Jou光

  • 親父
    彼は子供の時から絵が上手いと、親の欲目で思っている。目の前でさらさら描かれると、ついつい感嘆してしまう。世の中いっぱい絵の上手い人はいるが、この道で飯が食えるのはスポーツ選手と同じで極一部。でもとにかく趣味でも良いから絵を描くことは続けて欲しいと願っている。

春爛漫

  • ぼけの花
    柿茶の里は徳島県美馬郡つるぎ町に位置する。柿の葉の生産農家へ毎年春と秋に行く。春はことさら美しい。桜が咲き乱れ山の木々が新緑に包まれる。澄んだ青空に身も心も洗われる気がする。

アユタヤ遺跡

  • Pict0266
    1491年に建てられた王族の守護寺院。3つの大きな仏塔には、ラーマティボディ2世と父、兄の遺骨が納められています。 寺院ではありますが僧は居住せず、王の礼拝堂として王族の儀式に使用されていました。この寺院もまた、1767年ビルマ軍により破壊され、16mあったという金で覆われた仏像も金を奪われた後、壊されてしまいました。

暁の寺院 タイ

  • Pict0350
    トンブリ王朝時代の守護寺で最高位の寺院とか。きらきらと輝く陶器の破片に覆われた高さ約79mの大仏塔は、ラマ3世により5年がかりで改装された。朝日を浴びた大仏塔の神々しい姿が”暁の寺”の名前の由来。

ワット・ヤイ・チャイ・モンコン

  • Pict0201
    セイロンへの留学から戻ってきた僧侶のために、1357年初代王ウー・トーンが建立しました。仏教寺院は瞑想の場として使用されていました。現在も多くの仏教徒が訪れ、週末は観光客でにぎわいます。

水上マーケット

  • Pict0116
    ダムナン・サダックの水上マーケット。その昔、”東洋のベニス”と言われたバンコクでは、日常的商取引には運河が利用されてきた。水上マーケットは、古き良き時代の情緒溢れるバンコクの生活を体感させてくれる。 

2008年7月 タイ王宮

  • Pict0429
    白壁に囲まれた20万㎡の敷地内には、1782年に建設された国王の宮殿、即位式の建物、王室守護寺院のエメラルド仏寺院などチャクリー王朝歴代の王により建造・改築された建物が建ち並んでおり、ラマ8世までは実際にここに住まわてていたとか。

涅槃寺

  • Pict0386
    タイ語で Wat Pho(ワット・ポー)と呼ぶこの寺は、ラマ1世が建立したバンコク最大の境内を持ち、バンコク最古の歴史を持つ寺院。本堂には写真のようなリクライニング・ブッダの愛称で親しまれている寝釈迦仏が横たわる。足の裏には螺細細工でバラモン教における108の宇宙観が表現されていると言う。

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健康情報 By 豊岡倫郎氏

呼吸法で無病息災 By 豊岡 倫郎 氏 2024年10月30日

1. 呼吸法の歩み

最近呼吸法が見直されてきた。新進気鋭のハーバード大学客員教授の
根来秀行先生の本「毛細血管は若返る」に書かれている。

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「横隔膜を動かす根来式腹式呼吸で毛細血管をゆるませ、血流アップせよ」
と、3種類の呼吸法が紹介されている。

そこで呼吸法の歴史を辿ると、

1)お釈迦様が悟りを開かれた呼吸法

お釈迦様は約2500年前35歳の時菩提樹の下で、7日間足を組んで、
呼吸を見つめる瞑想法によって、悟りを開いたといわれる。その瞑想法
とは、「大安般守意経」(だいあんはんしゅいきょう)と言うお経によれば、
「入る息は短くてよいが、出る息は努めて長くすることを心がけていくと、
次第に雑念が起こらなくなる」というもの。
これが後に丹田呼吸法の原型となる。なお丹田とはヘソの下 10~15㎝
当たりの腹側と背中側の中間部の空間をいう。ここに太陽神経叢があり、
自律神経のコントロール中枢があると云われている。

2)丹田呼吸法
この呼吸法は江戸時代の中ごろ、臨済宗の中興の祖と云われた白隠禅師
(1686-1762)の著書「夜船閑話」によって一般に知られるようになった。
白隠は厳しい修行によって禅病に罹り、これを克服するために京都の山奥に
住む白幽仙人から丹田呼吸法を伝授されて、「内観の秘法」「軟酥(なんそ)の法」
を確立して、禅病に苦しむ多くの修行僧たちを救うために「夜船(やせん)閑話(かんな)」
という丹田呼吸法の本を著した。因みに医師の村木弘昌著「白隠禅師・夜船閑話
に学ぶ丹田呼吸法」に詳しく書かれている。

3)このようにして伝えられた呼吸法や修行法は、明治に入り、調和道丹田呼吸法の創始者、藤田霊斎師(1868-1957)によって、多くの人が実践できるよう体系化された。

 調和道丹田呼吸法は、二千数百年に亘り、修行者、武道家、芸道家たちの叡智と伝統により培われた呼吸法を、年齢や性別、国籍を問わず、どのような宗教や信条であっても開かれた形で実践できるよう体系化された呼吸法である。

4)同じころ岡田虎二郎(1872-1920)の岡田式呼吸静座法も有名ある。

5)更に二木謙三(1873-1966)の二木式腹式呼吸法がある。二木謙三先生は東京大学医学部教授、文化勲章受章、玄米菜食主義者で有名。二木謙三著「健康への道」によれば、胸腹式呼吸というのは、胸と腹と一緒に出て、一緒に引っ込んでゆく呼吸のやり方である。これが一番生理的な良い呼吸でる。即ちこの呼吸は、肺の呼吸面を平等にまんべんなく広くするため、肺全体が自由に呼吸するからよいのであると。

6)ヨガによる呼吸法では、沖正弘著「ヨガの喜び」によれば、ヨガの歴史は4,5000年前に遡る。人は訓練しないと、深く長い呼吸は出来ない。姿勢正しくすれば完全な深い呼吸ができる。

 紹介されているのは、呼吸体操、完全呼吸法、クンバク体操など。

7)気功の呼吸法では、帯津良一著「自然治癒力」によれば、気功においては、吸うことにあまり意識せず、吐くことに神経を集中し。静かにゆっくりと、最後まで吐き出す。東大医学部卒でテレビでもおなじみの先生で、漢方薬,気功、食事療法などを取り入れた治療実績で有名。

8)藤平光一(とうへいこういち)著「気の確立」によれば、座禅や神道の呼吸法を修行して創始したのがこの基本的な気の呼吸法だという。 藤平光一氏は合気道の達人で世界中に合気道を広めた。王選手の1本脚打法を指導したことでも有名。

9)塩谷信男著「自在力」及び「大健康力」によれば、塩谷信男氏(1902-2008)は106歳の長寿を全うされて、正心調息法を創始。東大卒、渋谷に内科医院開設、治療にあたる。自らの白内障や前立腺炎をこの正心調息法で治し、また患者たちの治療に実績を上げた。

 

2. 正心調息法とは

1)正心とは、物事をすべて前向きに考える。感謝の心を忘れない。愚痴をこぼさない。
  この3つの精神を忘れない事。

2)調息法とは

  ■ 姿勢

   ①背筋を真っすぐにして座る。座り方は正座、あぐら、椅子のどれでもよい。

   ②肘を直角に曲げて両手を組む。親指を重ね、利き手の方を上にして4本の指
    を揃える。これを鈴の印という。
    尚、体の弱い人は仰臥の姿勢でもよい。その時は両手を体の両側に伸ばして、
    手のひらを下に向けて床面やふとんに着ける。

  ■ 呼吸法

   ①鼻から静かに吸い込む。肺の上部から下部まで一杯吸う。

   ②吸い込んだ息を、横隔膜まで下げて下腹部丹田まで押し下げて、丹田に
    力を込めたまま、息を止める。この時肛門をギュッと締める。

   ③息を吐きだす。鼻から静かに息を吐き出す。腹の力を抜いて凹ませて息
    を吐き切る。

   ④普通の息を1回する。

   以上①~④までを1サイクルとして、25 回繰り返す。
         病人は何回かに分けてもよい。1日合計25回になるようにする。

  ■ 想念・内観

   25回終わったらゆっくり普通の呼吸をする。この時自分なりの公案を作り、

   病人なら「病気が治った」とか「短気が治った」とか、過去形で想念する。

(注意点)

  ●実行は食後2時間後とする。
  ●呼吸法を実行すると、体の代謝が高まるから、好転反応が起きることがある。
   下痢、腹痛、目まい、湿疹、頭痛など。体質が合わないとか、悪化したなど
   ではないから心配いらない。

 

3.なぜ正心調息法が効果(俗に丹田呼吸法)があるのか

1)体内の細胞の隅々まで酸素を供給し、血液の流れ、新陳代謝を良くする。
      なおガン細胞は
 酸素に弱いので酸欠部分に発生するという。

2) 丹田を刺激して自律神経のバランスを計る。

3)吐く息は副交感神経が働き、吸う息は交感神経が働くから、長く吐くのである。
     副交感神経の働きは心がリラックスして、血管が拡張して、血流が良くなる。

4)よって便通が良く。睡眠が良くなる、冷え症にも効果がある。

5)丹田を刺激するから、下腹部にある前立腺、膀胱、子宮の血流を良くする。

6)その他自律神経の安定は全身の肉体ばかりでなく精神的な安定をもたらす効果
      は計り知れない。

7)想念・内観について。心静かに、深く長い呼吸を続づけると、自ずから内観瞑想
     状態に入り、潜在意識が働き、思いが叶うのではなかろうか。
     この件の詳細については、前出、塩谷信男著「自在力」及び「大健康力」を
     参照されたい。

4.まとめ

1)原崎勇次著「医者いらず呼吸法」によれば、「病院に入院している患者が、
      テレビ見たり、退屈したりしているのを見ると、呼吸法でもやれば、
      入院患者の半分以上は、すぐ退院できるのに・・・」と思う。
      と書かれている。一度試してみるとよい。道具も金もかからない。

2)但し呼吸法は万能ではない。食事療法が基本です。「腹八分に医者いらず、
      腹六分に病なし」を守ってこそ健康が維持される事をお忘れなく。            

おわり

玄米クリーム食のすすめ By 豊岡 倫郎 氏 2024年9月26日

1. 日本人は薬好き

日本人の薬好きは有名。
薬局で大衆薬で一番売れているのが胃腸薬だそうです。
それ位胃の悪い人が多いのだろうか。
内科医奥田昌子著「日本人の体質」によれば、日本人
と欧米人の胃の形が違うという。日本人の胃は、
たいてい釣り針の様に縦に長く、曲がった形をしている
ため、逆流しにくく、出口が少し高い位置にあるので、
食物をしっかり溜めて消化できる。

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欧米人の胃は、すっきりした形で、胃の内容物がスムーズ
に腸に移動できるのが特徴である。日本人は炭水化物を
中心に食べてきたので、食べ物が胃に留まる時間が長く、
胃の粘膜が長時間胃酸にさらされるので、炎症など不快
な症状が起きるという。

 
2. 玄米クリームとは

甲田光雄著「断食少食健康法」40ページによると、
断食前の暴飲暴食で胃壁を荒らした人の治療食として
「玄米クリームが食」が著効を奏することはこれまで多数
の患者に応用してみて、いよいよ確信を深めるように
なりました。
玄米クリーム食とは、生玄米を粉にして、それに適量の
水を加え火にかけて糊状に炊いたものです。

(作り方)
玄米粉50g程度を一人前とする。これに水360ccを加え
とろ火で焦げ付かぬように撹拌して、5分煮る。出来上がりです。
粒の芯まで水分が入らずに、柔らかくならない時は、もう一度
煮たててみる。

食べる時は,適量の塩を加える。好みに応じて鶏卵を加えても
よい。
玄米粉は製粉機で直前に粉にしてもよいし、市販の玄米粉
を買ってきてもよい。但し残りは、酸化しないように冷凍庫に
入れておく。
あるは生玄米を2日間水に浸けてから、ミルサーでミルク状に
して、鍋に入れて加熱してもよい。

3.玄米クリームの効用

 ●玄米は生きているので生命力がある。
 ●ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富にある。
 ●胃腸の負担にならず、消化吸収が良い。
 ●胃腸の炎症をとる。

等から
甲田先生は断食前の準備食として、採用していた。特に胃炎、胃潰瘍、
胃下垂の人、および体力のない人が断食に入ると、悪心、吐き気、
脱力感など生ずるのを防ぐのに良い。

● 甲田先生は生活習慣病、アレルギー症などの患者さん達に断食、
少食健康法を実行するにあたり、症状に応じて、玄米クリーム食と
生野菜食を採用して、治療効果を上げた。甲田光雄著「奇跡が起こる
半日断食」に記載されている玄米クリーム食を採用した症例は、
例えば、冷え症、慢性性胃炎、慢性腸炎、胃腸虚弱、慢性疲労症候群、
不整脈、動悸などの初期療法として採用している。

4.発芽玄米について

発芽玄米は玄米と同様に、腸内環境を整える食物繊維をはじめ、
ミネラルやカルシウム、ビタミンEなど健康や美容に役立つ栄養素が
豊富である。
さらに、発芽玄米にはGABA(ギヤバ)やγ-オリザノールやIP6
(フィチン酸)などの機能成分が多く含まれていて、なかでも、
GABAの量は玄米の2〜3倍!玄米と比較しても栄養価がアップ
している。GABAは神経の興奮を抑え、自律神経のバランスを整えて、
リラックス効果を促してくれる神経伝達物質の一つである。
主にストレス軽減の効果で注目されているが、血圧上昇を抑えたり、
睡眠の質を高めたり、中性脂肪の燃焼を促進したりと健康に良いことが
たくさんある。発芽玄米を製粉して、玄米クリームを食すると、
胃腸の弱い方には
最適きである。

5.白米と玄米と5分搗き米の栄養比較

下図は玄米の栄養素を100とした時の精白米及び5分搗き(ずき)
米の割合を示す。

見ての通り、白米は玄米に比べて、糖質とエネルギー少ないが劣らない、
たんぱく質がまあまあで、あとは栄養は少ない。玄米食に変えたらどうか
手始めに7分搗きから始めるとよい。

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6.まとめ  
      

1)現代人は食べ過ぎで病気になっている。玄米食にすれば病気も減る
  に違いない。玄米を食べれば3食は必要ない。2食で充分である。

2)「生きたものは生きたものに養われる」これが生物界の大原則である。
  玄米が体に良いのは
栄養ばかりではない。水に浸ければ芽が出る。

3)内視鏡で2万人の患者の胃を観察している内科医の江田証博士の著書
 「医者が患者に教えない病気の真実」によれば、日本人の約6割の人の
  胃が萎縮性胃炎になっているという。

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  胃が萎縮性胃炎になっているという。

  胃の粘膜が薄くペラペラになり、軟膜の下の血管がすけて見える
  ようになっている。
  老化して、なんと腸化現象なのである。腸化した胃は胃がんになり
  易いから要注意。

4)手始めに、胃の調子の悪い人は、初期の段階に1食を玄米クリーム食
  にしてはどうか。   

                                    

おわり

宿便が万病の元 By 豊岡 倫郎氏 2024年8月29日

1.宿便とは

現代医学では「宿便なんか存在しない」と言うのが定説となっている。
腸粘膜は3~4日で入れ替わり、内視鏡で検査しても存在しない、と言う。
そもそも宿便とは何か。
断食療法を40年間、何万人も指導してきた故甲田光雄博士の本によると、
宿便とは、胃腸の処理能力を超えて食べ過ぎ続けて結果、腸管内に渋滞
する排泄内容物なのである。
処理能力を超えて食べ続けると、胃腸が伸びて垂れ下がり、横に広がった
りするが、安定が悪いため、あちこちにへばりついて癒着が起きる。
すると変形したり、細くなったり,ねじれたりする。
そこに食物残渣が引っ掛かり、とおりが悪くなって、宿便として、渋滞する。

更に大食を続けると、腸管が膨らみ、腸壁が薄くなる。直径が二倍になると、
腸壁は厚さは三分の一に薄くなる。その中を通る血管や神経が圧迫されて、
機能が衰えるのは当然である。腸マヒ状態となる。これでは宿便が停滞して
もおかしくはない。
その結果、内容物が腐敗発酵して、インドール、スカトール、フェノール
など有害毒素が発生して、腸壁から吸収され血液の中に入り込み、全身の
細胞に影響を及ぼす。当然腸内環境が悪く、善玉菌が減り、悪玉菌が増える。
これが「宿便が万病の元」と言われる所以である。

2.宿便排泄事例

嘘か真か宿便排泄の事例を、甲田光雄著「あなたの少食が世界を救う」
によって紹介すると、

その1)

H婦人、60歳、150cm、68kgが高血圧、頭痛、ふらつきで
永年悩んでいたが、
甲田医院に入院して、70日間のスマシ汁断食を行った。
入院時甲田先生は診察して、あなたはお腹に宿便が溜まっている、と夫人に
伝えると。エ~そんな筈はない。私は10年間玄米食を食べ、1日に2回排便
している。宿便がないと、言い張るので、先生は試しに断食をしてみなさいと
いうことで断食を実行する。その間に毎日驚くばかりの沢山の宿便が排泄された。
甲田先生はH婦人にそれを写真に撮って起きなさいと指示した。
1冊のアルバムが出来た。その後「日本絶食研究会」の例会で出席者に披露した
ところ先生方はびっくりしたという。そしてH婦人の高血圧、頑固な頭痛は治り、
その後いた生野菜食だけの少食を続けていた。

その2)

Tさん、当時中学2年生の娘さんがリュウマチで、お母さんに連れられ
て入院。少食療法と断食療法で大変よくなって退院したが、家に帰って少食が
守れず、又痛みが出た。2回目に入院では、70日間のスマシ汁断食を行った。
その期間中リュウマチの痛みは少しずつ良くなってゆくが、急に痛みが強く
なることが起こった。そんな時は宿便が排泄されるのだった。
そんなことが度々起きると、本人は痛みが強くなると、宿便が出るなと判るよう
になって来たのである。リュウマチは宿便が原因だと解ったのである。

その3)

S氏、男性、58歳、大学教授。高血圧と3糖尿病による網膜症で視力
低下で入院。3週間の断食療法を行う。入院患者には断食と同時に全員に
緩下剤(スイマグ)を朝晩10ccずつ飲むが、そのため平均して1日3回
くらいの排便が毎日あるのだが、それも水様便である。
こうして水だけを飲み続けて、お腹はペチャンコにへこんだ状態だった。
ところが断食16日目に異変が起こった。夜中から数回排便があり、
泥状の便がドンドン出て便器にあふれる位だった。
本人のS氏は
びっくり。まだお腹のなかにこんなに便が有ったとは。
以後血圧も下がり視力も回復し、糖尿病も快癒した。

その4)

Tさん、男性、31歳、172cm、74kg、コレステロールがやや高め、
脂肪肝も少し認められる、会社員。
母親がこの健康法の信奉者で息子に健康意識の植え付けるため入院させた。

今迄家で母親に薦められて、スイマグを飲んでおり、便通1日に2回あり、宿便は
ないだろうと、思っていた。ところが断食に入ると出るは出るわ、どんぶり鉢に
5~6杯出たのである。この様に元気な若者でも、宿便を溜めていたのである。

従って一般の人でも長年大食を続けていると宿便を溜めており、どんな病気が
出てもおかしくない。

3.森美智代さんの体験

難病の脊髄小脳変性症を西式甲田療法で治し、現在八尾市で鍼灸院を開いて
いるが、その著書「おうち断食で病気は治る」及び「少食健康法」によると、
宿便には色々あり、ヘドロ状のもの、黒いコルタール状でどぶ臭い匂いを
伴うもの、腸の形がそのまま出て来た様なもの、石の様にころころしたもの、
水にフワフワと浮く藻のようなもの、砂状のもの、などが有る。

宿便が出る時は、体がデトックスモードになっていて、体のあらゆる部分から、
目ヤニ、鼻くそ、フケ、臭い息、汗が噴き出る。それは今まで体に浸み込んで
いた粘膜から、特に脂肪部分に浸透していた水銀、カドミュウム、重金属類、
食品添加物などが出てくる。

4.少食、断食のやり方

これを機に少食、断食に関心のある方は前述の森美智代さんの本が参考になる。
決して素人判断で、勝手に行わないように。

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5. 生菜食療法の一例と甲田カーブとは

甲田医院で少食で行っていた生菜食の一例は下記の通り。

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また半日断食の少食にすると、段々痩せて行き、相貌が悪くなる。
すると周りの「物知り」があれこれ口を出す。
「そんなことをしていたら栄養失調で死んでしまうぞ」と喧しい。
本人の固い意志もぐらついてしまう。
甲田博士が今までに行った何千人の治験から、少食にすると体重が一旦減っ
てゆくが半年くらいすると徐々に体重が増えて行くから心配不要。
これを甲田カーブという。↓

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6.まとめ

1)今一度高脂肪、高蛋白の大食を続けると、行く先に希望が見えるのだろうか。
  大食の害、宿便のもたらす疾病の数々を予防するには、少食しかない。

2)毎日食べる食べ物には命がある。人が生きて行けるのは、食べ物の命を
  戴いているからである。感謝して食べる気持ちを持とう。
  また大食して胃腸をイジメないように。悲鳴を聞く耳を持とう。
  これが健康道徳心というもの。テレビでは今日も大食番組を放映している。
  モラルも地に落ちた。

おわり

少食が健康の原点 By 豊岡 倫郎氏 2024年7月30日

1.増える病人の数

総合病院はどこもかしこも患者で溢れている現状を見るにつけ、
また身の回りを見渡しても、高血圧、糖尿病、高コレステロール、
ガンになったという人の話をよく聞く。
どうして病人が多いのだろうか。

2.病気には原因がある

「なんで私だけがこんな病気になったのか、私ほど不幸なものはいない」
と、嘆き悲しむ人がいる。病気には必ず原因がある。
それを知らないだけである。「無知は死を招く」という言葉がある。

体に悪い事をしていれば、病気になるのは当然起こりうることである。
毎日口から入れる食べ物が体に悪ければ病を招く。食べ物が血となり、
肉となり、骨となる。インプットの質が悪ければ
アウトプットも悪いもの
が出来上がるのは理の当然。

血液は入れ替わるのには3カ月、腸の粘膜は3日、骨は2年かかるという。
体の新陳代謝は人を選ばず、みな平等に行われる。
イギリスの諺に「今あなたは、これまであなたが食べてきたものでできている」
というのがある。食べ物と健康の関係を無視できない。
 

3.欧米思想の蔓延

戦後欧米思想がどっと流れ込んできた。良い面もあるが悪い面もある。
高栄養、高カロリー主義が普及した。学校給食ではパン、牛乳、肉食に
飼いならされた人達は今は60歳になった。
その下の年齢の人達も同調して、やれ焼肉やハンバーグやギョーザ、
ラーメンを日常的に食べている。病気に罹れば、栄養を付けねば病気は
治らないと、更に栄養のあるものを大量に食べる。

テレビでは連日大食番組が流れ、やれスイーツだ、グルメだと浮かれているが、
これに警告を鳴らしているのは石原結實著「日本人はもう55歳まで生きられない」
という本。少食が健康長寿のコツ。55歳寿命説!と副題が付けられている。
食べ過ぎが万病の元だという。

そこで私の手元にある少食に関する本列挙すると、・・・

●「小食のすすめ」明石陽一著 

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●「少食健康法」森美智代著 

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●「少食が健康の原点」甲田光雄著 
●「医者いらずの少食療法」吹野 治著 
●「正しい少食術」山口康三著 
●「少食の力」甲田光雄著 
●「奇跡が起こる半日断食」甲田光雄著
●「断食・少食健康法」甲田光雄著

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●「断食療法50年でみえてきたもの」甲田光雄著 
●「断食少食健康法」甲田光雄著 
●「驚異の超少食療法」甲田光雄著 
●「奇跡が起こる超少食」甲田光雄著 
●「あなたの少食が世界を救う」甲田光雄著 
●「たべない生き方」森美智代著

実際にこれらの本を読むと、自然界の法則や理不尽な行為を体に強いていると
病気になる事が理解できる。

要するに長年暴飲暴食を続けていれば、長年の間に免疫力や自然治癒力の
低下を招くのである。これらの本の内,特筆すれば「少食の力」甲田光雄
著に記されてある10人の慢性リウマチ克服体験記である。
難病の慢性リウマチを治そうとして療法をするが、何回も挫折を繰り返し、
どん底から立ち上がり克服した気力と甲田先生の励ましによって、
克服するのである。これを読むと、糖尿病やコレステロールが高いとか、
高血圧なんかの食事療法なんかの比ではない。
中国の言葉に「食は命なり、食間違えば病発す。食正しければ、病治す。
即ちこれ医食同源なり。」を改めて考えさせられた。

4.なぜそんなに食べるのか?

戦後の欧米の高栄養、高カロリー主義に洗脳されたのか、不安感や
脅迫感を抱くのか、知らないが、食べ過ぎが盤病を誘発しているのは
間違いなし。
アメリカの大学や研究所のラットやアカゲザルの実験の報告でも
明らかになったように、少食の餌を与えた方が長生きしたという。

5.断食・少食のメリット

● 寿命が延びる
●免疫力が高まる
●遺伝子が若返る
●万病の元の宿便が排泄される
●色々な難病が治る
●自己融解を起こして無駄な脂肪や毒素が排泄される
●活性酸素発生少ない
●体質改善される
●自然治癒力が高まる
●頭脳明晰となる
●睡眠時間が短くなる
●疲れない
●美容法になる
●化学食品添加物排泄され、また摂取量が少なくてすむ
●食費が安くつく

6.少食の実行法と注意点

1)甲田医院での・少食療法の具体的なやり方は前述の「奇跡が起こる半日断食」
  甲田光雄著を参考にしてほしい。興味ある方はぜひ読んでもらいたい。
 ここで云う半日断食は朝抜きの事であるが、疑問や不安感を抱く方もおられる
 事だろうと 思われるが一度は読まれる事をお勧めします。
 尚少食にする場合、食べ物の質を吟味しなけれいけないので上述の本を参考にする。

2)少食は良いと頭で理解できたが失敗する人が多いのはなぜかその原因は、
 ●せっかちな人
 ●意志が弱い人
 ●神経質で心配性の人
 ●人生の高い目標を持っていない人
 ●これが一番大切だが、
  食べ物は命だとしっかり自覚していない人
  感謝の念の無い人

7.まとめ

1)松田麻美子著「常識破りの超健康革命」と言う本に書かれている言葉
 「体が行う作業のなかで、食べ物の消化ほどエネルギーを大量に使う活動
 はほかにない。消化に使うエネルギーを大幅に節約し、体の浄化作用に回す、
 という考え方がナチュラル・ハイジーンの食べ方である。
 実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費する
 エネルギー量、約1,600キロカロリーに相当するのです。」と。

2)元近藤正二、東北大学医学部衛生学教授著「日本の長寿村・短命村」
  と言う本及び永山久夫著「長寿村の百歳食」の本によると、 
  長寿村の食事事情はその土地で採れる食材を利用している事、
  共通する食べ物は野菜特に人参、カボチャ、長芋など、豆腐などの大豆製品、
  魚介類、海藻、ゴマ、山菜、味噌、漬物類、お茶などである。
  そして良くからだを動かして働く。性格が明るい事である。
3)ある医師団の調査報告によれば、三島市にある禅寺竜沢寺の禅僧14人について、
  調べたところ彼等が1日に摂取する食物の総カロリー及びタンパク質、
  ビタミン類は1436キロカロリー、たんぱく質45グラム、カルシュウム281mg、
  ビタミンC24mgであった。
  これに対して一日の消費カロリーは2,204カロリーであった。
  一日につき、マイナス768キロカロリーとなる。
  計算すると1カ月に体重が6キロ減る計算になる。1年で体重がゼロになる
  筈である。
  しかし彼らは体格も立派で、病気ひとつせず元気なのは、どうしてか。
  現代栄養学では説明がつかない。日本の栄養学は遅れている。
  ある本によれば、20年遅れているという。

4) 朝食抜きに関心のある方は前述の「たべない生き方」森美智代著も
  読まれたら良い。森美智代さんは1962年生まれ、難病の
  脊髄小脳変性症を患い、西式甲田療法を実践し見事に克服された方で、
  今は「森鍼灸院」を開業。一日に約50キロカロリーの青汁と若干の
  サプリメントだけで、30年も生活を続けている。 

おわり

長寿の条件・・・これだけは知ってほしい By 豊岡 倫郎氏 2024.年6月28日

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1. 知育、食育、体育

 1)知育・・・

 無知は死を招くという。学校で保健の時間に習った知識だけでは足りない。
テレビや広告ではあれが良いこれが良いと連日まくし立てていると、
本当に良いのかなぁ!と信じてしまうから怖い。健康知識は積極的に取り
入れて、判断を誤らないようにしないといけない。こと生命にかかわる事
だから。

 それと健康道徳を身に着けることである。暴飲暴食で、過労で、
体が悲鳴を上げていないか判断する心の優しさを日頃身に着ける事である。

 更に傲慢と慢心していなないか、謙虚に他人の意見に耳を傾ける進取の
精神が必要である。また気つきの精神が大事。こんなことをしていては
ダメだと気が付き、軌道修正ができない事ではだめだ。病気は癖直しである。
長い人生、毎日が判断の連続である、正しい判断をしたいものである。

2)食育・・・

毎日の食べ物が血となり肉となる。命ある食べ物を摂取。感謝して戴く。
体に良い食べ物、悪い食べ物がある。暴飲暴食や濃厚な高脂肪高たんぱく食
は体に害がある。 何が不足しているか知る。過剰なものは何か。

3)体育・・・

人間も動物である。病気で1カ月も入院していると、足の筋肉が衰えて
歩けなくなるという。ルーの法則がある。「適度に鍛えると発達する。
動かさないと衰える。過激に動くと萎縮する」。動くと血液循環が良くなる。
酸素供給される。筋力が付く。気分が良い。骨格が整う。

自彊術体操をすれば、以上の条件が備つているからおすすめである。

2.病気を招く危険因子

 病気には必ず原因がある。その危険因子を知っていて避けることは
無病息災に通ずる。

1)活性酸素・・・

病気になる90%が直接、間接に活性酸素が関与していると云われている
位である。体内で異常に発生すると、活性酸素+脂質=過酸化脂質 
となる。
また活性酸素は遺伝子を傷つける。詳しくは「活性酸素が死を招く」
の著者丹羽靱負を参照。外に活性酸素を生むのは薬品、紫外線、酒、
ストレス、宿便、腐敗便、医薬品、喫煙、過激な運動。大食。

2)酒・・・

飲酒するとアセトアルデヒトが発生して、活性酸素を副産物として産生する。

3)ストレス・・・

益々複雑になる社会生活においては知らず知らずストレスを受けている。
ストレスを受けると、白血球の中の顆粒球が増加して、活性酸素を産生する。
また緊張は血管が収縮し血液循環が悪くなる。交感神経が緊張する。

4)大食・・・

一連の消化器官が疲弊。宿便や便秘になる。腸モレ・宿便は有害毒素の
再吸収が体内の慢性炎症を招く。また活性酸素を産生する。発ガン可能性大。

5)砂糖・・・

砂糖は体液を酸性にする。健康体は弱アルカリ性が理想的。酸性体質は
免疫力の低下、カルシュウムが骨から抜ける。骨粗鬆症になる。
精神不安定。毛細血管の消滅。悪玉菌増える。

6)高脂肪・高蛋白食・・・

肉や油で料理品ばかり食べると体が油漬けとなる。酸性体質になる、
動脈硬化になる。生活習慣病の元。

7)食品添加物・・・

菓子、加工食品、調味料、パン、漬物、ハム・ソーセージ類など避ける。
加えて農薬、化粧品、洗剤などもこれに含む。これら人工的に作られた
化学製品は活性酸素を産生する。腸内環境にも悪い影響与える。

8)運動不足・・・

に高齢者にはフレイルになり、歩行も困難になるケースが多い。
運動不足が骨粗鬆症を招く。筋力不足で体幹弱く、骨格の歪みを生む。

3.長寿のための対策

 1)正しい食事・・・

   腹7分、よく噛む。酒や砂糖は極力控え、小魚・豆類・ゴマ・生野菜汁
  ・海藻、キノコ。ビタミンA・C・Eを摂る。2013年に日本食はユネスコ
   文化遺産に登録された。和食離れがガンや心臓疾患、脳疾患を生んでいる。

 2)適度な運動

 3)水分一日に1.5~2.0リットル摂取・

 4)ストレス回避する。楽しいことをする。嫌な人とは付き合わない。

 5)食物繊維は水溶性と不溶性の割合は2:1の比率で摂取。

 6)腸内環境を整える。短鎖脂肪酸、特に酪酸の機能に配慮。

 7)腸モレを防ぐ。慢性炎症を防ぐ。慢性炎症はガンの温床となる。

4. まとめ

 1)健康管理は重点管理・・効果のある事を集中的に実施。

 2)多くの役にたつ情報を持ち、集めて選択肢が適切に行える様に。

 3)他人の意見を素直に聞ける心を養う。とかく最近高齢の人に

   自分の意見を固執する場面に遭
遇して、やりきれない気持ちを
   抱くのは私だけだろうか。頑固な性格は損。

 4)最近健康法の本を読むと、「健康法を実行する心構えは、
   先ず体に悪い事を止めてから、良い事を実行すべきである」と。
   悪事は良事を駆逐して良い事が生かされない。

 5)生きたものは生きたものに養われる。生野菜ジュース、玄米は命がある。
   酵素がある。

 6)医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある。

 7)薬は吟味して飲む。副作用の害を知る。活性酸素産生。

 8)栄養を過信しない。高栄養・高カロリー主義はもう古い考え。

 9)これだけ病人が多いのは現代医学の栄養学の間違い、遅れにあり。

 10)最終的には健康で生きるという事はその人の生き方、人生観にありつく。

5.体に悪い事をまとめて挙げると・・・

 1)大食しない。腸内環境悪化。宿便産生。活性酸素発生。

 2)酒は出来れば控える。活性酸素発生。毛細血管硬化。

 3)砂糖は摂らない。腸の悪玉菌増殖。酸性体質に。カルシュウム流出。毛細血管消滅。

 4)運動不足にならない。筋肉が体幹を支えているから運動しないと骨格が歪む。酸素不足。

 5)肉、油で揚げたもの摂らない。過酸化脂質を生む。

 6)塩分は控えめ。一日に7.5g

 7)水分は1.5~2.0リットル飲む。

 8)食物繊維は一日20g以上摂る。或いは野菜400g摂る。便秘解消。酪酸菌増やす。

 9)肥満にならない。慢性炎発生。

 10)前向きに生きる。生きがいを見つける。

 11)加工食品、インスタント食品、レトルト食品など添加物の入った食品を摂らない。

 12)牛乳を飲まない。牛乳に含まれるIGF-1はがん細胞を増殖させる。乳製品は厳禁。

 13)タバコは厳禁。タバコを飲む人を診察拒絶する医者もいる。 

 14)腸モレは万病のもと。

   その機序は次の通り。 

   ・大食→腸疲弊→腸内環境悪化→腸モレ→毒素

   ・病原菌血管内侵入→組織

   ・臓器慢性炎症→組織機能低下

   ・免疫力低下

   ・動脈硬化→発ガン

   ・認知症

   ・脳卒中

   ・心臓病

   ・うつ病等発症     

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おわり

脳腸相関とうつ病について By 豊岡 倫郎氏 2024.年5月28日

  1. 脳腸相関とは

脳の状態が腸に影響し、腸の状態が脳に影響する、このように脳と腸は連携し合いながら、私達の体や心の状態をコントロールしている関係を「脳腸相関」と呼ぶ。その典型的な例がうつ病ではなかろうか。今うつ病の患者が年々増えている。日本に400万人から700万人いると推定される。ではなぜ増えているのだろうか。それには腸で作られる神経伝達物質のセロトニンが脳に影響を及ぼしていることが判っている。

  1. セロトニンとは

最近の研究でセロトニンが不足すると、うつ病を発症することが、判ってきた。セロトニン、別名「幸せホルモン」と呼ばれているが、このセロトニンの9割は腸で作られ、自律神経を整えて心を前向きにする作用がある。そしてセロトニンの合成を促す酪酸菌の多い人ほど「自分は健康だ」と感じている。近年研究が進み、うつ病の人は、腸内環境が乱れていることが明らかになった。

また双極性障害(躁うつ病)では眠れない症状が強い人ほど、腸内の乳酸菌が少ないことに加え、ビフイズス菌が少ないことによるコルチゾール(イライラの元になるホルモン)の増加すると云われている。なお酪酸菌やビフィズス菌を増やす食材の詳細は下記の本参照。以上は江田クリニック院長、江田 証(えだあかし)著「長生きのための新しい腸活」2024年3月新星出版社より発行。

(注)うつ病、双極性障害(躁うつ病)とは、うつ病は単極性うつ病ともいい、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったり、眠れなくなったり気が滅入る、もの悲しいと言った「抑うつ症状」が長期に継続するもので、不眠、頭痛、肩こりなどの身体症状といったうつ状態の症状だけがみられるのに対して、双極性障害(躁うつ病)はうつ状態と躁状態または、軽躁状態を繰り返す病気で、つまり、「双極性障害」と「うつ病」の違いはうつ状態だけなのか、うつ状態と躁状態を繰り返すのかという点が大きな違いである。

  1. セロトニンの働きと合成                                   

セロトニンのその他の働きとしては、自律神経を整え、精神の安定させる作用がある、これが少ないと、怒りやすい、いらいらする、ぼーっとするなど、精神が不安定な状態になる。セロトニンが増えることで脳の報酬系ホルモンであるドーパミンを減らすことによって、食欲抑制効果がある。またセロトニンには腸の蠕動運動を活発にする作用がある。実はセロトニンを作っている場所は小腸や大腸で、腸の中の「腸クロム親和性細胞」という部分で作られている。この細胞は自律神経と繋がっている細胞なので、脳と密接の関係にあり、ストレスを受けた時など影響が大きいのである。セロトニンは腸内でトリプトファンというアミノ酸から合成されるが、この時腸内細菌の働きが寄与している。但しセロトニンは脳の血液脳関門と言う関所を通過することができない。そこで腸からは、この関所を通過できるトリプトファンが転じた5HTPという物質を脳に送り込み、脳の神経細胞がセロトニンを合成している。             

  1. トリプトファンとは

トリプトファンは、トリプトファンヒドロキシラーゼという酵素の働きによって、5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)という物質に変化する。ではセロトニンの材料となる必須アミノ酸のトリプトファンを摂取するには、トリプトファンを多く含む食材として挙げられるのは、牛・豚・鶏のレバー、小麦胚芽、牛乳、チーズ、バナナ、大豆、アーモンドかつお、まぐろなど。これらの食材を食事に取り入れると、不眠やうつ病などの解消を促すことができる。トリプトファンはセロトニンを生成後、夜になるとメラトニンに変化します。メラトニンは、体内のリズムを整え自然の眠気を促す働きをするため、不眠を解消することができる。

  1. うつ病は肝臓鈍重が原因

 甲田光雄著「食べ方問答」マキノ出版によると、うつ病は鈍重肝臓(どんじゅうかんぞう)が原因だと言う。以下原文によると、「現代医学ではうつ病は脳のセロトニンと言う物質が不足して起きるという事になっていますが、本当は肝臓の機能低下が原因です。鈍重肝臓になると、体がだるい、疲れやすく、なかなか疲れが取れない、慢性的な疲労感がある,やる気がわかない、うつ傾向になり、悲観的に物事を考えるなど、心身の症状が現れる。日本人の成人の2人に1人がこの鈍重肝臓になっていると、私は推測する。今、ウイルス感染もない、飲酒も関係していないけれど肝機能が低下している、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と言う病気が、肝臓の専門医の間で大きな問題になっている。これが私のいう鈍重肝臓に相当する。現代医学ではうつ病は脳のセロトニン不足によっておこると考えている。セロトニンはアミノ酸のトリプトファンを原料にして作られる。トリプトファンは食品に含まれるほか、肝臓で合成される。肝臓の機能が低下していると、トリプトファンを摂取しても、うつ病は治りません。肝臓が健全に働いていれば、少しの事で精神的にまいったりはしない。肝臓の働きが悪いからストレスに直面すると、イライラしたり、うつ傾向になったりする。肝臓が悪くなる原因は食べ過ぎと腸が悪い。腸が悪いと肝臓も悪くなるのである。」更に甲田博士は飽食・過食の害を述べている。「人間の腸を調べてみると、誰でも癒着が見られる。その原因は胃腸の処理能力を超えた食べ過ぎにある。すると胃腸が伸びたり、横に広がって、安定が悪いため、胃腸がへばりついて、癒着が起こる。癒着したところは、変形して、細くなったり、捻じれたりする。そこに食物残滓が引っ掛かり、宿便として渋滞する。そしてその部分が横に膨れて、腸マヒが起こる。蠕動運動も弱くなり、更に便が渋滞することになる。そこでは食べた物が異常発酵して腐敗物から毒素が出て、体内に吸収されると、頭痛、肩こり、めまい、倦怠感など様々な症状が起こる羽目に陥るのである。以上著者が50年間に2万人以上の臨床治療から得た結論である。その例として甲田光雄著「断食療法50年で見えてきたもの」春秋社発行によれば、大学2年生のS君の体験談が載っている。うつ病であちこちの大病院で検査を受けたが治らず、甲田医院を受診して来られた。診察してみると、うつ病症状は、鈍重肝臓が原因であった。そして西式甲田療法即ち半日断食や生野菜汁療法などを行い、宿便が排泄されると、肝臓も回復してきて、様々な症状も軽快した。この様な例をいくつも甲田博士は体験して、確信を持ったのである。

  1. 抗うつ剤の知識                                     

生田哲(いくた・さとし)著「うつを克服する最善の方法」2005年11月講談社α新書発行 サブタイトル「抗うつ薬SSRIに頼らず生きる」。少し古いが、うつ病や抗うつ薬の全貌を理解するには適当な本である。                             (まとめ)日常の食べ物の善し悪しが腸内細菌に影響を及ぼす。最近テレビでは大食、ドカ食いを煽る番組が多い。高脂肪-・高蛋白食をたらふく食べて、胃腸に負担をかけて、腸は泣いていないか。悔い(食い)改めなければ、このうつ病は解消いないのではなかろうか。先ず心の宿便を取ろう。「心身一如」である。   

おわり

腸活で長生きしよう By 豊岡倫郎 氏 2024年4月29日

1.腸活とは

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腸内環境を整えて、加齢と共に衰えていくのをいつまでも生き生きとした状態に戻すことを言う。
我々の腸内にはおよそ1000種の細菌が約100兆個も生息していて、腸内細菌叢(腸内フローラ)
と呼ばれている。重さは1~1.5kgほどである。腸内細菌の中には善玉菌、悪玉菌、その中間で
ある日和見菌の3グルくープが存在し、個人差はあるが、割合としては全玉菌2:悪玉菌1:日和見
(ひよりみ)菌7が理想的とされている。日和見菌とは普段は益にも害にもならないが,数が優勢
な方に味方する中間菌と呼ばれ、悪玉菌が増えると自らも害を及ぼすような作用をする菌である。
なお小腸の長さは6~8mで、大腸が1.5mで、腸全体の表面積は約32㎡、これは畳20畳分に
相当する広さである。

2.腸の老化

加齢と共に腸内細菌の構成が変わる。60歳を機に善玉菌が減り始め、反対にウエルシュ菌
などの悪玉菌が増え始める。70歳を過ぎるとどんどん腸内環境が悪くなる。
(下図の光岡知足博士の年齢と共に移り変わる腸内細菌叢模式図参照)

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3.加齢と便秘

生労働省の「2019年国民生活基礎調査」によると、便秘と自覚している人の割合は65歳以上の
女性で72%、65歳以上の男性で64%いる。「便秘は万病のもと」と言われているように、
加齢と共に腸管が弛緩して、蠕動運動も弱くなる。また腸内細菌も悪玉菌が増えて、粘液層も薄く
なり、腸液も減少する。腸の老化が原因である。

4.新しい長生きのための腸活のすすめ

江田 証(江田クリニック院長)著「長生きのための新しい腸活」2024年3月新星出版社発行を基に
新しい腸活をここに紹介する。

80歳を超えても元気な方や長寿の多い地域の方の腸には、これから紹介する5つの長寿菌が多い。
実際に腸の健康そして体の健康を保つ効果がある事が科学的にも判ってきた。

① その1. 酪酸菌

短鎖脂肪酸のひとつで酪酸、酢酸、プロピオン酸の3つで、さまざまな健康効果をもたらす。
長寿の町として知られる京丹後市内には、100歳以上の高齢者が全国平均の約3.1倍もいる。
調査したところ酪酸菌を持っていることが格段に多いことが判った。血管年齢が若く、大腸がんや
糖尿病、認知症、サルコペニア(筋肉減少症)の患者数が少ない。酪酸菌が作る酪酸は悪玉菌の増殖を
抑えて、善玉菌の活動をしやすくする。酪酸菌の代表のラクノスピラ菌は筋肉を付けるのに役立ち、
サルコペニアを予防している。握力が強く、歩行速度が速い事が統計上出ている。更に酪酸菌は腸内
のバリア機能を高め、「腸モレ」を防ぐし、IgAが増えて免疫力を高める、セロトニンの合成を促す
ことが解っている。
まだある、酪酸菌の仲間のロゼブリア菌が動脈硬化を抑える。

では酪酸菌を増やすために、何を食べればよいか。ぬか漬け、ワカメ、ノリ、昆布、ヒジキ、豆腐、
納豆、小豆、エンドウ豆、玄米、モチ麦、ライ麦パン、シイタケナメコ、エノキ、マイタケ、大根、
りんご、ごぼう、キウイ、ニンジン、バナナ等の水溶性食物繊維が酪酸菌の餌となるのでお勧めである。

② その2. アッカーマンシア・ムシニフィラ

世界的に名高い腸内細菌で、主な働きは腸のバリア機能を高めて免疫力をアップさせる。長寿者が多い
地区にはこの菌を持っている人が多い。
ムチンを食べると、腸管の粘膜バリアがスカスカになった状態を改善して、腸もれを防ぐ。
また抗がん剤の効き目を高める。さらにアンチエイジングに効果、難病、ALS(筋委縮性側索硬化症)の
予防も期待される。

この菌を増やすには、納豆、オクラ、ナメコ、ぶどう、ブルーベリー、イチゴ、りんごの摂取ガおすすめ。

③ その3. フェカリバクテリウム・プラウスニッツィ

この菌の主な作用は炎症を抑える作用と基礎代謝を上げる効果がある。腸の老化を食い止める。

この菌を増やすには、ワカメ、昆布、ヒジキ、モズク、ゴボウ、玉ねぎ、トマト、バナナ、スイカがおすすめ。

④ その4. 乳酸菌

アンチエイジング、皮膚を若く保つ、病原菌やカビから体を守る。骨粗しょう症の予防などの効果がある。
乳酸菌の一種のラブレ菌はすぐき漬けから発見された菌で、悪玉菌を抑え、免疫力を強化する働きがある。
なお乳酸菌にはヨーグルトなどの乳製品を食べている人もいるが、日本人の75%hは「乳糖不耐症」
といって、乳糖を消化できない。その結果下痢やガスに悩まされるので
摂らない方が良い。

この菌を増やすには、糠漬け,すぐき漬け、豆乳ヨーグルト、みそ、しょうゆ、ヨーグルト、チーズが
おすすめ。

⑤ その5. ビフィズス菌

日本人の大腸にいる善玉菌の大半はビフィズス菌で、その数は乳酸菌の
約100倍という。
ビフィズス菌はエサである糖を分解し、乳酸や酢酸を作り出して、悪玉菌の増殖を抑える、
大腸の働きを活発にして便通を改善する、免疫力を上げる。認知機能を改善する、アンチエイジングに
働くなど、百寿者の腸内にはビフィズス菌が多いことが判った。

この菌を増やすには、菌のエサなるオリゴ糖と食物繊維を摂る。バナナ、ゴボウ、玉ねぎ、アスパラ、
ブロッコリー、ネギ、ミカン、切り干し大根、干しシイタケ、オクラ、ジャガイモ、サツマイモなどおすすめ。

5.SIBO(シーボ)の人とは

SIBOとは大腸にいる菌が小腸に逆流したり、口の中にいる細菌が小腸で停滞して小腸の中で爆発的に
増殖してしまう「小腸内細菌増殖症」のこと。この病気に罹ると小腸にガスが溜まり炎症や腸モレを起こして、
便秘や下痢、疲労感、頭がボーッとする症状、過敏性腸症候群になったりする。

そもそも腸内細菌は大腸の中に生息しており、大腸約100兆個にたいして、小腸は約1万個と、圧倒的に
少ないのが正常。こんな人が上述した食品を摂取すると、おなかの不調を招くから要注意。

 
6.まとめ

1)腸内細菌を増やすには二通りの方法があり、今回紹介した5つのご長寿菌の内、菌のエサとなるものを
摂取して増やすやり方はプレバイオチィクスと呼ぶ。もう一つは菌そのものを腸に送り届けるのは、
プロバイオチィクスと呼んでいる。短鎖脂肪酸の酪酸菌を増やすのは前者に相当する。百寿者は皆日頃、
腸にやさしい、良いものを手づくりして食べているから長生きするのである。

2)留意点は腸内環境を悪くするものを食べない事が肝要である。即ち甘いもの、肉、食品添加物の
入った人工甘味料、乳化剤、保存料、PH調整剤、増粘剤などは極力避ける。アルコール。大食。
ストレス、運動不足、睡眠不足もいけない。加工食品、レトルト食品、インスタント商品は避ける。
やはり欧米食でなく手作りの日本食が一番良い。甘いお菓子は悪玉菌が喜ぶ。

おわり。

花粉症になる人、ならぬ人 By 豊岡倫郎 氏 2024年3月30日

1.増え続ける花粉症の人。

毎日天気予報で、花粉情報が流れるたびに、この病気になる人、ならぬ人の違いなんなのだろうか。いま花粉症の患者が2千万人いるという。そもそも人間の体には、自然治癒力とか、免疫力とか、ホメオスタシス(恒常性維持機能)とかが備わっていて、怪我したり、外部から異質なものが入ってきたり、感じたりすると、治したり、排除したりすることができる筈。現代医学は進歩したのに、花粉症は治せないのは何故だろうか。

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2.花粉症はアレルギー症状の一種

アレルギーとは何か、それは体に何か物が入ってきたとき、それに対して体内で起きる過敏な反応であって、そういう反応の持ち主をアレルギー体質の人と呼ぶ。アレルギー体質の人の血清にはアレルギー反応を起こさせる特別な物質があり、それを免疫グロブリン、すなわち抗体という。これにはいくつかの種類があるが、ここでは通称IgEという抗体が関係するⅠ型アレルギー性疾患について述べる。またアレルギー性疾患を引き起こさせる物質をアレルゲン、すなわち抗原と呼ぶが、これらの物質には、花粉、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、卵、牛乳、魚、大豆、化学物質、その他いろいろあり、人体の皮膚、呼吸器、食道から腸などから体内に入ってゆく。

アレルギー反応発症のプロセスは次のとおりである。アレルギー原因物質の抗原が体内侵入 → 抗原提示細胞が抗原捕獲 → 抗原提示細胞が免役反応を起こす → Th2細胞が活性化 → インターロイキン4が産生 → B細胞にIgE抗体を作らせる → アレルギー反応発症。

ただ抗原提示細胞が免役反応を起こすときに、Th2細胞が活性化だけでなく、一方でアレルギーを抑えるTh1細胞も活性化させるが、その働きがTh2細胞よりも弱い時に、アレルギー反応が起きる。

一般的な療法は主に対処療法であって、根本的な治療法はまだ確立されていないのが実情である。その証拠に患者数は減らないし、逆にどんどん増加していることが如実にそのことを証明している。そんな中で、いくつかの有効な少数派の治療法を紹介する。

3.西式甲田療法。

大阪大学医学部卒業、故甲田光雄博士著「腸をキレイにする」日経ヘルス発行。この本で紹介されている内容は、アレルギー疾患を患っている人は、腸に宿便をためていて、腸管内に異常発酵や腐敗が続き、その為に産生された有害物やガスのため、胃腸粘膜にビランや微細なキズが出来て、その結果タンパク質が最終段階まで分解されず、分子が大きな状態で腸壁から吸収されてゆく。その結果体内では異物として、アレルゲンとなって、反応を起こす。すなわち花粉やハウスダストも鼻やのどの粘膜から鼻汁やたんと一緒に食道に入り、腸壁から体内に吸収されてゆき、反応を起こす。即ち「腸モレ」である。従ってもはやこれらアレルゲンとなりうる物質を防ぐことは不可能であるから、腸壁の炎症を治癒させて、侵入を防ぐ治療法である。長年多くの患者の治療法として実施してきた西式甲田療法によって、アトピーであれ、花粉症であれ、治療効果を上げた。具体的には甲田医院に、1995年と1998年の2度にわたり、子供たち、夫々20名、17名が入院して、現代医学の皮膚科の先生方も驚く成果を上げたのだった。その内容は「医事新報」や日本アレルギー学会総会でも報告された。

4.リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)が関与

最近「腸モレ」が話題になっている。参考としたのは下記の通り。

江田 証著「長生きのためのあ新しい腸活」自治医科大学大学院卒、江田クリニック院長

藤田紘一郎著「隠れ病は腸もれを疑え」、東京医科歯科大学名誉教授。

藤田長久著「体の不調は腸もれが原因」 新潟大学医学部卒。茜会理事長。

これらの著書によれば、アレルギーばかりではなく、万病のもととなる、という。即ち腸内環境が悪いと、腸粘膜の細胞が疲弊して細胞同士のつながりが壊れてスカスカなって、病原菌や未消化のたんぱく質、毒素がそこから血管内に入り込み、体内に慢性炎症を起こすという。

2014年に報告されたのは、健康な人の50人に2人の血液中から生きた腸内細菌が見つかった、という。また糖尿病患者の50人中14人の血液から生きた腸内細菌が発見された、ことも報告された。腸もれがアレルギーや免疫機能を狂わす要因となっている。

5. 次に紹介するのは。土佐清水市の土佐清水病院院長の故丹羽靭負(ゆきえ)著「アトピーがぐんぐん良くなる本」京都大学医学部卒業。知る人ぞ知る活性酸素の世界的権威で、活性酸素除去酵素(SOD)の開発者として有名。アトピーの主因は活性酸素である主張している。活性酸素発生の要因として、上げているのは加工食品、紫外線、放射線、医薬品、食品添加物、粉じんや排気ガス、酒、たばこ、ストレス、便秘、過労などで活性酸素が体内に過剰となった状態で、欧米食の肉食や油を使った食事によって、体内で活性酸素が産生して、脂肪分が過酸化脂質に変わる。するとアルデヒド基が角質層の保湿機能を破壊して、乾燥肌となり、アトピー発症につながるという。もちろん他のダニ、ハウスダスト、食品アレルゲンの関与も否定していない。

アトピー症の症状も単純なものから紅斑,肥厚苔癬、落屑、結痂、皮疹炎症、糜爛、皮膚萎縮、結節性痒疹などある。

6.アトピーや花粉症になる人、ならぬ人の違い

前述した本やその他の資料を調べた結論として、こんな人が罹り易いと言えるだろう。過食や偏食で胃腸を酷使してきた。便秘や宿便停滞で、腸壁が糜爛している。悪玉菌で腸内環境が悪い。卵、肉、乳製品や油を使ったフライなどを摂りすぎ。冷たいジュース、アイスクリームやビールなどの摂りすぎ。

生活環境面では、排気ガス、粉じん、ハウスダスト、ダニ、花粉など。および薬品、洗剤、化粧品、農薬、食品添加物、マーガリンの入ったパン、店屋物フライなど。疲労や睡眠不足、ストレス。自律神経のバランスが崩れて、副腎の働きが弱い。甘いジュース、お菓子類、コーヒー、チョコレート摂取など。 

6.アレルギーに強い体質を作るには。

前項で指摘した悪い生活態度の反対のことを行うことである。即ち、腸をきれいにする。腹7分の少食と生野菜汁を摂取し、便通をよくする。糜爛のない腸壁にする。活性酸素の体内発生の少ない生活を心がける。高脂肪、高たんぱくの欧米食から和食へ。タンパク質の消化不良、腐敗は怖い。甘いもの、冷たいものは避ける。規則正しい生活、疲労や睡眠不足、ストレスのない生活へ。全身運動となる健康体操をする。空気のきれいな環境に住む。

7.まとめ。

1)連日テレビでは、やれグルメだ、スイーツだと騒いでいる。大食い番組は止めてほしい。「内皮は外皮に通じる」という言葉がある。アトピーや花粉症は腸内の粘膜の悪化が皮膚の表面に出てきたのである。腸壁のただれと腸もれを治すことがまず先決である。 

2)腸漏れ、腸マヒ,腸びらんになっている人の前兆・・・●肥満の人●冬になると足のかかとがザラザラしている人●野菜をたくさん食べる人●ピーナツ、豆類を多く食べる人●ほっぺたがリンゴのように赤い人●足が冷えたらお腹が痛くなる人●指の爪に三日月がない人●頭が重く、ふらつく人などは要注意です。

3)「腹も身の内」と言う諺の通り、暴飲暴食はいけない、消化器を酷使していて、体の悲鳴が聞こえないのだろうか。現代医学の盲点は食事療法を無視している限り花粉症は治らない。

おわり 

恐ろしい活性酸素の害 By 豊岡 倫郎 氏 2024年2月28日

我々人間は呼吸することによって、酸素を体内に取り入れている。この酸素が無いと、
数分で死んでしまう位、身体に必要不可欠なものである。この酸素は体内の血液の中
に入ると、栄養素を分解して、エネルギーに変えて、生命活動が維持されている。
ところがその過程において、一部が活性酸素というものに変化してしまう。
ところが我々の住む生活環境の中で、体内の活性酸素を増やす事が多い事に気が
付かない。また活性酸素の害がいかに恐ろしいか認識してほしい。

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1、活性酸素とは何か

酸素は体内でエネルギーを作り出す代謝過程において、分子構造の電子が一個欠けた

不安定な状態になる ために、近くの物質とすぐ結合しようとする非常に酸化力の
強い物質に変わる。これを活性酸素と呼んでいる。活性酸素には、体内に入ってきた
バイ菌や有毒物質を殺菌したり、取り除くという重要な働きを果たしている。

一方体内に必要以上に過剰に発生すると、非常に酸化力が強いために、身体の細胞を
傷つけ、蝕んでゆき、ガンや動脈硬化など様々な疾病の原因になっている。
一般に病気の90%以上は活性酸素が間接的、直接的原因となっていると言われている。

2、活性酸素の発生因子

何故体内で活性酸素が過剰に発生するようになったのだろうか。その原因を列挙すると。

1)お酒を飲むと活性酸素が増える。アルコールを分解したときに副産物として生まれる
  アセトアルデヒドを処理するときに活性酸素が発生する。

2)宿便・便秘があると活性酸素が発生する。腸内に各種有害毒素が生まれて、その異物
  を処理する段階で活性酸素が発生する。

3)ストレスが活性酸素を発生させる。ストレスを感じると白血球の中の顆粒球が増えるが、
  役割を果たして消滅するときに活性酸素が発生する。

4)その他太陽の紫外線、放射線を浴びる、激しい運動する、電磁波を受けるなど。

5)食品添加物や農薬や殺虫剤などの体内取り入れ、排気ガスや煤煙の吸引、喫煙、
  クスリの服用、スナック菓子、魚の干物、即席ラーメン、マーガリンなどの摂取、
  睡眠不足など。

6)血管の塞栓から血流開始したとき。例えば血管が詰まり血液の流れが悪くなり、
  酸素の供給が無いときにキサンチンオキシターゼという酵素が血管中に増えて、
  活性酸素を発生する。

3、活性酸素が病気を導く構図とは

毎日肉、魚や揚げ物を摂りすぎると、その中に含まれている脂質が体内の活性酸素
の影響を受けて、過酸化脂質になる。また体内のコレステロールや中性脂肪も
活性酸素によって、過酸化脂質に変わる。即ち 活性酸素+脂質=過酸化脂質

この過酸化脂質はくせもので血管の壁に付着して動脈硬化を起こす。また血管の壁を
脆くしたり、細い血管での血流を妨害したり、ストップさせたり、血管が破れたりする。
この様な血管の病変が、脳で起きると脳卒中であり、心臓で起きると、心筋梗塞である。

更に体内の臓器や細胞の中に浸透して行き、傷つけ、破壊して、いろいろな疾病を招く。 

4、活性酸素が招く主な病気とは

丹羽靱負博士著「激増活性酸素が死を招く」によれば、動脈硬化、ガン、糖尿病、
脳卒中、心筋梗塞、白内障、肝炎、シミ、ソバカス、シワ、白血病、膠原病、
アトピー症など病気の約90%が直接或いは間接的に活性酸素によって引き起こされて
いるという。

なお丹羽靱負(にわゆきえ)博士はS37年京都大学医学部卒、医学博士、土佐丹羽
クリニック院長。SODの研究を世界的に早くから手掛けてこの分野の権威である。
臨床家として長年従事し論文も多数発表している。また自身でSOD様作用食品製剤を
自然の植物・穀物から開発しリューマチ、アトピー性皮膚炎などの治療に効果を上げた。
昨年10月逝去。
 

5、活性酸素から身を守るには

実は体内では、活性酸素から身を守るために、防御物質が作られている。
それはSOD(スーパー・オキサイドディスムターゼ)という酵素が活性酸素を除去して
くれている。しかし体内にあるこの酵素も四十歳を過ぎると、誰でも急激に減ってくる。
だから日頃から健康的な生活態度を守ることが肝要である。前述したような活性酸素を
多量に発生させる事は慎むべきである。もう一つの対策は、毎日の食事から抗酸化物質
の多く含まれている食品を摂取することである。例えばビタミンΑ、Β、C、Eや葉酸の
含まれている食品、酵素の含まれている食品、ミネラルの豊富な食品、それからフラボノイド、
ポリフェノール、アントシアニン、ピコリンなどの含くまれている抗酸化食品などである。
食品名を挙げれば、玄米、小麦胚芽、大豆製品、黒ごま、トマト、ニンジン、タマネギ、
ブロッコリー、緑黄色野菜、生野菜、果物、海草類、柿の葉茶などである

6、SOD様作用食品とは

丹羽靱負(にわゆきえ)博士が世界的に早く研究し、SOD様作用食品を自然の植物・
穀物、ハトムギ、小麦胚芽、ゴマ、米ぬか、大豆,葉緑物質等を独自の焙煎、発酵、
加熱によって開発した。特徴は化学製剤でなく、自然界にある素材を使用していることである。
また低分子化して、胃で
吸収されやいこと。その働きは、体内の活性酸素を除去する酵素で、
抗酸化力が強く、すでに体内に過酸化脂質として細胞膜に、血管内部に浸み込んだのを溶かして
出す作用もある。
丹羽博士は世界の免疫学会、リュウマチ学会などで、その成果を発表して、
世界的に大きな反響を呼んだ。

7、身体が酸化する(サビる)ことを酸化ストレスと呼ぶ。

これは活性酸素が過剰に発生して、体がサビついた状態のことを言う。文明の発達と共に
我々を取り巻く生活環境がだんだん自然から乖離してきて、食生活も乱れて、食品添加物
や農薬にまみれた加工食品を口にすることが多くなった。そして精神的ストレスも増えてきた。
こんな状態が今後益々エスカレートして行けば、体内での活性酸素の生成量は益々増えて、
体はサビだらけとなってしまう。もともと活性酸素は、外的から身を守る重要な役割を
果たしていたがものが、我々自身の体を攻撃して来て、身を滅ぼす羽目に陥ることになる。
正に、「身から出たサビ」とはこの事を指す。
    

8、まとめ

1)知らず知らずに日常生活の中に、活性酸素を発生させている事が何と多い事か。
  その中でもトップ3は、飲酒、ストレス、宿便ではなかろうか? .

2)最近話題になっている慢性炎症がある。腸内環境悪化による腸モレによって慢性炎症は
  ガン発症の原因と最近言われ出した。これも活性酸素を生み出すと云われいる。

3)なお丹羽SOD様食品の購入先は丹羽SOD健康社・電話0120-119-287

おわり

乳ガンになる人ならぬ人 By 豊岡 倫郎氏 2024年1月31日

1,女性の乳ガン罹患率第一位

日本人女性の乳ガン罹患数は2021年で94,400人となっており、がんの中で最も多くなっている。 今や、9人に1人が乳がんになる時代。 また、乳がんでの死亡数も2021年は14,908人で、女性のガン罹患率第一位は乳ガン、第二位は大腸ガンである。何故私が乳ガンになったのか疑問に思う人もいるのでは。今回は自然療法医家の説を中心に紹介する。

2.ガン化とは

1)ガンにはガンを発生させる仕掛け人(イニシエーター)が体内に入ってくること。次に発ガンを促進するもの(プロモータ)が加わってガンができることが定説となっている。即ち発ガン物質と促進させるものとに分けて考えることが大事である。

  • 石原結實博士の著書「日本人はもう55歳までしか生きられない」によれば・・・

「現代医学では乳癌の原因は不明としているが、1960年代以降の日本人の食生活の欧米化と密接な関係がある事は間違いない。即ち肉、卵、牛乳、バター、マヨネエーズに代表される高脂肪、高蛋白過剰摂取が欧米型のガン急増要因に間違いない。高脂肪食の過剰摂取はそれを消化するための消化液、胆汁の分泌過剰を招く。胆汁の成分が腸内でデヒドロコール酸に変化し、これらが便秘などで長時間腸に滞留して、長年腸壁を刺激して、大腸ガン発生の一大要因になる。また脂肪分が多いと女性ホルモンの過剰は乳ガンを誘発しやすくする。

また肺は呼吸を司る臓器と思われているが、実は脂肪代謝も行っている。このため高脂肪食の摂取過剰は肺の働きに負担を強いる事になり、肺がん発生の要因になっている。」という・

  • 新谷弘実博士の著書「超健康不老長寿で生き抜こう!」によれば・・・

アメリカでは、実際に乳癌ガンになった女性患者全員に大腸内視鏡検査が勧められている。これは乳癌の出来やすい体質の人は大腸ガンも発生しやすい、また逆に、大腸ガンの発生しやすい体質の人は乳ガンも発生しやすいと考えられているからである。

動物の脂肪、たんぱく質の摂りすぎが遺伝子に異常を起こし、ガンが発症する可能性が考えられる。体質は食事で作られる。子宮筋腫、乳腺症、白髪、禿、シミ、しわが多くなり、急激な老化を起こすことは良く見られる。

いま女性の乳ガン患者が急増しているのも、多量の女性ホルモンの含有されたを牛乳、乳製品を多量に摂取していることが関与していると考えられる。山科大学名誉教授の佐藤章夫氏も指摘している。

過剰に摂取された脂肪、たんぱく質は胃腸で消化されずに腸内で腐敗を起こして、沢山の毒素を作り出す。例えば硫化水素、メタンガス、アンモニア、ヒスタミン、ニトロソアミンなどに加えて、活性酸素も作られる。これらは強烈な組織毒で、老化を早め、ガンなど慢性病の原因となっている。

  • 丹羽靱負博士著「がん治療究極の選択」によれば・・・

1970年代から産業の発達が進み、環境汚染、農薬、食品添加物、ストレス、肉、乳製品の高脂肪、高蛋白食の過剰摂取が増加してきた結果、体内に活性酸素が増えて、遺伝子を傷つけて、ガン化させると同時に、脂肪分が過酸化脂質に変化して体内の組織、細胞にベットリ付着して浸透してゆき細胞を傷つけ破壊いて行く。活性酸素の研究で世界的に有名な丹羽靱負博士はこの有害な活性酸素を消去するSOD様作用食品を開発した。 また丹羽靱負博士は長年の臨床経験から口癖のように言っている言葉がある。「寝不足、過労、ストレスはガン発症の引き金になる。」何故ならこれらは免疫力を落とし、脳下垂体視床下部からの各臓器や血管への命令の伝達がブロックされ、体の新陳代謝が悪くなるためだと云っている。

  • 甲田光雄博士著「奇跡が起こる半日断食」によれば・・・

暴飲暴食によって溜まる宿便は脳や心臓の血管が詰まる脳梗塞や心筋梗塞、ガン、膠原病、アトピー性皮膚炎などの病気を引き起こす。特に高脂肪、高蛋白、低繊維の動物性食品がもたらす弊害は顕著なものである。

また宿便から出る一酸化炭素や体内で酸素が変化して出来る活性酸素などの有害物質は、特に活性酸素は臓器や組織に障害を与え、ガンや動脈硬化、老人性痴呆症などの病気を引き起こす。

  • 海外ででは1931年ノーベル生理学医学賞を受賞したドイツの医師オート・ワールブルグはガ  

ンの原因は酸素不足であるという説をとなえている。またフランスのラオール・エストリポー博士はガンの原因は一酸化炭素(CO)であると発表している。即ち体内で酸素が不足すると一酸素が発生するので、体内での酸素の働きの重要性に注目しなければいけない。

3.ガン予防への道

1)高脂肪、高蛋白の肉、乳製品、は腸内環境を悪化させ、有害毒素を産生させている結果、発ガンすることは疫学調査によって明らかになっている以上、それらを摂取しない。

2)大食、肉食、食品添加物、酒など悪い食習慣によって、活性酸素が体内に発生して、遺伝子を傷つけるから、それらの悪い生活習慣を改める。

3)体内に酸素不足が起きないように、日頃から運動をする。

4)一酸化炭素を体内に発生させないためには、宿便の排除、厚着しないこと。西式健康法の裸療法、温冷浴を実行する。宿便の排除には、スイマグの飲用を薦めている。なおスイマグとは西式健康法では水酸化マグネシュウムの緩下剤のこと。副作用もなく穏やかな排便効果がある。

5)生野菜ジュースを飲む。豊富な食物繊維を含み、ビタミン、ミネラルが豊富で、ガン抑制効果があることが神戸大学の杉山武敏博士によって報告された。

6)白砂糖の過剰摂取を控える。アメリカのチュラスキン博士は血糖値が高い人ほどガンになる人が多いことが652人の調査あら報告している。理由はインシュリン及び副腎皮質ホルモンの異常によるとしている。

7)広島大学の横路謙次郎博士の報告によれば、ガン患者に肉、乳製品を与えるとガンが増大すると。摂った栄養が優先的にがん細胞に行くからだという。

8)元京都大学和田洋己博士によると、牛乳、チーズにはIGF-1が含まれていて、ガン細胞を増殖させるから、摂取を避けるようにという。これらは最悪の食品と云う。

4・まとめ

  • 我々の体内には一日に約5000個のがん細胞が発生しているが、体に備わった免疫力が消滅させている。免疫力を低下させないためには、どうすればよいか。免疫力の70%は腸内環境が担っているから、欧米食の大食を止めて、腹8分の和食に改めたらどうだろうか。
  • 大食して誰でも宿便を停滞させて活性酸素の発生をもたらしている事を、知っていほしい。
  • 以上述べたガンの発生、予防策は自然医療を採用して臨床効果を上げている名だたる先生方の主張に耳を傾けて、日頃の生活習慣の間違いを正す事が大事である。そして現代医学の盲点になっていることに気付いて欲しい。相変わらず、テレビでは、やれスイーツだ,グルメだ!と浮かれている。これではガンは減らないだろう。

おわり

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