第120回 ぴんぴん句会ノート 2月
第120回 ぴんぴん句会ノート 2024年2月29日
兼題:「水温し」と自由で三句
■ 秀 弥
長江の春の水よせ四つ手網
水温みひとひとひとの保津川辺
ひんやりと風をかんじて梅見かな
ふらここにかけてながむる青き空
老いに身を委ねし卒翁春浅し
■ 金 博
キラキラとルアー泳ぐや水温し
水温むゆるり大鯉丸亀城
バケツ下げ駆けゆく子らや水温し
水温む沖ゆくふねへ波つづき
■ 延 一
大池にたった一羽や水温む
水温むやっと使えた旅アプリ
裏金と株・大谷と能登の春
■ 道 子
水温むゆったり動く雲一朶
雀らのこゑ賑はしき水温む
分身の影の足どり水温む
■ 幸 利
水温む瓶水泳ぐ目高かな
池の水水温むや動く黒い群れ
水温み騒ぐや群れの堀の鴨
■ 才 原
老木や枝の艶増し水温む
青空や新芽突き出し水温む
寝おちする猫の隣で日なたぼこ
■ 前 田
水温み心も緩み気も弛み
ひなげしを一輪手向く無縁墓
血管がキュと締まる水温む
あとがき(博 記 )
「「水温む」」春を感じる日本人のデリケートさを身で感じることとなった
今回で第百二十回の勉強会! 十年となった。
第一回の記録を振り返るとメンバーは 師匠格の善子さん以下 秀弥・金博・欣一・立樹・延一であった・
進歩は? 自分史を詠む人、ロマンの人、詩を読む人、それぞれにエンジョイ!!! ワイワイガヤガヤが最高の句会!!!
「ひとり一人句集」を作り、進歩?振り返りたいものと思う
次回は、春!「春の小川はさらさらいくよ・・・」、
川をテーマに五七五で、川面を眺めながら春をエンジョイすることとした。
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