第121回 ぴんぴん句会ノート 3月
第121回 ぴんぴん句会ノート 2024年3月27日
兼題:「川」と自由三句」
■ 秀 弥
のどけしや花にものいう妻の声
若鮎の群なし上(のぼ)る吉野川
炊きたてにふかきみどりと青海苔(のり)の香(かざ)
旅先の故郷の味蜆汁
海苔をきそってとれり昭和の子
■ 金 博
春の川のみ込み流る瀬戸の海
鷺一羽水面覗くや春の川
たもを手に子らの遊ぶや春の川
■ 延 一
ルビコンを越えさせるなよ春の風
あお空にしろい桜や漢泣く
春愁や灰汁どきことの多かりき
■ 道 子
川風の柳の芽吹きうながせり
犀川の雪解(ゆきげ)の水音(みずね)激(たぎ)つかな
国境の川の隔てし草萌ゆる
■ 才 原
春時雨川面に跳ねて駆け出す子
涙拭き見上げる先に冬銀河
じゃぶじゃぶと魚追う子ら春日和
■ 前 田
陽光(かげろう)にとぼとぼ歩く長い影
春一番川と海とがせめぎ合う
うぐいすの鳴く声乗せて川下る
あとがき(博記)
「川」土手道を歩きながら、キラキラと光る川面を眺めながら 春を満喫!!!
「五七五」で 更に春を味わいを深くすることができた
あらためて 「日本の春の心地よさ」と「平和」を感じる春である
次回は「春爛漫」を題に とことん「讃岐の春」を愉しみたい!
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