高齢化で避けられぬ病とは (その 6・便秘) 2026.1.05 豊岡倫郎 氏
1. 高齢者の便秘
たかが便秘、されど便秘。
高齢者では3割近くが便秘症状を持つという報告もあり、
70代以降で増える便秘には注意が必要です。
便秘といえば女性に多いと思われがちですが、ある調査によると、
下のグラフの様に、70代以降で便秘の有訴者率が増加し、
高齢者にとって便秘は男女共通の深刻な悩みとなっている。
便秘は様々な疾患リスクなど健康にもかかわる可能性もあるため
放置しない方が良い。
2. 便秘の種類
1)器質性便秘
大腸にできるポリープとか、子宮疾患、膀胱ガン
などで腸を圧迫して、腸管が細くなって、便が出にくいもの。
急を要するときがあるから、すぐ医者へ行く方が良い。
2)機能性便秘には
弛緩性、直腸性、痙攣性、薬剤性の4つがある。
弛緩性便秘とは年を取ると腸も老化し、便を出す筋力も落ちてきて起こる。
高齢者に多い便秘である。加齢と共に腸内環境が変わり、下図の様に
悪玉菌が増えることによって、便秘が起きる。
しかし、弛緩性については、西式甲田療法の甲田光雄博士の3万人の
治験に基ついた言葉によれば、「便秘していると、腸が伸びて、
垂れ下がり、風船玉みたいにふくらんで来て、腸の動きが鈍くなって
来る。これが弛緩性便秘である。」という。
直腸性便秘は排便を我慢することで起きる。
痙攣性便秘はストレスが原因の便秘である。
ストレスで自律神経が乱れて、腸の蠕動運動が低下して、便を排出
できない。試験や旅行の前に起きる。
薬剤性便秘は病気で投薬が原因で起きる。薬の副作用で便秘になる。
又食品添加物でなる場合もあるからなるべく加工食品を食べない
ようにする。
3. 便秘の体に及ぼす影響の数々
- 肌荒れ・口臭:悪玉菌の増加によって、有害物質が血液に乗って 全身を巡り、毛穴から排出されるため、ニキビや体臭の原因に。
- 疲労感・倦怠感:有害物質の再吸収により、体がだるくなる。
- 頭痛・吐き気:自律神経の乱れや有害物質の影響で起こる。
- 生活習慣病のリスク:脂質・糖の吸収に影響し、糖尿病や動脈硬化 のリスクを高める。
- 免疫力の低下:悪玉菌が増えて、免疫細胞低下し、大腸がんの リスク高める。
- 手足の冷え、むくみ、下痢、痔になる。
- 認知症医なり易い。便秘症の人はそうでない人に比べ、2.7倍速く進行する。
- 精神的な不安定: 自律神経の乱れと便秘によるストレスで、イライラやうつ状態になる。
- 不眠症: 腸内環境の悪化でセロトニンが作られないからメラトニンも減り不眠になる。
- 大腸の各部位と器官や病気の関係重大 下の図はノーマン・ウォーカー博士著「大腸をきれいにすれば、 病気にならない」に載っている「正常な大腸の図で、大腸の各部位と 器官や病気との関係」を示している。即ち大腸のどの部分に腐敗便が
停滞していると疾病が派生するかが判る図である。
ノーマン・ウォーカー博士は、自然食・ロ ーフード(生菜食)と
ジュース・セラピー(酵素栄養学)の先駆者として知られるイギリス
出身のアメリカのビジネスマン・栄養学研究者で、生野菜・
果物ジュースの重要性を説き、「ローフードの父」「自然療法の父」
とも呼ばれ、99歳まで長生きしたことで有名で、その著書は多く
の健康法に影響を与えている。
4.高齢者の便秘対策
- 何はともあれ先ず腸管が歪になっているのを元通りに戻すことが 先決である。それには朝飯抜きの2食の玄米食の少食にする。 間食しない。
- 5種類の野菜の生野菜ジュースを飲む。
- 溜まっている停滞便を一掃するため、甲田先生はスイマグ (水酸化マグネシュウム)を飲む。
前述のノーマン・ウォーカー博士は腸内洗浄を患者に行った治験例
を本に多数紹介している。合わせて生野菜ジュースの摂取させている。
- その他一般的対策としては、散歩などの運動、水分補給、食物繊維の摂取、 ストレス解消、十分な睡眠がある。
- 注意事項としていつも警告しているが、「悪事は良事を駆逐する」から、 以下の事を慎まなければ効果なしである事を肝に銘じていたい。 即ち大食、甘い物、肉食、脂っこい物の摂取はいけない。 尚世界最初、大腸内視鏡を開発して,約30万人の患者を内視鏡検査を した新谷弘美博士の著書「健康の結論」によれば、動物食ばかりを摂取 していると、腸は固く短く粘膜のひだが多く、内腔も狭く,憩室があり、 宿便の残存も多く見られる。きちんと分解されないと、腐敗、発酵し、 硫化水素、インドール、スカトール、アンモニア、アミン類などの毒素を 生産し、活性酸素も大量に生産されて、血液のの中に吸収されて、ガンや アレルギー、その他疾患の要因となる。
新谷博士が推奨するのは、自然の摂理にかなった食事、即ち植物性の物
を多く、精製されてない穀物と副食は野菜果物、発酵食品を摂る。
5.まとめ
1)「生きたものは生きたものに養われる」という自然界の大法則がある。
「火食は過食になる」し、生きた酵素がないので、慎む。生命力がなく、
命の糧にはならぬ。
2)最近のテレビ番組は、やれ、グルメだ!、スイーツだ!、爆食だ!と食べる
番組ばかりである。面白くない。放送関係者は何を考えているのだろうか。
このまま推移すれば、日本国民総生活習慣病人間になるのではなかろうか、
心配はつきない。
おわり
« 右足首骨折 その1 | トップページ | 右足首骨折 その2 »
「健康情報 By 豊岡倫郎氏」カテゴリの記事
- 高齢化で避けられぬ病とは (その7・骨粗しょう症) 2026.2.05 豊岡倫郎 氏(2026.02.05)
- 高齢化で避けられぬ病とは (その 6・便秘) 2026.1.05 豊岡倫郎 氏(2026.01.08)
- 高齢化で避けられぬ病とは (その5・認知症) 2025.12.04 豊岡倫郎 氏(2025.12.05)
- 高齢化で避けられぬ病とは (その4・白内障) 2025.11.10 豊岡倫郎 氏(2025.11.10)
- 高齢化で避けられぬ病とは (その 3・動脈硬化) 2025.10.16 豊岡倫郎 氏(2025.10.17)





コメント