« 2022年3月 | トップページ | 2022年5月 »
沖縄県南城市にあるこの御嶽は2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産」のひとつとしてユネスコ世界文化遺産に登録された。
ちなみに関連遺産とは「今帰仁城跡」「座喜味城跡」「勝連城跡」「中城城跡」「首里城跡」「園比屋武御嶽石門」「玉陵」「識名園」「斎場御嶽」
パンフから ↓
御嶽とは奄美諸島から宮古・八重山にいたる南西諸島に広く分布している「聖地」の総称。
ここ斎場御嶽は琉球王朝時代に王府が整備した国家的な宗教組織との関連が深い格式の高い祭祀場で、琉球開びゃく伝説に登場する琉球王国最高の聖地。
琉球国王や聞得大君の聖地巡拝の行事を今に伝える「東御廻り(あがりうまーい)」の参拝地として今も多くの人々から崇拝されている。
御嶽の中には6っの神域・イビがあり、琉球国王はこの6カ所を参拝しながら国家繁栄・安寧・五穀豊穣・航海安全などを神に祈願した。
王国時代、国家的な祭事には聖なる白砂を「神の島」と言われる久高島から運び、御嶽に敷き詰めた。
最も大きな祭事が琉球最高神女である聞得大君(きこえおおきみ)の就任儀式「御新下り(おあらうり)」だったという。
↓ チケット売り場
↓ 入口を入ると小部屋に案内され、そこで御嶽の説明を聞かされた。
↓ 御嶽全体図
↑ 地図の現在地と書いてある所が参道
この参道は琉球王国時代の頃に行われた国王による聖地巡拝の儀礼である「東御廻り(アガリウマーイ)」の際、待垣泊から斎場御嶽へ向かう道として使用されたと言われ、参道の中腹にウローカーという井泉があり、そこで禊ぎを行った後、御嶽の入り口である御門口(ウジョウグチ)へ向かった。
↓ 参道
↓ 久高島遥拝所
琉球王国の絶対的な存在である国王は太陽であり、その太陽があがる方向にある久高島は東方楽土ニライカナイへの「お通し(遥拝)」所として沖縄各地で崇拝されている。
↓ 左が拝所 右が久高島
↓ 御門口(うじょうぐち)
御嶽の入口で神社で言えば拝殿にあたる所。琉球最高の御嶽ゆえにここから入場できるのは王府関係者のみ。右側には御嶽内にある六っの拝所を示す香炉が置かれ、一般の人はここで御嶽の中に向かって拝んだとの事。
↓ 三角形の空間の突き当り部分は三庫理(サングーイ)、右側の岩の上がチョウノハナの拝所で、いずれも首里城内にある場所と同じ名前が付 けられている。
↓ 残念ながらこの中は立ち入り禁止になっていて入れない。残念!!
↓ 奥の壷がシキヨダユルアマガヌビー、手前の壷がアマダユルアシカヌビーと呼ばれ壷の中には鍾乳石から滴り落ちる水が入っている。
この水は神聖な水でそれぞれが中城御殿(国王の世子)と聞得大君御殿の吉兆を占うとともに、お正月の若水とりの儀式に使われる霊水で、一般人は触れることは許されない。
↓ 全体図
↓ 大宜味村の道の駅へ行ったら沖縄の伝説の精霊・キジムナーとそっくりな『ぶながや』と書かれた看板を発見。
看板に曰く、
「ぶながや」は平和と自然を愛し、森や川の恵みを巧みに利用し、時折私たちにその姿を見せてくれる不思議な生き物である。
第二次世界大戦以前は沖縄のほとんどの村々で暮らしていた「ぶながや」たちは、激しい戦禍と基地被害、戦後復興の近代化に耐えきれず、かってのふるさとを離れ20世紀最後の安住の地を求め、豊かな自然と人々の肝清らさ(ちむちゅらさ)にひかれ、大宜味村に命を永らえるようになったという希少種族である。
ちなみにキジムナーの肖像画は ↓
どう見ても同じ顔、大宜味村ではキジムナーの事を「ぶながや」と呼ぶのでしょうか。
大宜味村へ行って来た。
↓ 道の駅「おおぎみ」
ここに来た目的のひとつはノニジュースを買う事。
ノニは、太平洋諸島、東南アジア、オーストラリア、インドで見られる小さな常緑樹です。
しばしば溶岩流の中で成長します。
歴史的に、ノニはポリネシアで何千年もの間、食料源として、そして薬用(通常は皮膚に塗布)として使用されてきました。
現在では、ノニは、サプリメントとしてがんの予防、感染症の予防、高血圧の治療、そのほかさまざまな症状・疾患の改善のために良いとされています。
とある。
ノニの抗がん作用については日本でも実験が行われており、がん細胞を正常細胞に変える効果が確認されたとか。
↓ 道の駅の近くに鳥居と祠があって、その横に滝が流れている。
↓ 滝 名前は分からない
来たついでに、近くのオクラレルカ畑に行ってきたがまだ花は無かった。4月上旬が見ごろ。
↓ その後現地から開花の写真が届いた
東村と言えばプロゴルファー・宮里あいさんの出身地。
それで ↓ 東村文化・スポーツ記念館には宮里選手の功績を展示しているコーナがある。
今回のつつじ祭りは、この記念館を拠点として開かれていた。
4.5 ha(13,500坪)に 約 45,000本のつつじが植わった「村民の森つつじ園」は1976年から造成が始まり6年余りの歳月をかけて完成した。
植え付けには老人会・婦人会・青年会・児童生徒らが自主的に参加して行われ、公園が完成した1983年には村制60周年も記念し「つつじ祭り」が開催された。
以降毎年3月には県内外から多くの観光客が訪れている。
さすがに45,000本もあると見ごたえがある。人集めのハード整備としては素晴らしい取り組みだと思う。
私の住んでいる自治体には広い~広い~騒音緩衝緑地帯がある、花もなく木だけの何の変哲もない緑地で散歩する人がちらほら。
この緑地に人が集まってくるような魅力のあるものにしたいが、何か見ごたえのある花を人が感動するくらいたくさん植えるしかないのではないかと思っている。
笑味の店は大宜味村にある自然食を出すお店。
笑味の店がオープンしたのは1990年と古い。
島野菜を中心とした自給自足の生活を、幼い頃から見て育った店主が始めたお店
予約が必要でメニューは左の「くふぁじゅうしぃランチ:850円」と
右の「まかちぃくみそぅれランチ:1500円」の2種類。
「まかちぃくみそぅれ」とはお任せ下さいの意味らしい。
せっかくはるばる来たので高い方を頼んだ。
メニューは ↓
☆ 笑味の店オリジナルの炊き込みご飯 ”やんばる硬ジューシー”
☆ 玄米おにぎり ☆ 漬物 ☆ 味噌汁(ゆし豆腐,季節の野菜)
☆ ラフテー(豚バラ肉を弱火で3時間くらい煮込むと脂が40%減)
☆ 結び昆布と季節の野菜 ☆ スーネー ☆ 笑味の麺の冷製もずくのせ
☆ ゴーヤーイリチー(ゴーヤー炒めを卵で軽くとじる)
☆ スルル小(ぐゎー)のマース煮(きびなごを沖縄ならではの調理法で)
☆ サーターアンダギー・タピオカアンダギー
☆ 季節の野菜のウサチー(和え物)
☆ カスピ海ヨーグルトのフルーツソースかけ
↓ お店の中
都会から住み込みでこの店で働いている若い子がいて、聞くと将来都会でこんな自然食のお店を開きたいんだそうな。
夢があっていいなぁ~。
↓ 笑味の畑 ここで作った野菜を使っているらしい
美味しかったです。ごちそうさまでした。
念頭平松のすぐ近くに「伊平屋天巌戸神社」がある。
天岩戸伝説のクマヤ洞窟に関係ある神社か ?
↓ 念頭平松
平成28年3月1日に指定された国の天然記念物、樹齢およそ280年。
高さ8m,幅 28 m,幹の太さ 4.5m、3世紀にわたり島の歴史を見守って来た伊平屋のシンボル。
右はプロの写真
♪ この木何の木 気になる木 ~♬
ハワイにある日立の樹(モンキーポッド)と外観は似ているが、樹齢は130年と言うから念頭平松はその倍以上。
人間も含め、100歳を超えると神さまになると言うからこの木は神木に違いない。
この日の宿は田名区にある民宿で、あるじに聞くとすぐ近くに神社があると聞きお参りした。
↓ その名も「田名神社」
↓ 宿泊は ”民宿 むらどんち” 夕食と朝食付きで5,500円。
一棟貸しの民宿で広い。
冷蔵庫の中に前の宿泊者が残していった缶ビールや泡盛があって、自由に飲んでいい・・・と言う。
遠慮せずに頂き、旅の疲れも手伝ってか酔いが早くまわり早々に寝てしまった。
次の機会には伊是名島へ行きたいと思いながら・・・。
1.食は健康の要
体は毎日食べている食べ物によって作られている。中国には「医食同源」と云う言葉が有る、即ち「食誤れば病生じ,食正しければ病癒える、もって医食同源なり」と。食事療法の健康書を読むと、どの本にも出て来る記述がある。それは「マクガバンリポート」のことである。
2.マクガバンリポートとは
1970年代までのアメリカでは、ガン、心臓病、糖尿病等の生活習慣病が増え続け、止めることが出来ず、国民医療費は増加の一途だった。これではいかんと、当時の大統領フォード氏は上院議員のマクガバン氏を委員長として、栄養問題特別委員会が設置された。そして3000人の専門家と7年の歳月をかけて作成されたのが、5000ページに及ぶ通称「マクガバンリポート」と呼ばれている報告書である。1977年のことである。
その内容は、ガンや心臓病などの種々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活が生み出した「食原病」であり、薬では治らないと断じ、私たちはこの事実を率直に認め、ただちに食生活を改善する必要があると。この時マクガバン氏は我々の肉食中心の食事がガン、心臓病、脳卒中、その他慢性病等の元凶だったとは、気付かなかった、我々はバカだった、あき盲だったと、涙ながらに語った話は有名である。
これを受けて、1979年、米国食品医薬品局は健康・医療・食事に関する対策を立て、実行に移した。また1990年には、米国ガン研究所は、デザイナーフーズプロジェクトと称して、ガン予防に有効な植物性食品の野菜、果物、穀類、香料等の摂取を呼びかけた。
3.その後のアメリカの食事療法の経緯
1)アメリカでは、2009年に、コーネル大学のT・コリン・キャンベル博士によって、「The China Study」、和書名「葬られた第二のマクガバン報告」翻訳者は松田麻美子女史、が出版された。その内容は 世界中の膨大な研究資料や、中国の農村地域と都市地域の大規模な疫学調査に基づく、研究成果によって、動物性蛋白質に発ガン性がある事が示されている。
しかしこの「The China Study」の和書名「葬られた第二のマクガバン報告」が示すように、一部の人には理解されたが、反動も大きかった。その訳は肉、牛乳、卵等の動物食品を断ち、植物性食品に替えることで、病気が治るという事から、食品業界、医学界、製薬業界からの嫌がらせがあった。だが多くの圧力や妨害を受けながらも、事実は事実として認められて、2011年に、キャンベル博士のこの著書は地球環境のノーベル賞と称せられるカターブァ賞に選ばれた。
2)ナチュラル・ハイジーン健康法とは
アメリカで1830年頃医師たちによって、自然と生命の法則を基にした医学理論による健康法で、世界中で知られるようになったのは、これを解説した「Fit for Life」という本が、1985年に出版された時からである。日本には2000年過ぎアメリカ在住の松田麻美子女史の著書によって知られるようになった。松田麻美子女史は翻訳だけでなく、自らも「常識破りの超健康革命」などいくつものこの方面の著書がある。
そして2013年頃からナチュラル・ハイジーンに賛同する医師や代替医療家が増加して、2017年には、医師約600人を含む900人が参加して会議が開かれている。
3)別に2013年にサンディエゴで第一回植物性食品による国際医療会議が開かれた。225名の医療関係者が出席した。更に翌年2014年の時には、400名の医師や医療関係者が世界15国から参加した。この時日本から初めて、医師の真柄俊一氏が出席した。
4)大ヒットした映画「フォークス・オーバー・ナイブス」の話
タイトルの意味は、正しい食事は手術に勝る、という意味である。2011年アメリカとカナダで公開されて、ドュメンタリ映画として、異例のヒットをした。その内容は、現代人が苦しんでいるガンや慢性疾患、心臓病、糖尿病等が動物性食品を排除することらよって、改善が可能であることを、科学的、客観的に解説している。この映画の日本版DVD「フォークス・オーバー・ナイブス、いのちを救う食卓革命」も発売されている。この映画の解説書も「フォークス・オーバー・ナイブスに学ぶ超医療革命」という表題で刊行されている。
5)ベジタリアンとビーガンについて
ベジタリアンとは肉や魚類を食べず、野菜、豆類、穀物などの植物性食品を主に食する人達の事。
またビーガンとはあらゆる動物性食品を厳格に避けて、卵、乳製品も摂らない菜食主義者の事。
アメリカでは人口の7%以上が、イギリスでは5%以上がベジタリアンだと云われている。だからこれらの国では、街中のレストランを始めとして、大学の学生食堂、飛行機の機内食でもベジタリアンの為の食事が可能となっている。
4.食は現代医療を超えた
「食は現代医療を超えた」この言葉は、前述した医師の真柄俊一氏の2015年に発行の著書の表題である。外にも「遺伝子群の働きを正常化すれば、ガンは治せる」など多数の著書がある。真柄俊一氏は新潟大学医学部卒業し、素門(そもん)八王子クリニックの院長で、食事療法と刺絡(ハリ治療の一種で、自律神経を調節して、免疫力を上げる)、及びメンタル面の指導で、遺伝子をコントロールする療法の三本柱で、がん治療を行って、効果を上げている医師である。
彼の食事療法は栄養学のアインシユタインと称されるT・コリン・キャンベル博士の前出の「葬られた第二のマクガバン報告」を読み、2014年の会議ではキャンベル博士にも会って、食事と病気の重大な関連性を再確認した。更に特筆すべきことは、ブルース・H・リプトン博士のエビジェネティクス理論に基づいたメンタル指導をしていることである。これは人々の意識を変えることによって、もって生まれた遺伝子もオンにもオフにもコントロールすることが出来て、それを療法に採り入れている。
5.ガンが増え続けている日本
人口10万人当たりの病名別の死亡者数を見ると、日本では1980年にガンが脳血管疾患を超えて、一位になってから、上昇の一途をたどっている。しかしアメリカやイギリス、フランスと比べると、これらの国は1990年をピークにして、ガンは下降線に転じているのに、日本では更に上昇し続けている。
6.まとめ
1)日本では最先端医学ばかりに目が向いていて、ガンは無論のこと、血管性の脳や心臓の疾患、糖尿病などの生活習慣病予防の為に、今こそ食事療法に国を挙げて取り組むべきではないか。
2)アジアの島国の日本は、井の中の蛙、大海を知らずで、アメリカに比べて食事療法が20年以上遅れているという。これでは生活習慣病は減らない。医療費は増大するばかりである。
3)クリントン元大統領は2度心臓発作で倒れたのを、食事療法で完治した。この記事を書いているこの日、3月29日は肉の日だ、肉を食べれば元気が出るよと、男性アナウンサーが話しているではないか。誤食によって健康を失う事がないよう的確な判断が今要求される時では。
おわり
クマヤ洞窟から北に進むと白い灯台が見える。
久葉山にはビロウの木が一面を覆い独特の景観をかもし出している。
ビロウを沖縄では「クバ」と言い、それがこの山の由来か?
↓ クバの林
久葉山は田名区の祖先が住んでいた山と伝えられ、「琉球国由来記」には「アウサキの三崎イベ」と記され 古くから神聖な場所とされていたと言う。
↓ 島ならではの景観
↓ 無蔵水(んぞみじ) 美しい夫婦愛の伝説が残る岩
むかし、田名村にいた若い夫婦の話。
ある夏、夫は小舟で田名岬沖へ釣りに出て、突然の暴風雨で行方不明になり、2~3年経っても帰って来なかったので村人はもう死んだものとあきらめました。
村一番の美人だった妻は再婚の縁談がひきもきらず、親もすすめましたが夫の生存を信じ、毎日沖合が見える大岩の上で帰りを待ちました。
その甲斐あって数年後夫は無事帰って来たと言うことです。
この大岩は海岸にあるのに、その岩穴に決して涸れない真水の水たまりがあり、これを無蔵水と呼んだ。
上に登れないので確認はできないが、説明看板には写真があったのでご紹介 ↓
愛を涸らさず待った妻の貞操をたたえ、女性たちへの教訓歌を作り残している。
大田名ぬ後に 無蔵水ぬあゆん 夫振ゆる女 ありにあみし
と。
↓ ヤヘ岩 今帰仁の軍勢から島を守ったと言われている城石
↓ 道路沿いに何故かヤギが草を食む。
放し飼いにしているの? ちゃんと家に帰れるの ?
↓ 山の中腹に小山の突起 ? ちょっと不思議な景色。
通り過ぎて反対から見たら大きな岩だった。
最近のコメント