マットレス洗浄脱水機
SA会という会がある。
何の略か定かでないが多分「SAKAIDE ASSIST」の頭文字?
川重坂出工場に勤めていた幹部クラスのOBが集う会。
コロナで3年間中止、この度久しぶりに開催された。
その中では私はまだまだ中ほど。
最長老は大学も先輩の広岡さん。御年91歳になられる。
とにかく元気溌剌 ! お会いするといつも元気がもらえる。
元気溌剌なのはその裏に、お歳にしては想像もつかぬ努力の賜物がある。
毎日ウォーキングや筋トレに通う。一日一万歩は歩くと聞くからすごい!
3年ぶりとあって昔話や近況の話しで時間はあっという間に過ぎて行った。
私が最も懐かしく思い出深い人は、須澤 元KSS社長。
昔、川重坂出工場の子会社に 川重坂出サービス(株)があって
そこに社長として来られたのが須澤さん、私にとっての上司。
一緒にいろんな仕事をして、 いろんな思い出がいっぱいある。
子会社では親会社へのサービス事業もさることながら、地域へのサービス業務もやっていた。
例えばふとんの丸洗い事業もそのひとつ。
当時、ふとんを丸洗いする習慣は一般家庭ではなかった。
LRS(Living Refresh Service)なる普及法人があって、そこにKSSも加入し
指導を受けながら丸洗い事業をはじめた。
そのうち、ふとんだけでなくマットレスも洗いたいとのニーズが高まった。
マットレス、特に病院のは見た目は白いシーツに覆われて清潔そうだが、
実は点滴の液漏れ, 尿漏れ等で相当汚れていると言う。
でもそのマットレスを洗うのはふとんと同じように手作業でしかない。効率が悪い。
そこでこれを機械で洗えないかと言われた。
須澤社長と相談し、その機械を開発しようと言う事になった。
実に面白いことが始まった。
当時常務だった富永さんも加わり3人で開発業務を開始。
マットレスを丸ごと、どう入れて・どう洗剤をかけて・どう水洗いして・どう乾燥するのか?
どう?どう?どう? ・・・ばかりの課題。 考えるのが実に楽しかった。
世にないものを造り出す喜びを感じた。
3人で長い間検討し基本構想を決めて、機械設計は山口技研の社長・山口守彦 氏に依頼、電気設計は私が担当した。
完成したマットレス洗浄脱水機がこれ ↓
さすがに乾燥までしていては時間が長くかかり過ぎるので乾燥は別にした。
一度にマットレスを2枚入れて洗浄・脱水できる。
洗浄液とすすぎ水は筒状の回転軸から供給する。いいものが出来たと思った。
早速 LRSに加入する洗濯業者から注文があり製造・販売・据付・調整・アフターサービスまで行った。
もう記憶にないが20台近く売れたのではないかと思う。
そのお陰で北は仙台、南は宮崎まで据付と調整に出張できた。
本業だった造船の電気艤装より出張範囲が広がった。楽しかった。
3人で特許もずいぶん取った。今はもう時効になったが・・・。
須澤さんとの思い出はもっともっとあるが、一番はこの機械の開発だ。
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