第118回 ぴんぴん句会ノート 12月(2023年)
第118回 ぴんぴん句会ノート 2023年12月14日
兼題:「虎落笛(もがりぶえ)」と自由三句」
虎落笛とは冬の寒風が柵や竹垣に吹き当たってヒューヒューと鳴る現象。
■ 秀 弥
から松やヒューヒユーヒユーと虎落笛
雨戸(と)のきしむ音に眠れず虎落笛
いてふ散る一夜のうちに散りつくし
■ 金 博
北国の遠き海鳴り虎落笛
虎の「アレ」ガザ・ウクライナ虎落笛
奥池にコウノトリ五羽虎落笛
虎落笛ウミツバメ飛ぶ瀬戸の暮
姉弟「戒壇めぐり」手をとりて
■ 延 一
キヤツキヤツと落葉と遊ぶ園児たち
空腹の母を待つ子や虎落笛
勝ちのないなんでもありの年の暮
■ 道 子
竹百幹打ち合ひいたる虎落笛
しぐれ来る近江市場の魚の貌
蒼き星あお磨きたる虎落笛
■ 幸 利
砂浜の柵に響くやもがりぶえ
風巻くや笛の調べに虎落笛
寒き夜に心悶えてもがりぶえ
■ 才 原
浮き島や鳥たち集う冬日向
蛮行や怒り悲しむ虎落笛
黙りこむ電話の向こう虎落笛
■ 前 田
石仏も目覚めさせるや虎落笛
天を突く皇帝ダリア燃え尽きて
ひこばえの稲田に孤高のサギ眩し
あとがき(博 記)
「虎落笛」と聞きなれない言葉に苦闘??? 名句続出!???
次回は 令和六年の始まりであり、「年賀」を詠むこととしたい。
「水温む」が提案されたが、「水温む」は春の季語として 次に送ることとしたい。
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