第123回ぴんぴん句会ノート 5月
第123回 ぴんぴん句会ノート 2024年5月30日
兼題:「蟻・木槿」と自由で三句
■ 秀 弥
初夏の庭ここにかしこに花と虫
つぎつぎと花わたり舞う揚葉蝶
蕊(しべ)よりも細き足置く紋白蝶
■ 金 博
蝉の羽うごめく陰に蟻の影
白山の白衣も薄く夏衣
母の日やひとことそえる「ありがとう」
垂水浜淡路島へと竿を振る
■ 延 一
麦秋やうなだれて行く遍路かな
草ボウボウ蟻の姿の減りし庭
工事済み一株残る夏薊
■ 道 子
芍薬の朝にほどく香りかな
斥候の蟻仏壇に迷ひ込む
働き方改革のなき蟻の道
■ 三 谷
白い顏紅い紅つけムクゲかな
花開くいつもの通りムクゲとて
色どりの花眺めるや臭かぎ
■ 才 原
讃岐富士若葉雨止みひかりけり
若葉風池面に描く波模様
花あぶや花房相手ダンスかな
■ 前 田
蟻が這う当てなき我と大違い
蜘蛛の糸捕らえし毛虫をのれんにし
てふてふが恋の相手とランデブー
アリが這う暗くなっても大丈夫
アリが這う暗くなっても大丈夫?
アリさんよもう日が暮れる帰りましょ
あとがき(博 記)
兼題「蟻・芍薬(虫と花)」「蟻」と「芍薬」をテーマに小さな虫の働きぶり、華やかな花で
夏のはじまりをしっかり眺めたい。
次回は、六月! 「サクランボ」「青柿」そして「誕生日」の人あり追加!
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