第119回 ぴんぴん会句会ノート 1月
第119回 ぴんぴん句会ノート 2024年1月31日
兼題:「年賀」と自由三句
■ 秀 弥
阿波雑煮出汁は吉野川(よしの)の炙り鯊(ハゼ)
年賀状加えられたる赤子の名
お年玉手によそゆきのおじぎせり
■ 金 博
柏手に万感こもる初詣
天と地と人の営み歳明けり
海と陸故郷能登よ甦れ
龍の玉手をとり歩む姉弟
四メートル天へ近づく能登の島
■ 延 一
デジタルで疎遠化加速年賀かな
願いなし寝っ転がって初日の出
摘み食いお節なくなる七日かな
■ 道 子
しずかに降り積むかなしみと能登の雪
あらたまの何も置かざる文机
トタン屋根ありし昭和の猫の恋
■ 幸 利
椿咲く吉報待つや春が来る
未来への挑戦一歩月面へ
願かけて干支に掛けるや年始礼
■ 才 原
川鵜群れ羽広げ合う年賀かな
溜池やプカプカプカと鴨の群れ
飛べぬ鷹動けぬままに冬の池
■ 前 田
初詣振袖踊る神の道
新成人振袖背広眩しくて
苔むした石佛嬉し雪化粧
石仏も苔むす顔より雪化粧
お正月孫は来てよしいんで良し
ひまわりがまだ咲いている温暖化
土手の道茶色に染まり春を待つ
■ 須 澤
手作りのごまめと母を想う朝
スーパーでやっと見つけた賀正かな
おめでとうと素直に言えぬ年があく
あとがき(博 記)
令和六年の始まり、「年賀」を詠むこととしたが、一月一日16・10能登半島大地震(Mag7.6)
そして羽田空港の航空機接触炎上事故、大変な年明けとなった!
龍の年、勢いよく句作をエンジョイしましょう!!
次回二月は、「水温む」で、春を愉しむこととした。
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