志々島へ
5月のシルバー山登り会は志々島へ。
坂出から詫間駅までJRに乗り、駅からコミュニティバスに乗り換えて宮ノ下港で下車。
そこから船が出ている。
切符売り場も待合所もない! 桟橋があるだけ。
船に乗船券の自販機があり350円券を買って、船長と乗組員の二人で運航する船に乗る。
乗船客の定員は島民優先で70名、花が咲きほこる春は積み残しが出るようだ。
この日は我らふたりだけ。採算は取れんだろうと要らぬ心配する。
20分ほどで志々島港の浮桟橋に到着、客を降ろすとそそくさと次の島へ出航した。
ヴィの黒猫と "ようこそ志々島へ" の 看板が出迎えてくれた。
お墓の横を通らなければ山には登れない。
ここのお墓 ちょっと異様、後で調べると両墓制と言って遺体を埋める「埋め墓」と、
お参りをするための「参り墓」が対になっている墓地。
そう言えば沖縄にも同じ風習がある。
カラフルな家の格好をした小屋は「霊屋(たまや)」と呼ばれる。
今では火葬になり埋め墓は使われない、これも沖縄と同じ。
↓ 志々島の地図
周囲3.8km、今は20人ほどの小さな島だが 昔は農業・漁業が盛んで 1,000人もの人が住んでいたという。
大方の瀬戸内の島のように平地はなく住居は山の斜面に建つ。
そして大方の島と同じように空き家が目立つ。
まずは島の最高峰「横尾の辻」標高109mを目指す。
途中 ”孝子さんのお花畑 ” を通る。
春の花は見ごろを過ぎ、アジサイが咲き始めていた。
山頂までUP・DW はあったものの 比較的になだらかな道が続き、あっと言う間に到着。
瀬戸内海の景色を堪能した後、来た道を引き返し大楠を見に行く。
この大楠は見事だった、圧倒的な存在感、神々しい威厳、歴史を刻む枝ぶり。
県指定天然記念物、根本の周り 12m, 高さ 22.5m,
枝張り 東へ25m・西へ20m・南へ17.5m・北へ26m。
樹齢推定 1,000年以上
大楠をみて感動しながら元の港へと帰ってきた。
猫のひたいほどの平地を歩いていると「男はつらいよ ・寅次郎の縁談」第46作のロケ地の看板があった。
1993年11月1日~11月16日までのロケ。1993年12月25日封切りされた。
この作のマドンナは 松坂 慶子さん。今、朝ドラ「らんまん」のばあさん役で出ている役者。
エキストラ出演者に、”孝子さんのお花畑”を維持管理する高島孝子さんの名前もあった。
彼女とは畑で偶然出会った。来年で90歳になるという。
元気・元気、とてもその歳には見えない。現役で働く人はとにかく元気で若い!
志々島の場面とストーリはこちら ↓
東京の家で父 博(前田 吟)と大ゲンカした満男(吉岡 秀隆)は瀬戸内海の琴島(志々島)に移り住み島の住民の漁業や花畑の手伝いをして日を送っていた。島に通ってくる看護師の亜矢(城山 美佳子)とも仲良くなっていった。
寅さんは両親に頼まれ満男を連れ戻しに来るが島の葉子(松坂 慶子)と仲良くなりこんぴらさんや栗林公園で一緒に遊ぶ。
しかし満男が寅さんの気持ちを葉子に伝えたことから寅さんは困惑し満男と一緒に島を離れる。
↓ 撮影風景(志々島 ふれあい館にあるアルバムより)
これと似たようなストーリが奄美大島の加計呂麻島でもあった。
奄美への旅と志々島への旅、なんか不思議な縁を感じた旅だった。
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