立体駐車場
川重坂出工場での現役時代、長年従事した船の電気艤装工事から離れた。
と、言うより離された・
当時の山田工作部長が、電気のエンジニアを集めて技術課なる組織を作った。
メンバーは私も含め10人。
何をする課? 何をすればいいの?
電気的な技術が要る仕事なら何でもやれ!と部長がいう。
えっ~そんな事を言われても・・・???
技術課が誕生した頃、FA課なる組織も誕生。
FAとは Factory Automation の略。
その頃、製造現場では作業の自動化を推進中で FA課はその中心的役割を果たしていた。
FAには電気・制御は必須。
そこに我ら技術課の出番があった。
坂出工場以外にも播磨にある鉄鋼事業部からの仕事も舞い込んできた。
それは立体駐車場の電気・制御。これは私の担当になった。
あまり社内でも知られてないが、世の中の回転式立体駐車場をつくったのは川重が最初だということ。
観覧車の仕組みを取り入れている。
せっかく最初に手掛けたのに何故かやめてしまい、石川播磨重工業や新明和工業の立体駐車装場の方が有名になった。
↓ 立体駐車場の一例
それなのに今頃になって仕事がなくなったのか、また製造販売をやるという。
この駐車場の電気・制御の仕事は私には新鮮で面白かった。
特に制御はもう何十年かぶりにやる仕事、リレー制御がシーケンサーによる制御に変わっており、私には初めての取り組み。
↓ シーケンサーのラダー図の一例
今から思うと良くやれたなぁ~と思う。やっぱり若かったせいだ。
会社だけでは時間が足らず家でも深夜近くまで仕事をしていた。
面白かったから時間も忘れて・・・って感じ。
私の作ったソフトで駐車場が動く、製造業の醍醐味を思う存分味わった。
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