第124回 ぴんぴん会句会ノート 6月
第124回 ぴんぴん句会ノート 2024年6月27日
兼題:「さくらんぼ・青柿」と自由で三句)
蚕豆をむく妻の顏ふくぶくし
透き通る鉢に栄(は)えたりさくらんぼ
番の州を見下す丘や風薫る
姫路駅旅の土産に焼き穴子
孫学ぶ出羽の国よりさくらんぼ
■ 金 博
姉弟いつもつるんでさくらんぼち?
青い目に海を映して夏遍路
★ 前田が選んだ特選句、最近外国人のお遍路を良く見かけるが、
その光景をうまく表現していると思う。すばらしぃ~。
父の日や焼酒二本「ありがとう」
五月雨や鷺をしたがえ耕運機
飯野山逆さにねむる水田かな
■ 延 一
あじさいや怪しき旅の朝の庭
紫陽花とサイズ比べて笑う顔
ツバメ舞う朝の植田に夜はカエル
■ 道 子 (投句のみ)
セピア色の家族の笑顔さくらんぼ
さくらんぼ一粒ごとのうふふふふ
青柿や小さな挫折少年に
■ 三 谷
鈴生りのほっぺ赤くしてさくらんぼ
誕生日孫に囲まれ高齢に
青柿や柿の連なり亀の列
■ 才 原
さくらんぼ初恋らしき味のして
桜桃黄色の実だけ残りけり
木洩れ日に透き通る赤桜桃
■ 前 田
さくらんぼと聞けば懐かしあの歌が
青柿が熟す頃にはあの世かな
ミミズ這う力尽きて文字となる
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