第66番札所 雲辺寺
雲辺寺は香川県と徳島県にまたがった珍しいお寺。
それで四国遍路遺産協議会のHPにはこの寺は徳島県で登録されている。
雲辺寺は香川県側からロープウエイで行くのが一般的。
そこへ車で行くのは今回初めてかも。
車だと徳島県側から行く。
参道補修費として普通車だと500円が要り、納経所で支払う。
↓ 駐車場からお寺への道 右側は崖になっていて深い森が広がる。
ここは四国八十八ヶ寺では最も高いところにあるお寺で、標高927m。
↓ 山門
↓ 本堂
↓ 大師堂
雲辺寺の観音様のお話
香川県と徳島県の県境の山に雲辺寺というお寺があります。
昔、このお寺の近くに与成という鉄砲を撃つのが上手な猟師が住んでいました。
与成は、毎日朝早く「今日も獲物がたくさんとれますように」と雲辺寺の観音様に
お参りをしてから山へ出かけていました。観音様は「与成が動物を殺すのをなんとかして
やめさせたい」と考えていました。
そこで山の中でつりがねをかぶり、獲物にばけて待っていました。いつものように山に
出かけた与成は何やら動く黒いものを見つけて、鉄砲を撃ちました。
グアーンと大きな音がし、それに驚いた与成は、木の陰に隠れて様子を見ていました。
「与成はどこへ行ったのかなぁ~」観音様はつりがねを持ち上げてそっとのぞきました。
与成は光る目をめがけてズドーンともう一発撃ちました。「やったぞ!」喜んだ与成は
獲物のところへ行きました。しかし獲物はいなくて血が落ちています。それを辿っていくと
雲辺寺の観音様のところへつきました。不思議に思って見上げると観音さまの目から血が
出ています。はっとした与成はそれから動物を殺すのをやまてしまったという事です。
目を撃たれた観音様は目の悪い人をなおしてあげる事にしました。今でも目の悪い人が
お参りすると良くなると言われています。「香川のむかしばなし」より。
〈三心平等〉 性霊集より
若し自心を知るは即ち仏心を知るなり、仏心を知るは即ち衆生の
心を知るなり
三心平等なりと知るは即ち大覚と名づく、大覚を得んと欲はば、
まさに諸仏自証の教えを学すべし
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