯婆婆が経営する神々のための湯屋は、昔の日本の雰囲気をまとったVIPのためのスパ。
8、この油屋の浴槽はどこも仕切られていて個室風のつくり、VIP対応だからという理由もあるが特別なサービスをおこなうから。
9、風呂掃除や下働きと特別なサービスを行う女性を湯女と呼ぶ。
10、日本風の油屋のしつらえにアンバランスな湯婆婆のドレス姿は、ヨーロッパの娼館のマダムを表す。
11、従い、油屋が色々な側面をもつ「大人の世界」。
12、宮崎駿監督は「現代の社会を風刺的に描くため、あえて風俗店のような油屋を舞台にした」と語っている。
13、搾取される社会の象徴である油屋で、千尋はたくましく生きていくという設定。
14、湯婆婆の部屋にいる巨大な幼児の”坊”が「ばーば」と呼んでいるのは湯婆婆の孫でなく息子。
15、見た目の年齢から孫かと思うが設定は息子とか。
16、千尋が銭婆の家に行くために乗った電車は、1985年に公開された映画『銀河鉄道の夜』に登場する汽車と似ている。
17、 千尋たちが乗った電車の乗客や運転手、車掌らが黒いのは、死者だから。
以上のネタは 映画『千と千尋の神隠し』の謎と都市伝説10選から借用したが、その中で一番「なるほど」と思ったのは下記記述だ。
千尋たちが行き止まりのトンネルに着く前、お父さんは引っ越し業者が来てしまうと焦り、猛スピードで山道を運転。
その割には、不思議なトンネルをみつけると、無邪気に入って行き、お母さんも「車にあったサンドイッチを持って来ればよかった」とのんびり発言までしています。
「千尋たちは車の事故に遭い、千尋はひん死状態で臨死体験として、異世界の夢を見ていた」という都市伝説を当てはめると、この違和感がしっくり来ます。
行き止まりにあった不思議なトンネルは、臨死体験をしたひとたちの多くが見る天上に向かうトンネルで、日暮れ後に現れた大きな川は「三途の川」。
千尋たちが着いた時には野原で難なく渡れましたが、戻ろうとした時には川になって「この世」には渡れなくなっていました。
なるほどなぁ~と思う。
それと千尋の姓が「荻野 」とあったが、私は映画を見ていても気付かなかった。
千尋が湯婆婆に名前を書かされた時、姓も書いてあったのかなぁ~と思うが全く覚えていない。
上記ブログで使用した写真はネットから勝手に借用しました。すいません。
最近のコメント