大塚美術館
大塚美術館には過去数回行った事がある。
団体旅行で行ったので、じっくり絵画を鑑賞するという余裕はなかった。
じっくり・・・が目的で、ひとりで行ってみた。
道路沿いに面した入り口( ↑ ) を入ると、いきなり展示階へ上がる階段が迫る。
↓ エスカレーターを使えばいいのに、歩数計稼ぎで階段をのぼる、112段あった。
上がると第二の入り口 ↓
↓ 中に入ると売店や軽食コーナもある広いロビーがある。
ロビー正面ホールには、バチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂を再現したホールがある。
入るとミケランジェロの「最後の審判」がド迫力で迫りくる。
ここだけで大塚美術館へ来た甲斐があると初めての人は思うに違いない。
↓ ブリューゲル作・バベルの塔
『旧約聖書』の創世記に登場するバベルの塔を主題として描かれた作品。
ブリューゲルがバベルの塔を描いた作品は三作あったが今はふたつしか残っていない。
創世記にある塔の意味は、増長者は罰を受ける物語と解釈され、ブリューゲルも意図的にこの解釈で作品を描いた。
塔の建設に関わる人間がどれだけ努力しようとも終局的には無益に帰してしまうことを示唆しているという。
現代社会の高層ビル群が立ち並ぶ光景に通じるものがあると思ってしまう。
↓ サンドロ・ボッティチェッリ 作「ヴィーナスの誕生」
↓ 同じく「春」
↓ ヨハネス・フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」
ヨハネス・フェルメール(1632年~1675年)は17世紀のオランダの画家。
フェルメールブルーと呼ばれる青色の美しさに定評があると記憶している。
オランダのモナリザ、北のモナリザとも言われる。
↓ ムンクの「叫び」
↑ 絵画の説明看板に曰く、
「黒く青いフィヨルドと町の上には血まみれの舌のような形の炎がかかっていた。友人は先を行き、私は震えながら後に残った。
その時、自然を駆け抜けるような大きな終わることのない叫びを聞いた」(ムンク)
斜めに走る欄干から生まれる画面左奥へ収斂してゆく遠近法的な空間が心理的な緊迫感を一層高めている。
画家の個人的な体験に重ね合わせた世紀末の黙示録的な世界である。
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