善光寺
善光寺は何度かお参りしたことがある。
この日はコロナ禍にもかかわらず三連休とて、大勢の参拝客で賑わっていた。
今回は今までの参拝と違って、ガイドが付いた事。
昼食を食べたお店の人がおまけのガイドをしてくれた。
まず最初の「へぇ~」だったのは、入口近くにある六地蔵について。
向かって右端のお地蔵さんがハスの台座から左足を出している。
言われてみないと気が付かない、私も今回初めて知った。
↓ 六地蔵
看板に曰く、
六地蔵は、我々衆生が輪廻を繰り返す六つの世界(六道)に現れ、迷いや苦しみから衆生を救って下さる菩薩です。
向かって右から地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界の地蔵菩薩です。
地獄界の地蔵菩薩が蓮台から片足を踏み出しているのは、一刻も早く地獄から衆生を救いに行こうというお気持ちの顕れだと言われている。
一方ネットで調べると、
人は今生の滅後に六道のいずれかに転生すると考える、六道思想というものがあります。
六道とは天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つで、六地蔵さまはお一人おひとり担当する世界が決まっているとされています。
善光寺の六地蔵さまの向かって右端のお地蔵さまは別名大定智悲地蔵菩薩と申され、担当されるのは地獄であるとされています。
善光寺のガイドさん方の定番の説明では「地獄に転生する者は人としての道から足を踏み外しており、その地獄を担当されるお地蔵さまの像もそれを表すために足を外して座っていらっしゃる」といわれていますが、これには経典などに根拠があるわけではありません。
また、このように一方の足、または両足を蓮台の外に出す座り方の像は”半跏椅像”と呼ばれ、古い時代の仏像を中心に案外たくさんあります。
善光寺の六地蔵さまも古い時代の仏像の様式を受け継いでいるのではないかと思われます。
と、あり看板の説明とネットの説明は全く異なる。
要はどちらの解釈も推測に過ぎず、本当の意図はこの像を造った人に聞かねば分からないと言う事か。
それともうひとつ六地蔵で新しい事を知った。
一般的に神様や仏様は男でも女でもないと言われる。それはお地蔵さんも同じ。
しかし、ここ善光寺の左端のお地蔵さんは明らかに女性だ。
顔つきも女性らしく赤ん坊を抱いている。
次に山門にある「善光寺」の文字についてもガイドしてくれた。
この文字の中に5羽のハトがいる。
「善」と「光」の中にそれぞれ2羽、寺の中に1羽。
それと善の字は牛の顔。
「牛にひかれて善光寺参り」の昔話が出どころか。
やっぱりガイドがいる観光は「へぇ~」が多くなって大いに勉強になる。
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