柿の葉にはガンや老化を防ぐ強力な作用がある事が実験で分かった
雑誌【壮快】平成4年7月号にこんな記事があったのでご紹介。
当時の静岡県立大学薬学部教授の富田 勲氏の投稿。
柿の葉のビタミンCに最初に目をつけ、これをお茶として飲むように勧めたのは「西式健康法」の創始者・西 勝造先生。
昭和2年(1927年)の事である。
ビタミンCの量を正確に測定できるようになったのは「高速液体クロマトグラフィー」と言う装置ができてから。
1980年代の事。
そのクロマトグラフィーを使ってビタミンCの量を計測したのが ↓
柿の葉が群を抜いていることが分かる。
いったい半世紀以上も前にどうして西先生はその事を知っていたのか? 興味深い。
柿の葉と緑茶の違いは、
1.柿の葉の方がビタミンCが多い
2.柿の葉の方がカフェインがかなり少ない
3.その他のカテキン類をはじめ他のビタミンやミネラルは緑茶と同じように柿の葉にも含まれる
従い緑茶の生理的な作用は当然柿の葉にも認められるから緑茶の代わりに飲んでもいい。
ちなみにカテキン類の生理的な作用は、
① 抗突然変異作用
② 抗がん作用
③ 血中コレステロールの上昇抑制作用
④ 血圧の上昇抑制作用
⑤ 抗菌作用
⑥ 抗ウイルス作用
⑦ 抗アレルギー作用
①の抗突然変異作用とは細胞の突然変異(老化の原因にもなるし発ガンの引き金にもなる)を抑える事を云う。
柿の葉のお茶を飲むと高血圧の人は血圧が下がり低血圧の人は上がる。
辻褄の合わない現象だが柿の葉には血圧を下げる成分とともに上げる成分も含まれている。
高血圧の人では下げる成分が良く吸収されて下がり、低血圧の人は上げる成分が良く吸収されて上がる。
こういう二面性が柿の葉のみならず食品が持つ特性で、薬と全く違うところ。
多様な成分が別々に共同して作用し、人間の体の機能を調整する。
そうした食品の最も上位に位置するもののひとつが柿の葉だろうと富田教授は考えている。
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