雲辺寺
四国霊場66番札所・雲辺寺
「はるばると 雲のほとりの寺にきて 月日を今は 麓にぞ見る(空海)」
住所は徳島県だが札所は香川県に含まれる。
↓ 雲辺寺の参道に県境がある。徳島からは車で来れるが、香川からは車では行けない。
雲辺寺は四国霊場中最高峰にして海抜1000m、讃岐と阿波の県境にあり「四国高野」と称されている。
開創は桓武天皇延歴八年 弘法大師16歳の建立で鎌倉時代は全盛を極め境内には十二坊と境外には末寺八カ寺を有し、雲水雲の如く集まり仏道修行の道場だった。
開山以来1200年の歴史を持つ当山は今なお観音信仰を求めて善男善女が全国各地から訪れている。
↓ 山門
↓ 本堂
↓ 大師堂
昔話「雲辺寺の観音さま」
むかし昔、このお寺の近くに与成という鉄砲が上手な漁師が住んでいました。与成は毎朝早く「今日も獲物がたくさんとれますように」と雲辺寺の観音様にお参りをしてから山へ出かけていました。
観音様は「与成が動物を殺すのを何とかしてやめさせたい」と考えていました。そこでつりがねをかぶり、獲物に化けて待っていました。
いつものように山に出かけた与成は何やら動く黒い物を見つけて鉄砲で撃ちました。「グウァーン」とすごい音に驚いた与成は木の陰に隠れて様子を見ていました。
与成はどこへ行ったかなぁ~と観音様はつりがねを持ち上げてそっと覗きました。与成は光る目をめがけてズドーンともう一発撃ちました。
やった~と喜んだ与成は獲物の所へ行きましたが、獲物はいなく血が落ちていました。その血をたどって行くと雲辺寺の観音様のところに行きつきました。
不思議に思い見上げると観音様の目から血が出ています。はっとした与成はそれから動物を殺すのをやめてしまったという事です。
目をうたれた観音様は目の悪い人をなおしてあげることにしました。
今でも目の悪い人がお参りすると良く治ると言われています。
一言だけお願いを聞いてくれるという「一言観音」
私は「ぽっくり死ねますように」とお願いした。
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