Jou光

  • 親父
    彼は子供の時から絵が上手いと、親の欲目で思っている。目の前でさらさら描かれると、ついつい感嘆してしまう。世の中いっぱい絵の上手い人はいるが、この道で飯が食えるのはスポーツ選手と同じで極一部。でもとにかく趣味でも良いから絵を描くことは続けて欲しいと願っている。

春爛漫

  • ぼけの花
    柿茶の里は徳島県美馬郡つるぎ町に位置する。柿の葉の生産農家へ毎年春と秋に行く。春はことさら美しい。桜が咲き乱れ山の木々が新緑に包まれる。澄んだ青空に身も心も洗われる気がする。

アユタヤ遺跡

  • Pict0266
    1491年に建てられた王族の守護寺院。3つの大きな仏塔には、ラーマティボディ2世と父、兄の遺骨が納められています。 寺院ではありますが僧は居住せず、王の礼拝堂として王族の儀式に使用されていました。この寺院もまた、1767年ビルマ軍により破壊され、16mあったという金で覆われた仏像も金を奪われた後、壊されてしまいました。

暁の寺院 タイ

  • Pict0350
    トンブリ王朝時代の守護寺で最高位の寺院とか。きらきらと輝く陶器の破片に覆われた高さ約79mの大仏塔は、ラマ3世により5年がかりで改装された。朝日を浴びた大仏塔の神々しい姿が”暁の寺”の名前の由来。

ワット・ヤイ・チャイ・モンコン

  • Pict0201
    セイロンへの留学から戻ってきた僧侶のために、1357年初代王ウー・トーンが建立しました。仏教寺院は瞑想の場として使用されていました。現在も多くの仏教徒が訪れ、週末は観光客でにぎわいます。

水上マーケット

  • Pict0116
    ダムナン・サダックの水上マーケット。その昔、”東洋のベニス”と言われたバンコクでは、日常的商取引には運河が利用されてきた。水上マーケットは、古き良き時代の情緒溢れるバンコクの生活を体感させてくれる。 

2008年7月 タイ王宮

  • Pict0429
    白壁に囲まれた20万㎡の敷地内には、1782年に建設された国王の宮殿、即位式の建物、王室守護寺院のエメラルド仏寺院などチャクリー王朝歴代の王により建造・改築された建物が建ち並んでおり、ラマ8世までは実際にここに住まわてていたとか。

涅槃寺

  • Pict0386
    タイ語で Wat Pho(ワット・ポー)と呼ぶこの寺は、ラマ1世が建立したバンコク最大の境内を持ち、バンコク最古の歴史を持つ寺院。本堂には写真のようなリクライニング・ブッダの愛称で親しまれている寝釈迦仏が横たわる。足の裏には螺細細工でバラモン教における108の宇宙観が表現されていると言う。

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健康情報 By 豊岡倫郎氏

健康寿命を延ばそう By 豊岡 倫郎 氏 2026年9月2日

1.平均寿命と健康寿命の差が大きい

 日本人の平均寿命と健康寿命の差は、男性が約9年、女性が約12年です。平均寿命とは生まれてから亡くなるまでの期間、健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間をいう。この2つの期間の差が大きい事は、日常的な支援や介護、医療が必要になる期間が長いことを意味していて、最近は健康寿命を如何に伸ばすかが課題となっている。

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2.最近の生活習慣病の罹患傾向

 定かな数値は解らないが、最近増加傾向にある生活習慣病について、言われている事は、年間ガンに罹る人は約100万人、死亡数は年間38万人で、全死亡者の24%を占める。最近のガン罹患の部位別では、すい臓がん、前立腺がん、乳がん、大腸がんが増えているという。これは食生活の欧米化、即ち高脂肪高蛋白の食事の増加によるもの。

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その他生活習慣病数は、糖尿病予備軍含み2200万人、高血圧・高脂血症7000万人、脂肪肝3000万人、慢性腎臓病1400万人、骨粗鬆症1300万人、便秘症約700万人、認知症MCI含み 900万人、なおMCIとは軽度認知症のこと。最近の傾向としては慢性腎臓病、認知症、高脂血症が増加傾向にある。若年層のガンも増えた。

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↑ 患者数の推移(少々データは古いが・・・)

3.何故生活習慣病が増え続けるのか 

 どこの総合病院へ行っても待合室は患者で溢れている現状を見るにつけ、いくつかの疑問が湧いてきた。先ず、今の医療体制では病気は完治できないのではなかろうか。その上に更に新たに患者が増えて累積されて行くのではなかろうか。正に日本列島は病人大国になってしまった感がある。

 そこでその増加要因を挙げると、二カ月前の健康情報で解説したテロメアを短くする3大要因と共通するのである。即ち、炎症、糖化,酸化である。

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これらが万病の元となっていることである。なかでも炎症について、再度解説すると。

 炎症とは、即ち「慢性炎症」のことである。慢性炎症とは、炎症が低レベルで、長時間持続して、慢性化した状態をいう。例えば慢性肝炎、胃腸炎などで、炎症が長く続けば細胞分裂も頻繁になり老化細胞も増えて、組織も器官も衰えて行く。ガンにもなり易くなる。外にも肥満になると脂肪組織から炎症性サイトカインの分泌が増えて、炎症が進む。

 ある大学で100歳以上の人の炎症性マーカー (炎症の度合いの指標)の値を調べたところ、低い事が判明した。即ち長寿者は炎症が低く、テロメアが長い事が判った。そして健康寿命も長い事も。最近炎症に関する関心が高まってきた。関心のある方は、元東大病院総合内科外来医長・金子義保著「炎症は万病の元」

生活習慣病の真実、医療の現実。中央公論新社発行。をご覧あれ。医学用語が頻繁に現れ、少し難解であるけれども、大筋話は理解できる。名著と言う評判の本。

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4.健康長寿を延ばす健康法

 日本には「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という格言がある。人間の体は「空腹のときに健康を保つ」ように遺伝子が設計されている。内外の研究発表でも赤毛猿、モルモット、ラットの実験でも少食の餌を与えた方が長寿になることが証明されている。

 西式甲田療法で多くの難病患者の治療に貢献した故甲田光雄博士の少食の効能を列挙すると。

  • 健康と長寿を約束する。
  • 疲れず、よく働ける。
  • 頭脳が明晰となる。
  • 自然治癒力、免疫力が高まる。
  • 便通が良く、宿便が排泄される。
  • 家庭経済も楽になる。
  • 短い時間でぐっすり眠れる。
  • 美容法である。

5.少食生活に成功するには

 食べ過ぎが体に悪い事は、頭では理解しているが、つい食べ過ぎてしまうと云う人が多い。それに歯止めをかける方はないのか。

 少食に成功する方法は以下の通り。

  • 食べ物は命を戴いているのだと、自覚すること。
  • 人生の高い目標を持つこと。それを成し遂げるまでは生きねばならないと。
  • 誘惑に負けない強い決意をもつ。
  • 大食、甘い物、お酒の害を充分認識すること。何が体に悪いかを知らない人が多い。まず体に悪い事を止める事が先決。
  • 人間も自然界の動物である。体の悲鳴が判る人間になる事。体を「イジメ」てはいけない。これは健康倫理に帰する問題だ。生きた良い食べ物に生かされている事に感謝する気持ちを持つ。
  • 傲慢な気持ちを持ち、慢心している人が何と多い事か。危機管理意識を持つ。

6.要介護になる要因

  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血などで、脳の血管が詰まったり破れたりして動けなくなるケース。
  • 認知症になり、体を動かす司令が伝わりにくくなり、意欲、筋力が低下して活動が衰える。
  • 骨折・転倒する、すなわち、骨粗鬆症で転倒し、大腿骨などを骨折して入院・安静を余儀なくされると、認知症にもなるケースが多い。
  • 高齢による衰弱・フレイルになる。運動不足、栄養不足で体力が低下する状態(フレイルやサルコペニア)になり、ちょっとした病気やケガをきっかけに寝たきりになる。

7.いつまでも動ける健康体作り

 健康寿命を維持するには、食事管理と運動療法が必須である。お薦めするのは自彊術体操である。その効能を説明すると、次の通り。

31種類の体操を約15分かけて、自分で行うだけである。その内容は内蔵へのマッサージ、指圧、ツボや経絡への刺激、関節、脊椎の矯正、筋肉や筋の強化と柔軟化、呼吸器への酸素の取り入れなどを、その人の体力に応じて手軽に行える。この体操によって、姿勢が良くなり、内蔵の活動が活発になり、便通が良くなり、食べ物の消化吸収がよくなり、酸素の体内への取り入れが増え、酸性体質もアルカリ性に変わり、血液循環も盛んになり、骨格も調整され、関節の動きもスムーズになる。体全体の自然治癒力が高まる。この体操を終えた後は体の芯からエネルギーが湧き出てきて、気持ちがスッキリする。やってみないと人には解らないだろう

8.まとめ

1)相変わらず、テレビでは、毎日やれグルメだ、スイーツだと騒がしい。大食を奨励しているようにも受け取れる。あるいは視聴率アップを狙ってのことか。

2)「食を制するものは命を制する」の格言の通り、大食、過食は時間のかかる自殺行為であることに気が付くのは、何時の事か。それまでは、日本列島は病人で溢れかえる状態が続くのか。

3)人の体は化学工場と同じである。甘いお菓子を食べれば、AGE(週末糖化産物)が出来る、アルコールを飲めば活性酸素が発生する。大食すれば腸内環境が悪くなり、腸漏れが起きて、毒素が体内の組織に炎症を起こす。これらは一例にすぎぬ。「悪事も積もれば病となる」である。

4)今総合医療体制の構築が望まれる。アメリカより20年は遅れているという、食の改善を。

おわり

画像は勝手に追加しました、お許し下さい。

加齢によるホルモンの減少(その12) By 豊岡 倫郎 氏 2026年 7月-31日   

1.ホルモンとは 

 ホルモンとは、体の他の部分の働きに影響を与える化学物質のことで、メッセンジャーとして、体のそれぞれの部位の活動を制御し、協調させる働きをしている。これを内分泌系と呼んでいる。加齢に伴って減少するホルモンの主なものは次のとおり。

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  • 成長ホルモン

 成長ホルモンは、脳の「下垂体」から出るホルモンであり、子供の骨や体を大きくするだけでなく、大人になってからも代謝や体の調子を整える大切な働きをしている。右のグラフに示すように、25歳から急激に減少する。         

  • テストステロン(男性ホルモン)

  男性ホルモンのテストステロンは主に精巣で作られ、筋肉や骨の成長、性機能の維持、気力や認知機能に深く関わっている。20代でピークを迎えたあと、加齢やストレスとともに少しずつ減っていく。関連疾病では、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因で、疲労感、イライラや気分の落ち込み、性機能の低下などの不調が起こる。40代以降の男性によく見られる。

  • エストロゲン(女性ホルモン)

 女性ホルモンとは、おもに卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類あり、これらは女性の体の発育や月経、妊娠をコントロールし、心と体の健康を支える大切な働きをしている。関連障害よく現れるのは、閉経を挟んだ45歳から55歳頃の約10年間に、女性ホルモンの急激な減少によって心身の不調が現れる。代表的な症状には、ほてり・のぼせ、イライラ、疲れやすさなどがある。いわゆる更年期障害である。

2.その他の重要な働きをするホルモン

  • 甲状腺ホルモン

 甲状腺ホルモンは、のどぼとけの下にある甲状腺から分泌され、主な働きは体の細胞に働きかけ、エネルギーを作り出す。心臓の動きや汗の分泌、体温をコントロール。子どもの骨の成長や脳の神経発達を助ける。日本では甲状腺の病気の患者数は500~700万人いるという。その病名は・・・、

 1)バセドウ病・・・バセドウ病とは、首の前にある甲状腺から甲状腺ホルモンが多すぎるほど出てしまう病気で、免疫の異常(自己免疫疾患)が原因で起こる。20代から50代の女性に多く見られる。 主な症状は、心臓がドキドキして疲れやすくなる。たくさん汗をかき、暑がりになる。たくさん食べてもやせていく。首の前が腫れる、目が飛び出る(眼球突出)イライラする、落ち着かない、眠れない等の症状がでる。

 2)橋本病・・・橋本病(慢性甲状腺炎)とは、自分の免疫が首の前にある甲状腺を誤って攻撃し、慢性的な炎症を起こす自己免疫疾患で、30〜40代以降の女性に多いのが特徴。主な症状は甲状腺機能が低下して、ホルモンが不足すると、疲れやすい、寒がり、体重増加、むくみ、便秘、無気力などの症状が現れる。ある女性が足がパンパンに腫れて、病院へ行ったら、「あんた、橋本病や」と言われたエピソードがある。尚、足の腫れるのは心臓病、腎臓病の時も発症する。

  • 副甲状腺ホルモン・・・副甲状腺ホルモンの主な働きは、血液中のカルシウム濃度の調整で、ビタミンDとともに、カルシウムを骨から血液中に送り出したり、腎臓や腸から吸収したりして、血液中のカルシウム濃度を上昇させる働きをしている。カルシウムは骨の材料であるだけでなく、心臓も含め全身の筋肉を収縮させたり、血液を固まらせたりするのにも必要で、さらに、脳細胞が働くうえで、なくてはならないミネラルである。
  • 甲状腺腫・・・甲状腺が腫れる主な原因は、自己免疫の異常による病気や、甲状腺にできるしこり(腫瘤)である。代表的な原因として、バセドウ病、橋本病(慢性甲状腺炎)、甲状腺結節(良性・悪性のしこり)があげられる。
  • 副腎の働きとホルモン

 1)副腎は、左右の腎臓の上にのっかっている、1〜3センチほどの小さな臓器で、体に必要なホルモンを作る大切な働きをしている。その構造は、外側の「皮質(ひてしつ)」と内側の「髄質(ずいしつ)」に分かれて、副腎皮質(外側)はコルチゾールというホルモンは ストレスから体を守り、血圧や血糖値を保つ働きをする。俗にステロイドと言われている。人工的に作られたステロイド剤はアトピー皮膚炎に良く使われている。そしてアルドステロンは体の塩分や水分の量を整える働きをしている。またDHEAは若返りホルモンとして最近話題になっているホルモンである。

副腎髄質(内側)はアドレナリン、ノルアドレナリンなどは興奮したときなどに血圧や脈を上げて、体勢を臨戦態勢にするはたらきをする。

  • 副腎の主な病気

副腎は血圧、血糖、水分・塩分量などの体内環境を常にちょうど良い一定の状態に保つためのホルモンをつくっていて、これらのホルモンは生命の維持に不可欠で、多すぎても少なすぎてもいけない。クッシング症候群は コルチゾールが出すぎて、太りやすくなったり血糖値が上がったりする病気。アジソン病(コルチゾールが不足する状態)は何らかの原因(結核性や自己免疫性が多い)慢性的にコルチゾールが出なくなった状態で、唇や爪の周りの色が黒くなり、体重減少、食欲不振、集中力の低下、脱力感、低血圧、低血糖などの症状が見られる。

原発性アルドステロン症は血圧の調節をしている“アルドステロン”という副腎ホルモンが多すぎる病気で、高血圧、血液中のカリウムが低くなるなどの異常が出る。長期間放っておくと、心肥大、脳梗塞(隠れ脳梗塞のこともあります)、脳出血、眼底出血による失明、腎不全、心不全の原因となる。アルドステロンが過剰になる原因は、左右どちらか一方の副腎の場合(アルドステロンを過剰に産生する副腎腫瘍)と左右両方の副腎の場合がある。腫瘍はほとんどが良性で腹腔鏡手術による摘出で治る。左右両方の副腎が原因の場合はアルドステロンを抑える薬の服用が必要。

3.健康管理上必須知識としてのホルモン

  • パロチン・・・パロチンとは、主に耳下腺(じかせん)などの唾液腺から分泌されるホルモンの総称。細胞の新陳代謝を促し、骨や歯を丈夫にする働きがあることから「若返りホルモン」と呼ばれている。食事の時に咀嚼を充分にすることによって分泌されるから一口30回咀嚼をする。
  • モチリン・・・モチリンとは、小腸や十二指腸から分泌されるペプチドホルモンであり、お腹が空いたときに胃や腸を動かして「グー」と鳴らす原因をつくり、食欲や消化管の動きを調節する働きを持つホルモン。従って食事の間隔を充分取り、胃が空になってから次の食事をすることである。腸の蠕動運動を活発にして消化を助ける。
  • レプチン・・・レプチンとは、脂肪細胞から分泌される食欲抑制ホルモンであり、脳に満腹のサインを送り、エネルギーの消費を促す働きをするホルモン。咀嚼を30回以上して時間をかけると、食欲抑制ホルモンのレプチンが出てきて、過食しない。
  • アデボネクチン・・・脂肪細胞から分泌されて、肥満、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の人では、血中のアデボネクチン値が低下する。アデボネクチンの低下は生活習慣病を悪化させ、動脈硬化を促進して循環器疾患の発症リスクを高めるという。

4・まとめ

 これら内分泌系の疾患はストレス、骨格の歪み、大食、偏食、睡眠不足に起因する。また内分泌系の専門医が少ないから、誤診されるケースが多い。     

おわり

↓ 勝手に私が貼りつけた。

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高齢化で避けられぬテロメアの短縮化は、寿命に直結(その11) 2026年7 月 1 日 By 豊岡 倫郎 氏

1.テロメアとは

 人間の体は約60兆の細胞から成り立つているが、その細胞のひとつひとつの細胞核のなかの染色体の両端に有る構造をセロメアという。染色体とは、皆さんが学校で習ったように、細胞核のなかにある線状に配列された遺伝子(DNA)の構造体をいう。下図参照。

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 細胞が分裂すると、新しい細胞に遺伝子情報もコピーされるが、細胞分裂が起きる度に、テロメアが段々短くなってゆく。そして細胞分裂が約50回でテロメアの部分が無くなってしまうと、その細胞は分裂を停止するか、死んでしまう。だからテロメアのことを、「細胞分裂の回数券」、「分裂時計」、「老化時計」とか呼ばれている。テロメアが寿命のカギを握っていることが解った。

 テロメアの発見が1930年代で、その後1960年代になり、細胞分裂に限界がある事が解明された。

人の体の細胞は一日に1~2%が、約1兆個の細胞が毎日入れ替わっているという。細胞分裂が50回の限界に達した細胞は二度と分裂できなくなり、老化細胞となる。

 

2.テロメアを短くする3大原因とは

 ハーバード大学、およびソルボンヌ大学客員教授の根来秀行氏著「老化は予防できる、治療できる」副題「テロメアをムダ使いしない生き方」2022年9月、ワニ・プライス発行、によれば。

 1)「炎症」

 即ち「慢性炎症」のことである。慢性炎症とは、炎症が低レベルで、長時間持続して、慢性化した状態をいう。

例えば慢性肝炎、胃腸炎などで、炎症が長く続けば細胞分裂も頻繁になり老化細胞も増えて、組織も器官も衰えて行く。ガンにもなり易くなる。外にも肥満になると脂肪組織から炎症性サイトカインの分泌が増えて、炎症が進む。

 ある大学で100歳以上の人の炎症性マーカー (炎症の度合いの指標)の値を調べたところ、低い事が判明した。即ち長寿者は炎症が低く、テロメアが長い事が判った。そして健康寿命も長い事も。

 2)糖化

 糖化もテロメアの大敵である。糖化とは、食事から摂った過剰な糖分が、体内のタンパク質と結びついて、変性して、劣化して、AGEs(最末糖化産物)が作られる現象をいう。

 糖化が皮膚に起きれば、シミしわ、くすみ、たるみが起きる。骨に起きれば脆くなる。目に起きれば白内障の一因になる、血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞の一因になる。体のあちこちに溜まれば組織や器官が機能しなくなり、機能維持や修復のため、細胞分裂を繰り返せば、テロメアはどんどん短くなる。老化細胞が増える。特に糖尿病の人や肥満の人は糖化と慢性炎症になり易い。しかも血管の内皮細胞が傷つきやすく、炎症性サイトカインが分泌されて、慢性炎症へと発展する。

 3)酸化

 「酸化(さんか)」とは、物質が酸素と結びつく化学反応、または物質が「電子」を失う反応のことで、身近な例では、リンゴの切り口が茶色に変色したりする現象がこれにあたる。酸化は生きて行くうえで避けられないことで、よく耳にする活性酸素を生む。活性酸素とは、呼吸で取り込んだ酸素の一部が通常より反応性が高くなった状態の物質である。体内の細菌やウイルスを退治する免疫機能として不可欠だが、過剰に増えると酸化ストレスとなり、正常な細胞や遺伝子(DNA)を傷つけ、老化や生活習慣病(がん、動脈硬化など)の原因になる。酸化ストレスとは、体内には活性酸素から身を守る抗酸化酵素であるSODが存在するが、加齢と共に減少する。酸化と抗酸化のバランスが崩れ,酸化が優勢になった状態を酸化ストレスという。

 酸化ストレスで細胞や組織が傷つけば、そこに炎症が起き、それを修復・維持するために細胞分裂が促進されて、テロメアが短くなる。健康寿命を脅かす事となる。

 なお、活性酸素については、活性酸素の世界的権威で臨床医の丹羽靱負博士の著書「活性酸素は死を招く」1994年、日本テレビ発行。に詳しく書かれている。

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3.テロメアを無駄使いしない、老化を防ぐ対策とは、

 1)根本的予防策・・・生活習慣の改善である。それには、

  • 暴飲暴食を慎む、特に肉食、甘い物、大食で宿便の停滞、腸内環境の悪化で腸モレを防ぐ。腸モレで腸内で異常発生した毒素が腸壁より血液に混入して全身に慢性炎症を起こす。
  • 甘い物を控えて、肉食のたんぱく質の過食を避ける。終末糖化産物(AGEs)を作らない。最近プロテインの宣伝に惑わされない。要注意。
  • 活性酸素の体内発生を防ぐ。発生源として、紫外線を浴びる。ストレスを受ける。酒を飲む。喫煙。便秘。肉体疲労。食品添加物摂取。医薬品服用など。
  • 適度な運動をする。自彊術体操で有酸素運動、骨格の矯正、筋肉の再生強化、血流の促進する。
  • その他・・・ストレス緩和として、自律神経のバランスを維持するための腹式呼吸の実行。
  • 血流の促進・・・西式の毛管運動で毛細血管を再生する。
  • 抗酸化食物、適度な食物繊維の摂取、玄米食・生野菜ジュースの摂取。大豆製品、キノコ類、海藻類、根菜類摂取。

 

4.予防に勝る治療法はなし

 以上述べてきたことは、薬やサプリメントでは解決できない対策ばかりである。慢性炎症、糖化,酸化の三大要素にしても、日頃の生活に密着しているものばかりである。やろうと思えば直ぐに実行できる。皆さんの認識次第である。薬に頼らない。今こそ予防医学に目覚める時ではなかろうか。

 

5.健康寿命を重視の時代

 日本人の健康寿命は、男性72歳、女子75歳である。マスコミは平均寿命が世界で何番とか自慢げに伝えているが、自慢にならない。人様の援助に頼って生きながらえていても不本意でなかろうか。

 

6.まとめ

 1)今老化を延ばす、医学が進歩している。テロメアを無駄使いしない、健康寿命を延ばす医学である。老化細胞を作らない医学研究である。サプリメントも出回っているという。

2)皆さんは病気になれば、病院に行けばよい。医者まかせでなかろうか。予防医学に関心を持っておられますか。 健康寿命を延ばすには何をすればよいか、一度考えてみようではありませんか。

3)医学に関心を持ち、自分で病気を予防する健康管理と医者に治してもらう事と選別する健康常識を身に着けよう。 おわり

高齢化で避けられぬ慢性腎臓病 その10 By 豊岡 倫郎 氏 2026年6月2日

1.慢性腎臓病が増えている

 加齢と共に一番最初に衰えるのが腎臓である。いま慢性腎臓病(CKDと称す)の
人が日本では5人に1人が患っていて、国民病で2000万人いるといわれている。
高齢者の75才以上の3人に1人が罹っているという。放置すればいずれは人工
透析のご厄介になることになる。

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2.. 腎臓の構造と働き

 腎臓は、握り拳くらいの大きさの臓器で、体の左右に1つずつあり、糸球体と
尿細管からなる

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  ネフロンがひとつの腎臓に約100万個、ふたつで約200万個で、構成されている。
動脈から腎臓に流れ込んだ血液から余分な水分、塩分、老廃物を濾過して、
尿として体外に排泄している。

 また水分や塩分の調節し、きれいになった血液は腎臓から静脈を通じて、体内に
還流される。

  一日に腎臓に流れ込む血液は180リットルで、その内1.8リットルが尿として排泄
されるが、血液内に戻すか、尿として捨てるかの判断は尿細管が行っている。
戻す成分としては、水分、糖、ナトリュウム、カリュウム、カルシュウム、リンなど
は戻して再利用される。

  腎臓はこれ以外に、血液の酸とアルカリの調節、体内の水分量のコントロール,
赤血球を作る造血ホルモンや血圧調整ホルモンを作り出す、ビタミンDを活性化させ、
カルシュウムの吸収をよくさせるなど、多岐にわたる機能を持つ。

3.慢性腎臓病とは

 毎年5月から開始される地方自治体の健康診断での腎臓機能検査は血液検査
によって、

  • クレアチニン値 男は~1.20mg/dl、女は~1.00までが正常。
  • eGFR 60.0~ml/min/1.73m2以上  が正常範囲となっている。
  • ほかに尿検査で蛋白が出ていないか、プラスマイナス記号で、表される。

 なおクレアチニン値とは血中に一種の老廃物が多いかどうかを、またeGFRは
クレアチニン値と年齢、性別から算出した腎機能の推定値のことである。

最終的な慢性腎臓病の重症度は招いた原因疾患、腎臓の機能、蛋白尿、アルブミン尿に
よって、ステージ1から5までに区分されていて、治療法が決められる。
 

4.腎臓の機能を左右する3要因とは

 1)足の故障および骨格の歪み

 足の故障や骨格の歪みが腎臓疾患に大きな影響を及ぼしていると、主張している
医者がいる。西式甲田療法で有名な故甲田光雄博士の著書「腎臓病と甲田療法」
創元社発行、によると、足の故障と腎機能の関連性を重視している。  

             20260604-133525

当時慢性腎臓病で甲田医院に入院していた患者7名が全員断食中に足の痛みを訴えた。
又イギリスのツルーエタ博士も第二次世界大戦の時に、爆撃で足を怪我した人達は
皆腎臓疾患に侵されている事に気が付いて、その後ウサギの脚をひもで縛る実験で、
腎臓と足の故障との関連性を解明した。と本に記されている。

  前出の著書の中で、足の故障→感冒、扁桃腺炎→腎炎・ネフローゼへと発展して
ゆくという。また大食や砂糖の多い食品の過食が足首の故障の原因となっていて、
腎臓病の予備軍となってゆく。足首に故障のある人が医者に勧められるままに、
毎日散歩をすれば、ますます足首を悪くすることも多いというから、足首の故障を
治してから運動することが肝要である。盲点は足首の故障は痛みがない場合も多く、
本人が気付いていないことが多いという事。

  もうひとつ、腎臓の働きは、胸椎の10番から出ている脊髄神経に支配されている
から、この骨の狂いが腎臓の働きを悪くする。

 日頃から西式の毛管運動、金魚運動をして、骨格の矯正を心がけて実行するとよい。

 2)腸腎相関の重視

 腸腎連関とは、腸内環境(腸内細菌)と腎臓が互いに影響を及ぼし合う関係性の
ことをいう。近年、腸の状態が腎臓の健康を左右し、同時に腎機能の低下が腸に
悪影響を与えるという密接なネットワークがあることが判明した。

 西式健康法を治療に取り入れている渡邊莞爾著「腸の解毒力を上げれば腎機能は
改善する!」
2022年、(株)PHP研究所発行。によれば、腸内で悪玉菌が増殖
すると、食事の成分を原料にして「尿毒素」と呼ばれる有害物質が作られ、
腸から
吸収された尿毒素が腸内環境の悪化で腸モレを起こし、
血液に乗って腎臓へ運ばれ、腎臓の細胞にダメージを与えるという。     

         20260604-144630

 具体的には過食、運動不足、毛細血管の不活発、便秘、などを解消するには、
朝食廃止の2食、玄米。生野菜食、西式健康体操、水分毎日2リットル飲む、
発酵食品を摂取など推奨している。

 3)リン過剰の害

 一般の成人は左右の腎臓で、約200万個のネフロンがあるが、加齢と共に、
60から70代になると、半分の100万個に減ってしまう。それに加えて、最近の
食生活が変化して、リンの摂り過ぎが、体内のリンの血中濃度を高めて、
慢性腎臓病だけでなく、色々な生活習慣病を招くという。最近出版された、
東京大学医学部卒業、現在自治医学大学医学部の教授をしている黒尾誠著
「腎臓が寿命を決める」幻冬舎新書によると、血中リン濃度と人間も含み動物の
寿命には、相関関係があって、リン濃度の低い人は長寿命であるという。

          20260604-134623

  更に著者は骨粗鬆症などで骨量が減ると、カルシュウムやリンが血中に溶け出
してくるし、リンの多く含まれている加工食品、例えば食品添加物の多いハム、
ソーセージ、かまぼこ、インスタント食品、レトルト食品、ファーストフードなどの
多食はリン濃度が高くなり、カルシュウムと結合して、リン酸カルシュウムをつくる。
さらにそれがタンパク質と結合して、コロイド状のCPPとなって、血中を移動して、
血管壁に石灰化して沈着する。それが脳卒中や心臓疾患の原因にもなってしまう。
また慢性炎症をも引き起こす。結局老化をも促進することになる。
盲点はリンは無臭、無味で、どんな食品にどれだけ入っているか、判断が付かない事
である。

4)その他慢性腎臓病の発症では、

 アメリカの自然食療法の父と言われたǸ・ウオーカー博士の著書「食事を正しくすれば、
老化は防げる」によれば、すべての薬とアルコール飲料は、腎臓には非常に有害です。
体内に入る液体として、最も有害なのは、おそらくビールでしょう。ビールは非常に
速いスピードで腎臓を破壊すると、書いてある。 
  

         20260604-144226

4.まとめ

1)東洋医学では「腎は耳に開竅(かいきょう)する」と言われ、腎と耳は密接に関係
していると考える。耳そのものだけではなく、耳の機能なども含むため聴力も腎と関係
している。腎臓が弱ると様々な耳の症状、例えば難聴が出やすくなるし、耳鳴りの中でも
セミが鳴くような耳鳴りや低音の耳鳴りは腎臓の弱りが原因と考える。

             20260604-143755

2)「食を制する者は命を制する」の通り、大食、甘いもの好きの人は足に故障を生じ、
ひいては腎臓疾患になる、と甲田先生は本に書いている。永年の臨床体験から
導かれた言葉だ。

おわり

何故アレルギー症の人が増えているのか? By 豊岡 倫郎 氏 2026年4月30日

1.日本列島に蔓延しているアレルギー疾患の数々

花粉症は言うに及ばず、アトピー症、気管支喘息、食物アレルギー、膠原病
などは、すべてアレルギー性の病気である。子供から大人まで凡そ8割の人が
何等かのアレルギー症に罹患していると云う。
病める日本列島は悩み多き人々で溢れている現状を何とかならぬものだろうか。
その損失額は膨大である。問題は医学が進歩したとはいえ、対症療法に留まり、
根治出来ないから患者数が増えるのである。

2.アレルギーとは

何故これらの病気に罹る人と罹らない人がいるのだろうか、疑問を抱いている人が
多いと思うが、その前にアレルギーとはどんな病気なのか、説明すると、

アレルギーとは、体が花粉や食物などの「無害な物質」を「有害な敵」と勘違いし、
免疫機能が過剰に攻撃する仕組みのこと。一度敵と認識すると、次に入ってきた時
に抗体が攻撃を指令し、マスト細胞から「ヒスタミン」という物質が放出され、
くしゃみ・鼻水・かゆみなどの炎症が起こる。なお体内に侵入した細菌、ウイルス、
毒素などの異物、すなわちこれを抗原と呼び、これを認識し、結合することで、
排除する。この抗原が体内に侵入した際、免疫細胞がそれに対抗するために作り出す
タンパク質を抗体という。抗体の特徴は特定のひとつの抗原にのみ結合して無力化し
排除する「防衛軍」の役割を果たす。

 20260508-124944

1)アレルギーが起こる3ステップ

① 侵入と敵の認識(感作・かんさ): 花粉や食物などアレルギーを引き起こす物質
 (これをアレルゲンという)が体内に侵入、体はそれを排除しようと抗体を作る。

② 抗体の待ち伏せ: 作られた抗体が、マスト細胞(肥満細胞ともいう)の表面で、
  次にアレルゲンが来るのを待機している。

③ 再侵入と発症: 同じアレルゲンが再び侵入すると、抗体がキャッチして、マスト
  細胞からヒスタミン等の化学物質が放出され、血管が広がったり神経が刺激
  されたりして症状が出る。

2)主なアレルギー原因物質(アレルゲン)

  ● 吸入系:スギ花粉、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛

  ● 食物系:卵、牛乳、小麦、ピーナッツ

  ● その他:薬、昆虫 

3)なぜアレルギーが増えている?

(1)衛生仮説

衛生状態が良くなり、子供の頃に細菌やウイルスに触れる機会が減ったことで、
免疫システムが過剰に働いてしまうという説がある。これを衛生仮説という。 

アレルギー反応は、皮膚、鼻、目、気管支など、アレルゲンが触れた場所で炎症を
起こす。
症状が激しい場合は、全身に急速に反応が広がる。これをアナフィラキシーと呼ぶ。
特に注意が必要である。 

 (2)宿便説

西式甲田療法で有名な故甲田光雄著「奇跡が起こる半日断食」によると、「アレルギー
疾患には宿便が関係している。

             20260508-125224

その理由は、腸内に渋滞した宿便が異常発酵する過程で、
有毒物質が発生し、それと共に悪玉菌やカビなども増えていく。そして、それらが腸の
粘膜を傷をつけ、炎症を引き起こす。こういう状態の時食物と共に外部から取り込まれた
アレルゲンが腸まで達すると、傷ついた腸粘膜からそれがどんどん体内に侵入してしまう。
この結果アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギーが引き起こされる。

半日断食をすると、宿便が排泄され、腸壁の傷やただれが治り、アレルギーを引き
起こす物質が体内にいくら入ってきても、血中に入ることなくブロックされる。
アレルゲンが侵入しても、びくともしない腸になる。それによって、アレルギー症状が
改善されたり、出にくくなったりする。これがアレルギーの戸締り治療論です。」と。 

(3)腸もれ(一名リーキーガット症候群)説

故藤田紘一郎著「隠れ病は腸漏れを疑え!」(株)ワニ・プラス発行、によると、腸もれの
原因は身の回りの抗菌剤、除菌剤の乱用、食物繊維の少ない食習慣、食品添加物の摂取,
抗生物質、薬剤の乱用、残留農薬の摂取、ストレスの多い生活が腸内細菌のバランスを
崩し,悪玉菌が増えて、腸粘粘膜細胞の連結を弱め、細胞間に隙間を生じさせる。
これを俗に腸もれという。

腸もれの最大のリスクは、腸壁に開いた細かな穴から、腸内細菌だけでなく、未消化の
栄養成分、毒素、腐敗物、微生物、病原体が漏れ出し、腸壁の毛細血管に吸収されて、
血管に載って全身に流れる。その結果アレルギー症状となって発症する。著者は主に
食物アレルギーについて、解説している中で、特に知ってもらいたい事はふたつ。

ひとつは、アレルギーマーチの事で、これは乳幼児、子供の時、大人になった時、
それぞれアレルギー症状が異なるもので、食物系統、喘息系統、鼻炎系統など変化して
行くことを指す。

もう一つは即時型と遅延型がある。即時型はアレルゲンに接触すると、直ちに発症する
ものに対して、遅延型はアレルゲンと接触して、数時間経ってから、あるいは日数が
経ってから現れるタイプである。例えば、片頭痛、吐き気、めまい、倦怠感、吐き気、
口内炎など色々あるので誤診しやすい。

更に、最近「SIBO」シーボの研究で腸の本を続々出している江田クリニック院長
の江田 証(あかし)著「新しい腸の教科書」によれば、日常の食生活、生活習慣
の乱れから腸内細菌のバランスが崩れて、免疫機能が低下して、腸モレが起きて
花粉症などのアレルギーになる、という。

もう一人前回ご紹介した河本 徹著「結局腸が9割」によれば、「最近話題の「腸モレ」
は何かしらの原因で腸のバリア機能が落ちて、アレルゲンや異物が腸の粘膜を通過して、
血液の中に入りこんでしまい、そのためにアレルギー症状や生活習慣病などの不調が
起きる。」と。

更に続いて「こうした免疫機構の異常反応によってアレルギーが起きるのは、免疫細胞
のひとつである制御性T細胞が少ないと、過剰な免疫反応を起こす他の免疫細胞を抑え
きれずアレルギーが発症してしまう。」と。その為には短鎖脂肪酸のひとつである酪酸
を増やせばよいという。

なおこの制御性T細胞の発見者は大阪大学名誉教授の坂口志文氏で、2025年ノーベル賞
を受賞している。今後更に制御性T細胞の研究が進み、アレルギー問題の解決が期待され
ている。

では短鎖脂肪酸を増やすには、大腸内の善玉菌を増やす水溶性食物繊維(大麦、海藻、
根菜)と発酵食品(ヨーグルト、納豆)などを摂取すると効果的ある。 

(4)活性酸素説

故丹羽靱負著「活性酸素が死を招く」日本テレビ発行、著者は活性酸素の世界的な権威
であり、「SOD様作用物質」の開発者でもある。なおSODとは体内で増えすぎた有害な
活性酸素を除去する抗酸化酵素の一種。丹羽博士によれば、アトピー疾患は工業地帯、
自動車などから排出される環境汚染物質、窒素酸化物によって、活性酸素が発生し、
患者の皮膚、或いは体内の脂肪分と結合して、過酸化脂質を作る。そして皮膚の保湿
を司る角層の機能を奪って乾燥させる結果皮膚炎が起きる。アトピー患者は体質的に
体内に不飽和脂肪酸を多く含み、かつ体質的に過剰な活性酸素を除去するSODの
誘導能の低い人がアトピー皮膚炎になる、と。

丹羽博士はその理論と臨床成果から環境の良い高知県土佐清水に病院を建て、1995年頃
は毎月2~300人のアトピーや関節リュウマチの患者が訪れていた。丹羽療法では
SOD様作用食品の内服、独自に開発した生薬、日本食中心の食養によって治療する。
肉、乳製品は摂らない。

 

3.知られざるアレルギー症の驚異の臨床治験例の数々を紹介する。

 1)「アトピーの健康合宿に学ぶ」甲田光雄監修、すこやかな子供を育てる勉強会編、
   1999年、創元社発行。

          20260508-130122

この本ではアトピーの解説と西式甲田療法を甲田医院で実際
に20名、更に二回目は17名が1995年と1997年に健康合宿で行った体験記録
である。結果は良好な成績を収めて、日本アレルギー学会総会でも報告されている。
本には15名の生々しい体験談も掲載されており、臨場効果抜群、まるで自分が体験
したかのようである。読んで痛感することは、日頃の食生活の乱れから腸内環境悪化して、
腸壁の糜爛やバリア機能が失われることである。それを甲田先生の指導の下に、断食、
玄米少食、生野菜などの療法によって、薬を使わずに自然治癒力を生かすことで、回復
してゆく過程が書かれている。

 2)「少食の力」甲田光雄著2005年、(株)春秋社発行。
この本の中に「慢性リュウマチ克服体験記」が掲載されている。

           20260508-123703

今話題の関節リュウマチの患者数が今、約70~100万人がいる。
医学が進歩したとはいえ、根治することは難しく、対症療法に終始しているのが
実態である。
これに対して、西式甲田療法によぅて、即ち患者の宿便の停滞を排出して、効果
を上げた10名の体験談が掲載されている。甲田先生のコメント談では、
「リュウマチになる本当の原因は、宿便の停滞から招来される腸マヒであることが
判っている。この大真理が判らない間は、現代医学に救いはないと断言してもよい
でしょう。」と。
そして「慢性リュウマチに苦しんでおられる人が、もしこれらの体験記をお読みになったら、
これの迷いがたちどころに消え、代わりに、明るい希望の光に包まれる事でしょう。
そしてこの西式甲田療法を実行されたらその効果の大きい事に本当に驚かれるものと
確信しております。」と。
 

4.まとめ

1)この稿を書くにあたり、アレルギーの関連本を何冊も読んだが、複雑で難解であった。
アレルギーの正体を世界の科学者が何十年も研究しても、解明できぬ訳が少し理解できた。

2)しかしアレルギー疾患の対策は故甲田先生によれば、いとも簡単明解であった。
即ち腸内環境の乱れの解消だった。だが当事者が長期にわたる厳しい食事療法を
乗り越えて実行できるかが問題。

なぜこの療法が普及しないのだろうか。採算が合わないのだろうか。

 前述の甲田先生の本に書かれてある、体験した治験者の感動の喜びの声を読むと、
この事実を突きつけられても、現代医学の関係者には関心がないのはどうしたことか。
「事実は否定できない」と云う言葉を思い出した。

3)最近のテレビでは相変わらず、やれグルメだ、スイーツだと、煽り立てる暴飲,
暴食番組が後を絶たない。放送関係者のモラルを疑う。これでは益々アレルギー患者数
は増えるだろう。

4)「食を制する者は病気を制する」言葉通りに、ひとりひとりが食の大切さを認識して
食生活改善に目覚めてほしい。

 おわり

高齢化で避けられぬ病とは(その9、免疫力低下)By 豊岡 倫郎 氏 2026年4月1日

1. 今こそ免疫力アップが急務

ガンになるのも、風邪をひくのも、アトピーになるのも、花粉症になるのも、

皆、免疫力次第である。

そこで今回は免疫力をアップするにはどうすればよいか。

免疫力は加齢と共に低下する。下の図参照。

20260401-152807

50歳を過ぎると二分の一に低下する。免疫力を左右する要因とは何か。

2. 免疫力とは

免疫力とは、ウイルス、細菌、がん細胞など体内の異物を白血球などの

免疫細胞が検知・排除し、病気から体を守り健康を維持する「自己防衛

システム」をいう。

なお免疫細胞には自然免役と獲得免役との二種類がある。

自然免役とは生まれつき持っている免疫で、

獲得免役は病原菌など様々な異物と接することで築かれた免疫である。

20260406-135407

3.免疫力を司る免疫細胞とは

免疫細胞とは病気から体を守る働きをする細胞をいう。

血液の中には赤血球と白血球が流れていて、赤血球は栄養、

酸素と炭酸ガスを運搬する係りで、血液1ミリ立法メートル中に

約500万個含まれているのに対して、白血球は5000~8000個

ほどしか含まれていない。

しかしこの白血球が免疫力の主役を担っているのである。

白血球の中身の細胞を免疫細胞と呼ぶ。

その構成は下の通りである。                             

20260401-153538

4.免疫細胞のそれぞれの役割

  ● マクロファージ
 
 一名、貪食細胞とか、抗原提示細胞とも呼ぶ。体内に侵入してきた異物を

 発見すると、自分の中にアメーバ状に取り込んで、細菌、ウイルス、ホコリ

 など次々と貪食する。

 貪食処理できない場合は、異物(抗原)を表面に提示し、外敵が来たと!、

 ヘルパーT細胞に情報を伝えて、助けを求める。 

 またウイルスの死骸、殺傷した感染細胞やガン細胞、寿命が来た顆粒球、

 赤血球、白血球などを掃除する。

 ヘルパーT細胞と共同で、TNFα(腫瘍壊死因子)、インターロイキン12、

 INFα(インターフェロンα)などのサイトカイン放出に関与していて、

 NK細胞などを活性化させる。

    ● ヘルパーT細胞

  マクロファージから抗原の情報を受け取り、B細胞に抗体を作るよう指令を出す。

  またマクロファージと共同で、サイトカインを放出して、T/キラー細胞、

  NK細胞を活性化させる。

  ● T/キラー細胞

  ヘルパーT細胞から指令があると、感染した細胞に取り付いて、その細胞を殺す。

  ● T/サブレッサー細胞

  過剰に攻撃したり、武器を作ったりしないように、抑制したり、免疫反応を終了に導く。

  ● B細胞

  一名、抗体産生細胞とも抗原提示細胞ともいう。

  T細胞の指令によって、病原菌即ち抗原に応じた抗体を産生して、

  抗原を攻撃する。 

  またあらかじめ表面にレセプターをアンテナのように掲げて、抗原と結合し、

  と同時に抗原を標識として提示する。

    ● NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

  常に体内をパトロールして、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけて、

  単独で直接殺す。

    ● 好中球

  これも貪食細胞ともいう。強い貪食、殺菌能力を持ち、主に細菌やカビを貪食する。

    ● 好酸球

  アレルギーなどの際に増加し、弱い貪食を持ち、ヒスタミンを不活性化させる。

    ● 抗塩基球

   顆粒内に種々のヒスタミンなどの活性物質を含有して、炎症反応等に関与する。

    ● 樹状細胞

  自ら直接、病原体やがん細胞を攻撃せずに、仲間のT細胞にガンの特徴を教えて、

  攻撃させる。

    ● M細胞

  主に腸管のパイエル板上皮に存在し、腸内の細菌やウイルス、抗原を効率的に

  取り込んで粘膜下の免疫細胞へ受け渡す、腸管免疫の最前線となる特殊な上皮細胞。

    ● 制御性T細胞

  病原体を抑制する細胞。キラーT細胞なだめる役割を持つ。

  以上の様に免疫細胞はそれぞれ複雑な働きを分担、連携して免疫力を発揮する。

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5. 免疫力を左右する要因は何か

 1)「白血球の自律神経支配の法則」

  これは「福田 - 安保理論」と言って、新潟大学教授故安保 徹と福田 稔博士

  によって、考案された説である。安保 徹 著「薬をやめると病気は治る」

  2004年マキノ出版発行によれば。

20260406-133542

  即ち自律神経のバランスがくずれること

  によって免疫が低下して発病し、自律神経のバランスを整えることで免疫を

  高めて病気を治すことができるという理論で、この理論によって、病気の

  起こるしくみと治るしくみが解明した。

  自律神経とは、我々の意志とは無関係に体の働きを調節している神経で、

  夜眠っているときにも心臓が止まったり、呼吸が途絶えたりしないのも、

  自律神経が働いているためであるが、自律神経には、交感神経と副交感神経

  とがある。日中は交感神経が優位になって血管を収縮させ、脈拍が上がり、

  呼吸数も増え、仕事や勉強に精を出すことができる。

  反対に、睡眠時や食事中などは副交感神経が優位になって血管を拡張させ、

  脈拍をおさえ、呼吸数を減らし、消化を促進する。このように、交感神経

  と副交感神経がバランスよく働くことで、我々は日々の生活を送っている。

  この自律神経のバランスがくずれて一方に偏った状態が続くと、自律神経

  失調状態になる。自律神経失調状態が進むと、不眠やイライラ、頭痛、

  さらにはガンやリウマチ、アトピー性皮膚炎といったさまざまな病気が

  引き起こされてくる。免疫の主役は白血球で大きく分けて顆粒球、リンパ球、

  マクロファージがある。顆粒球は細菌などのサイズが大きな異物を食べて処理し、

  リンパ球はウイルスやガン細胞といったサイズの小さな異物にくっついて処理

  するという具合に、異物の大きさによって役割が分かれます。

  マクロファージは処理した異物と顆粒球やリンパ球の死骸を処理する働きがある。

  ここで大切なのが、顆粒球とリンパ球の割合で、通常は、顆粒球が54~60%、

  リンパ球が35~41%、マクロファージが約5%となっている。

  だいたいこの中におさまっていればよい。

  福田 一 安保 理論は、自律神経と免疫が連動していることを証明した。

  交感神経優位だと顆粒球が増え、副交感神経優位だとリンパ球が増えるという。

  現代人は、ストレスによって交感神経優位の状態が続きやすい環境にあり、

  働きすぎ、心の悩み、痛み止めの長期使用などによって交感神経が優位になり、

  顆粒球が増えた状態が続く。顆粒球の寿命は2~3日で、死ぬときに大量に

  活性酸素を放出する。体内の活性酸素の7~8割は顆粒球が放出したもの。

  活性酸素はとても大切な働きをするが、増えすぎるとその強力な酸化力で臓器

  や血管などに障害を引き起こす。動脈硬化、ガンといった症状や病気の引き金

  となるの。加えて、交感神経緊張状態だとリンパ球が減っており、ガンに抵抗

  することができない。

  そこで自律神経の乱れを正す自律神経免疫療法として、病気を予防したり

  治したりするには、自律神経のバランスを整えればよい。

  自律神経免疫療法では、注射針や磁気針で皮膚を刺激して"嫌なもの反射"

  を起こさせ、瞬時に交感神経優位から副交感神経優位な状態に変える。

  嫌なもの反射とは、注射針の痛みや磁気針、レーザーの刺激を体外に排出

  するために、副交感神経が優位になる。排泄は、副交感神経優位な状態で

  行われるからである。もちろん、自分でできる爪もみ療法や乾布摩擦なども

  副交感神経を優位にするが、現時点での治療としては注射針や磁気針、

  レーザーによる刺激がもっとも効果的だということである。

  自律神経免疫療法は、月1回採血を行って顆粒球とリンパ球の割合と

  数を見ながら治療効果を判定していき、症状がよくなってくるにしたがって、

  顆粒球とリンパ球の割合と数が正常範囲に近づいていく。

 2)腸は免疫力の要である

  河本 徹、筑波大学医学部卒、みなと芝クリニック院長の著書「結局、腸が9割」

  2022年アスコム発行によれば、免疫細胞の約7割は腸に集中しており、

  腸は人体最大の免疫器官である。ウイルスや細菌などの異物が侵入しやすい腸管で、

  免疫細胞が防御の最前線として働いているため。

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  腸内環境を整える「腸活」で善玉菌を優位に保つことが、免疫力向上に繋がる。

  及び 故 藤田紘一郎,東京医科歯科大学名誉教授の著書「隠れ病は腸もれを疑え!」

  2017年ワニブックス発行によれば、腸には多くの免疫組織が備わっている。

  ここにも免疫力のおよそ約7割が腸に集中していると書かれている。

  腸内細菌は外敵が入ってくると一斉に攻撃し排除する働きがある。

  では腸もれはどうして起きるのか、といえば腸内細菌叢のなかの悪玉菌が優勢

  になると、腸に穴が開くと云う。それを防ぐには短鎖脂肪酸の生成を増やし

  腸粘膜を強化すればよいという。

  両書共にお薦めてしている対策は腸内環境を整える事に尽きる。

3)断食は免疫力を上げる

 故甲田光雄、大阪大学医学部卒、元甲田医院院長の著書「奇跡が起こる半日断食」

 によれば、断食は免疫の力を上げ、自然治癒力を高める。

 この事は昔から経験的に知られていた。風邪をひいたとき、栄養が有るものを

 たくさん食べるよりも、一日何も食べなかったり、重湯だけにした方が早く治るという。

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4)免疫生活7つの習慣

 済陽高穂(わたようたかほ)、千葉大学医学部卒、西台クリニック理事長の著書

 「免疫力を食べる!」2020年エパブリック発行。著者は独自に考案した

 済陽式食事療法で多くの晩期ガン患者を治癒に導いた名医として知られている方。

 特にこの本の中で免疫細胞を元気にする食べ方として、命を守る食材32品目

 を紹介している。具体的に何を食べたら良いか迷つている人には、これは大変

 参考になるに違いない。

5)その他免疫力を上げる要素を列挙すると・・・

  ● 吉野槙一著「笑いと免疫力」2004年主婦の友社発行によれば、

  落語家林家喜久蔵師匠の落語を膠原病患者に聴いてもらうと、

  NK(ナチュラルキラー)細胞の活性化が認められた、とある。

  その後も「笑いの実験」をして、笑いの効果を確認している。

  そういえば「笑うヨガ療法」というものがある。

  その道の権威の伊丹仁朗医師によれば、笑うことで情報伝達(神経ペプチド)

  が活発に作られ、血液やリンパ液を通じて全身を巡り、そしてNK細胞の表面

  に付着して、NK細胞を活性化させるためであるという。

20260406-140631

  ● 体温と免疫力の関係について

  体温が1度上がると、免疫力は一時的に5〜6倍もアップすると言われている。

  体温上昇により血流が良くなり、免疫機能を持つ白血球が全身を効率よく

  巡って活性化するためである。逆に体温が1度下がると、免疫力は30%低下

  すると報告されている。 

6.免疫力を上げる日常生活対策

 1)ストレスを溜めない。如何にストレスが免疫力に影響を与えているかを認識すること。

  ストレスを溜めない工夫が大事。対策として一般に行われている、

  大食や飲酒は最悪である故慎むこと。

 2)腸内環境を整える。日常生活で一番身近なことであるが、食欲を抑えることは

  至難の業だが節度ある食生活をしてほしい。また良かれと思って食べているものが

  健康を害することがある。無知のせいで済まされない。

  最近腸もれの影響が免疫力低下させていると話題になっている。

  皆、私は大丈夫と思っているのだろうか。

 3)過労や睡眠不足にならない。

 4)適度な運動をする。

 5)ストレス,過労、大食、飲酒が活性酸素を生む。間接的に免疫力低下に影響を

   及ぼしている事に注意する。

5.まとめ

 1)季節柄、花粉症が話題になっている。これも免疫関係の病である。

  外にもアトピー症、やアレルギー症、膠原病の数々も免疫異常によって起きている。

  これらの病で多数の人が苦しんでいる。

 2)ガンに罹る人が二人に一人いる。そして死ぬ人が三人に一人だと云う。

 3)こんな現状をみるにつけ、国民の皆がもっと免疫に関して関心を持って、

   理解を深めて、対策を講じることが必要だと,痛感した次第である。

 4)今回紙面の関係でアレルギー問題を取り上げる事が出来なかった。

   次回に譲ることにする。

高齢化で避けられぬ病とは (その8・筋肉減少) 2026.3.02 豊岡倫郎 氏

高齢化で避けられぬ病とは(その 8・筋肉減少) 2026年3月2日

1. 増大する医療費

 今厚労省は盛んに健康寿命を延ばすように指導している。
その訳は高齢化が進んでいることもあるが、健康寿命を
延ばす事によって、医療費を削減できるからである。
因みに男性は72歳、女性は75歳で、平均寿命より夫々、
男性は約9年、女性は約12年と早い。
人様のお世話を受けねばならないとは、本人も不本意なことだろう。
尚2024年度の国民医療費は約48兆円で、年々増える一方だ。

下のグラフは2023年までと少し古いがご参考まで。

20260302-133046

2. 加齢による筋肉減少の必然性

ところで、誰でも年を摂ると筋肉量が減少するのは避けられない。
下の図の様に、40代50代から急激に減少する。
70歳を過ぎると、成人の半分以下になる。
自分で自覚していないかも知れないが、一寸躓いて転んでしまう
ことが起きるのである。

そして骨折でもしたら、入院して、ベッドに伏して,1ヵ月も経つと
筋肉量が落ちて行き、歩くのもままならぬ状態になり、しかも

認知症を発症するパターンがよく聞く話である。

20260302-131008

3. ルーの法則とは

生理学における古典的な基本法則で、筋肉は適度に使うと発達し、
使わなければ退化し、過度に使えば障害をおこすという法則である。
現代風に言えば、筋肉を適度に使わないと廃用性萎縮が起きる。
なお筋肉は90歳になっても鍛えれば発達することが証明されている。

4. 筋肉を鍛える効果

  • 筋肉からマイトカインと言うホルモンが分泌され、老化を防ぐ。
  • 一酸化窒素(NO)が血管内皮細胞から産生されて、
    血管を広げ血流をf改善する。
  • 筋肉は体熱の40%以上を算出する。特に下半身には体全体の
    筋肉の約70%を占める。
  • 寒さに強くなる。免疫力が上がる。
  • 骨格の維持、姿勢がよくなる。運動機能が上がる。
  • 脳の機能が高まる。認知症予防。
  • ストレスが軽減する。不眠症にならない。
  • 血液の循環が良くなる。血液がきれいになる。

5. 体操と筋力アップで病気予防

  • 大腿四頭筋・・・膝痛予防。
  • 腸腰筋・・・歩行能力向上、腰痛予防。
  • 骨盤底筋・・・泌尿器のトラブル、尿もれ、肛門引き締め効果。
  • 内転筋・・・臍から下の内臓の腎臓、泌尿器、生殖器の改善。
  • 腹筋・・・内臓下垂、胃下垂予防。
  • スクワット・・・脚の衰え解消、腸の働き活性化、便秘解消。
  • かかと上げ下げ運動・・・歩行に使う筋肉強化、血流改善。
  • ウオーキング・・・新陳代謝活性化、体の全般的な筋肉強化、
               血糖値低下、有酸素運動。

6. サルコペニアとフレイルを予防して健康寿命延長

サルコペニアとは加齢に伴って、骨格筋肉量や筋力が低下して、

身体機能が低下することを云う。

一方フレイルとは加齢と共に、筋力だけでなく、精神的、社会的

に活動までもが低下している状態のことを云う。

厚労省は今盛んにこれを拡宣している。適度な体操と栄養をと。  

7. 高齢者の健康体操には自彊術体操のすすめ

自彊術とは今から約百年前に中井房五郎という療術師によって創設

された健康体操である。戦前の大正から昭和にかけて、ピーク時には

二百万人以上の人達が実行していた。

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体操自体は31種の動作を約15分かけて行うだけで、その効果は素晴らしく、

列挙すると

有酸素運動、骨格の矯正、必要な体の筋力のアップと柔軟性、ツボと経絡

の刺激、血液循環促進、自律神経の平衡化、体液の弱アルカリ化、

精神の安定など、健康維持のためのあらゆる要素を網羅している。

メリットとして、家庭で手軽にいつでも一人で出来ること、

場所を取らない、機械を使わない、一回の消費カロリーが

37キロカロリーと少なく、疲労することなく、逆に疲れを取ってくれる。

しかも自分の体力に応じて、無理なく行えるので、高齢者に向いている。

体には骨の数が206個、筋肉は600個、可動関節は239個有るが、

一回あたり僅か15分間の体操であるが、体全体のあらゆる関節を、

述べ1万数千回動かすことによって、三次元の方向に、即ち上下、左右、

前後の方向にほぐしてくれる。

従って高齢者の体力維持や向上は無論のこと、食欲増進、便秘解消、

骨格の矯正、冷え症解消、ストレス解消にも効果があり、毎日継続

すれば、体が喜ぶ体操である。

私は49歳の時、前立腺肥大症になって、家にあった家庭医事宝典に

載っていた自彊術体操をすれば治ると云うという記事を見て、

自彊術教室に通い始めた。

今日まで23年間通い続けた。今ではこの体操を知って良かったと思っている。

一期一会とはこのことを指すのか。

健康生活の転換期となったのである。

私にはもうひとつ一期一会がある。それは35歳の時で、甲田光雄博士

に診察を受けた時である。この話はまた別の機会に。

8. まとめ

1)食事面では・・・

いつも申し上げているように、3分づき玄米、生野菜ジュース、小魚、

貝類、大豆製品、ゴマ、海藻類、キノコ類、根菜類、青い菜っ葉、

果物少々、それに筋力をつけるのであれば、良質のタンパク質として、

白身や青魚を摂る。なお筋肉を付けるためタンパク質を摂り過ぎないように。

過剰摂取の害は怖い。なお避けるものは、酒、甘い飲み物とお菓子類、

肉類、乳製品である。また栄養補助として、自然のビール酵母がおすすめです。

2)精神面では・・・

何か生きがいを見つけて、前向きに過ごすことである。

夢を無くした時から老化が始まる。何事にも興味を持つことが大事で、

私はもう年だからと、諦めないで挑戦する気構えを持つことが大事。

ボケない為には脳を使う趣味を見つける。テレビや読書していても

脳の血流は良くならない。マイペースで生きる。老後の生活では運動と

食事は車の両輪で、それをけん引するのは健康哲学に基づいて、

人生を歩むのが、理想的な老後ではなかろうか。

3)老化は足から。人間も動物であるから、こまめに体を動かす、

歩くことを日課とする事である。

4)今は誰でもスマホを持っているので、関心のある方は、ここに紹介

した体操なり、筋肉の種類などはYoutubeなり、Google検索して

いただければ幸いです。

5)参考文献は

石原結實著「筋力をつけると病気は防げる」2005年フォーユー発行

20260302-134701

 おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その7・骨粗しょう症) 2026.2.05 豊岡倫郎 氏

1.骨粗鬆症人口

現在、日本の総人口は約1億2000万人ですが、うち骨粗鬆症人口は1300~1500万人とされている。2035年には日本の総人口は減少するにも関わらず、骨粗鬆症人口は1800万とさらに増加すると予想されている。骨粗鬆症は、「骨密度」や「骨質」の低下、つまり「骨強度」が低下し、骨が弱く脆い状態をいう。転倒などにより骨折しやすくなり、高齢であればそれをきっかけに介護が必要になってしまうなど、大きくQOL(クオリチィオブライフ)即ち「生活の質」を低下させる原因となる。この疾患は特に高齢者や閉経後の女性に多く、高齢化が進む現代においては避けて通れない、万全の注意をすべきである。

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2.骨粗鬆症になる原因

骨は、古くなった骨を壊して吸収する破骨細胞と、新しい骨を作り出す骨芽細胞によって、老朽化した骨を壊し、新しい骨へ作り替える作業(骨代謝)を日々繰り返している。この骨代謝バランスは、加齢によって変化し、高齢者では破骨細胞の働きが優位となる。閉経後の女性や壮年期以降の男性では、この骨代謝バランスが崩れ破骨細胞の働き強くなる結果、骨折が生じやすくなる。

1)加齢と共に、骨量は減少してゆく。特に女性では閉経後にエストロゲンの減少が骨密度低下を加速してゆく。自覚症状としては、若い時よりも、身長が何センチも縮んでいる人は、医者へ行き要骨密度チェック。

2)ホルモンの影響でエストロゲンやテストステロンの低下、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能異常、早期閉経(45歳未満での閉経)など。

3)生活習慣病で動脈硬化や脂質異常症、糖尿病、高血圧、腎臓疾患など。

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4)栄養不良でカルシウムやビタミンDの摂取不足(骨密度の低下)、コラーゲンの劣化には、ビタミンB6、B12や葉酸の摂取不足(骨質の低下)

5)生活習慣:喫煙、過度の飲酒、運動不足、痩せの体型、若い頃の過度なダイエット。特に若い頃より運動をしない人は、骨に負荷を与えないため、骨粗鬆症になりやすい。

6)薬剤:ステロイドや抗てんかん薬の長期使用。

7)最も怖いのは、骨の脆弱化から変形、歪みを生み、圧迫骨折、脊椎管狭窄症、坐骨神経症、腰痛、膝痛など招く恐れあり。

3.カルシュウム・パラドックスとは

 1)カルシウムが足りなくなると、からだは骨からカルシウムを溶かし出します。そして溶け出したカルシウムは血管に入り、細胞に運ばれていき、細胞内にカルシウムが流れこんでいく。その結果、実はカルシウムが足りないのに細胞内のカルシウムが増えてしまうという逆説が起こる。これをカルシウムパラドックスという。パラドックスとは逆説という意味。

 2)この現象を故新谷弘実著「健康の結論」の本に書かれている牛乳の害によって、説明すると理解しやすい。なお新谷弘実博士は世界で初めて大腸内視鏡によるポリープ切除に成功して、これまでに30万人の治療経験を持つ名医である。

 俗に牛乳は栄養がある、カルシュウムが豊富にあり、体に吸収されやすい、と言われているが、

確かに牛乳を飲むと、血中カルシュウム濃度が急激に上がる。ところが生体には生命恒常性維持機能(ホメオスパシス)と言うものが自動的に働いて、血中濃度を一定に保つので、余剰のカルシュウムを排出してしまう。その時マグネシュウム、亜鉛。鉄分、ビタミン類なども一緒に出て行く。しかし小魚や海藻を食べても、血中カルシュム濃度は急激には上がらないからこの現象は起きない。私は(新谷博士)長年にわたり患者さんを診てきたが、牛乳を飲み続けて、骨粗鬆症になった人を沢山見てきた。乳製品を大量に摂取しているデンマーク、フインランド、スエーデンなどの酪農の盛んな国の人に骨粗鬆症や股関節骨折が非常に多いことがその証明になる。

4.糖尿病は骨粗鬆症を招く。

 高血糖が骨粗鬆症を引き起こす。そのメカニズムとは、高血糖(糖尿病)は骨の強度(骨密度+骨質)を低下させる。血液中の過剰な糖が骨のコラーゲンと結びつき、「終末糖化産物(AGEs)」を生成。これが骨を「しなやかさのない、脆い状態」にする。骨の代謝異常: インスリンの作用不足や抵抗性により、骨を形成する「骨芽細胞」の働きが抑制され、新しい骨が作られにくくなる。カルシウ高血糖状態は尿の量を増やし、カルシウムやマグネシウムを尿と一緒に排泄してしまう。等がその流である。

5.加齢とカルシュウム吸収比率

  加齢と共にカルシウム吸収率が低下する。若い頃は35-45%あったカルシウム吸収率が、65歳以上では約25%まで低下する。その理由は加齢で 胃酸の分泌が減ると、カルシウムが溶けにくくなり、吸収が進みにくくなる。更にホルモン変化で 特に女性は50歳前後の閉経後にエストロゲンが激減し、骨からカルシウムが流出しやすくなる。また 骨の破壊(破骨細胞)が形成(骨芽細胞)を上回るため、骨がスカスカになる。 

そこで加齢に伴うカルシウム吸収力を維持・強化する対策としては、 腸での吸収を促進するビタミンDを積極的に摂る。小魚、きくらげ、キノコ類など摂取する。日光浴: 体内でビタミンDを合成するために、日光を浴びることも有効(夏30分、冬1時間程度)。骨を刺激する運動をする。 ウォーキングなどの運動で骨に負荷をかけると、骨密度低下を防げる。

6.まとめ

1)「白糖は灰盗である」と言う言葉がある。これはドイツの自然療法家ブラウフレの言葉であるが、甲田光雄博士著「白砂糖の害は恐ろしい」に掲載されて、警告を発している。その意味するところは、砂糖は超酸性食品で、体内に入ると、血液が酸性になり、これを体内の恒常性機能が働いて、中和しようとして、体の骨からアルカリ性のカルシュウムを動員する結果、骨が脆くなる、と言うわけである。

2)全国で糖尿病患者及び予備軍を入れると、2300万人いると云われている。最近糖尿病患者がと急増していると言われているにも拘らず、テレビでは相も関わらず、スイーツや爆食番組が目白押しには、目を覆いたくなる。これでは病人は減らない。

3)上述したように、骨粗鬆症の予防には、結論として・・・。

  • 牛乳を飲まない。カルシュウムは小魚、海藻類を食べで補う。もっと牛乳の害を知ろう。
  • 日頃から体を動かして、骨に負荷を与える運動をする。
  • 白砂糖の含まれているお菓子類、ジュースを摂取しない。もっと糖害を知ろう。
  • 若いときから身長が数センチも低くなっている人は、医者へ行き。骨の検査をしてもらう。骨粗鬆症になっている自覚がない人が多い。骨折して初めて気が付いても遅いのである。若いときから、コツコツと骨粗鬆症にならぬように、予防に力を注ぐことが肝要である。

4)今回のテーマを書くにあたり、何冊もの関係本を読んだが、牛乳の害や砂糖の害にしても、現代医学の通説と異なる異説はテレビや新聞では無視され、知らされないから、一般の人は判断を誤りやすい。無知は恐ろしい。   

おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その 6・便秘) 2026.1.05 豊岡倫郎 氏

1. 高齢者の便秘

たかが便秘、されど便秘。

高齢者では3割近くが便秘症状を持つという報告もあり、

70代以降で増える便秘には注意が必要です。

便秘といえば女性に多いと思われがちですが、ある調査によると、

下のグラフの様に、70代以降で便秘の有訴者率が増加し、

高齢者にとって便秘は男女共通の深刻な悩みとなっている。

便秘は様々な疾患リスクなど健康にもかかわる可能性もあるため

放置しない方が良い。

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2. 便秘の種類

1)器質性便秘

  大腸にできるポリープとか、子宮疾患、膀胱ガン

  などで腸を圧迫して、腸管が細くなって、便が出にくいもの。

  急を要するときがあるから、すぐ医者へ行く方が良い。

2)機能性便秘には

  弛緩性、直腸性、痙攣性、薬剤性の4つがある。

  弛緩性便秘とは年を取ると腸も老化し、便を出す筋力も落ちてきて起こる。

  高齢者に多い便秘である。加齢と共に腸内環境が変わり、下図の様に

  悪玉菌が増えることによって、便秘が起きる。

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  しかし、弛緩性については、西式甲田療法の甲田光雄博士の3万人の

  治験に基ついた言葉によれば、「便秘していると、腸が伸びて、

  垂れ下がり、風船玉みたいにふくらんで来て、腸の動きが鈍くなって

  来る。これが弛緩性便秘である。」という。

  直腸性便秘は排便を我慢することで起きる。

  痙攣性便秘はストレスが原因の便秘である。

  ストレスで自律神経が乱れて、腸の蠕動運動が低下して、便を排出

  できない。試験や旅行の前に起きる。

  薬剤性便秘は病気で投薬が原因で起きる。薬の副作用で便秘になる。

  又食品添加物でなる場合もあるからなるべく加工食品を食べない

  ようにする。

3.  便秘の体に及ぼす影響の数々

  • 肌荒れ・口臭:悪玉菌の増加によって、有害物質が血液に乗って                  全身を巡り、毛穴から排出されるため、ニキビや体臭の原因に。
  • 疲労感・倦怠感:有害物質の再吸収により、体がだるくなる。
  • 頭痛・吐き気:自律神経の乱れや有害物質の影響で起こる。
  • 生活習慣病のリスク:脂質・糖の吸収に影響し、糖尿病や動脈硬化                      のリスクを高める。
  • 免疫力の低下:悪玉菌が増えて、免疫細胞低下し、大腸がんの                         リスク高める。
  • 手足の冷え、むくみ、下痢、痔になる。
  • 認知症医なり易い。便秘症の人はそうでない人に比べ、2.7倍速く進行する。
  • 精神的な不安定:                                      自律神経の乱れと便秘によるストレスで、イライラやうつ状態になる。
  • 不眠症:                                                       腸内環境の悪化でセロトニンが作られないからメラトニンも減り不眠になる。
  • 大腸の各部位と器官や病気の関係重大                                下の図はノーマン・ウォーカー博士著「大腸をきれいにすれば、                                 病気にならない」に載っている「正常な大腸の図で、大腸の各部位と                              器官や病気との関係」を示している。即ち大腸のどの部分に腐敗便が

停滞していると疾病が派生するかが判る図である。

20260108-123351

ノーマン・ウォーカー博士は、自然食・ロ ーフード(生菜食)と

ジュース・セラピー(酵素栄養学)の先駆者として知られるイギリス

出身のアメリカのビジネスマン・栄養学研究者で、生野菜・

果物ジュースの重要性を説き、「ローフードの父」「自然療法の父」

とも呼ばれ、99歳まで長生きしたことで有名で、その著書は多く

の健康法に影響を与えている。

4.高齢者の便秘対策

  • 何はともあれ先ず腸管が歪になっているのを元通りに戻すことが                 先決である。それには朝飯抜きの2食の玄米食の少食にする。                    間食しない。
  • 5種類の野菜の生野菜ジュースを飲む。
  • 溜まっている停滞便を一掃するため、甲田先生はスイマグ                         (水酸化マグネシュウム)を飲む。

  前述のノーマン・ウォーカー博士は腸内洗浄を患者に行った治験例                        

  を本に多数紹介している。合わせて生野菜ジュースの摂取させている。

  • その他一般的対策としては、散歩などの運動、水分補給、食物繊維の摂取、            ストレス解消、十分な睡眠がある。                                                                                    
  • 注意事項としていつも警告しているが、「悪事は良事を駆逐する」から、              以下の事を慎まなければ効果なしである事を肝に銘じていたい。                  即ち大食、甘い物、肉食、脂っこい物の摂取はいけない。                    尚世界最初、大腸内視鏡を開発して,約30万人の患者を内視鏡検査を              した新谷弘美博士の著書「健康の結論」によれば、動物食ばかりを摂取               していると、腸は固く短く粘膜のひだが多く、内腔も狭く,憩室があり、             宿便の残存も多く見られる。きちんと分解されないと、腐敗、発酵し、               硫化水素、インドール、スカトール、アンモニア、アミン類などの毒素を             生産し、活性酸素も大量に生産されて、血液のの中に吸収されて、ガンや              アレルギー、その他疾患の要因となる。

  新谷博士が推奨するのは、自然の摂理にかなった食事、即ち植物性の物                   

  を多く、精製されてない穀物と副食は野菜果物、発酵食品を摂る。

5.まとめ

1)「生きたものは生きたものに養われる」という自然界の大法則がある。

  「火食は過食になる」し、生きた酵素がないので、慎む。生命力がなく、

  命の糧にはならぬ。

2)最近のテレビ番組は、やれ、グルメだ!、スイーツだ!、爆食だ!と食べる

  番組ばかりである。面白くない。放送関係者は何を考えているのだろうか。

  このまま推移すれば、日本国民総生活習慣病人間になるのではなかろうか、

  心配はつきない。   

おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その5・認知症) 2025.12.04 豊岡倫郎 氏

1、認知症の人が漸増

誰でもガンと認知症になりたくないと望んでいるが、どちらの病も加齢と共に患者数が増えてくるのが、現実の姿である。特に認知症になって、5年も10年も介護を受けねばならいと言うことは、本人も望んでいないだろう。なる人とならぬ人の違いは何か考えよう。

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2024年現在、日本の総人口は1億2,380万人,65才以上の人口は3,624万人で、
比率は29・4%を占める。そんな高齢化社会の中、認知症の高齢者数は推計471万人を占める。
更に予備軍とされる軽度認知障碍者(MCI)の高齢者は564万人、合計1,035万人に達し,
なんと高齢者の29%が認知症(MCI含む)だ。誰も認知症を望んでいないだらうに。

2、認知症の種類

認知症になる人の割合は、下のグラフの通り、アルツハイマー型が68%,脳血管性型が
20%,レピー小体型が4%,その他が9%占めている。
なお軽度の初期の認知症をMCI(軽度認知障害)と呼ぶ。

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3、認知症とは

  ① アルツハイマー型認知症とは・・・

   アルツハイマー病は、認知機能や記憶力が徐々に低下する進行性の脳疾患で、
   最も一般的なタイプの認知症である。脳内にβアミロイド斑や神経原線維変化
   といった異常なタンパク質が蓄積し、神経細胞が損なわれることで発症する。

  ②脳血管性型認知症とは・・・

   脳の血管障害でおきる脳梗塞や脳出血によって起こる認知症。
   脳梗塞とは脳の血管が詰まって、脳の一部に血が流れなくなってその部分
   の脳の働きが消えてしまう病気である。
   脳出血は脳の血管が破れて出血し、その部分の脳細胞が溜まった血液に
   よって押されて様々な症状が現れる。

  ③レピー小体型認知症とは・・・

   脳の神経細胞に「レビー小体」という異常なたんぱく質がたまることで神経細胞
   が減少し、認知機能の低下が起こる進行性の病気である。

  ④MCI(軽度認知障害)とは・・・

   MCIは軽度認知障害と呼ばれており、50歳前後からβアミロイドの蓄積が始まり、
   60歳ころから神経細胞が変質し、70歳ころから脳の海馬に病変が見られるまで
   をMCIという。

   認知症の前段階の症状には、例えば・・・

   ☆何度も同じことを質問したり、何度も同じことを話したりする

   ☆置き忘れや探しものをする頻度が多くなった

   ☆慣れ親しんだ家事・作業に時間がかかるようになった

   ☆社会的にインパクトが大きな最近のニュースの記憶が曖昧になっている

   ☆これまで楽しんできた趣味・人付き合いを避け、外出が億劫がるようになった

   ☆記憶力や集中力、注意力の低下はあるものの、認知症ほど症状は重くない状態。
      本人は不安や焦燥を感じることもある。ただし、約5年でその半数以上が認知症に
      進行すると言われる一方で、健康な状態に戻る人もいる。

  ⑤ アルツハイマー型認知症と脳血管性型認知症の混合型認知症がある。・・・

   最近はどのタイプなのか、診断方法、検査機器の発達で容易に判別がつくように
   なった。

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4、それぞれの認知症の特徴

  ① アルツハイマー型認知症・・・

   段階ごとに現れる症状が変化するので、認知症全般の症状や進行について
   解説すると。

   (初期症状)

   ☆もの忘れ:
         最近の出来事を忘れる、待ち合わせしたこと自体覚えていない。

   ☆時間の見当識障害:
         昼夜、日時、季節の取り違えが見られはじめる。

   ☆実行機能障害:
         計画立てて物事を進めることが困難になる。

   ☆近時記憶障害:
         先週行った家族旅行の記憶がない。

   ☆日常生活の失敗が徐々に増える。
         料理する際に順番を間違えたり、先週行った旅行の記憶
          を忘れてしまったりする。アルツハイマー型認知症は軽度
         の段階から記憶をつかさどる海馬が損傷するため、
         もの忘れの症状が顕著。

   (中期症状)

   ☆即時記憶障害:
         ご飯を食べたことを忘れてしまう。

   ☆遠隔記憶障害:
         自分の通った小学校の名前などパーソナルな情報を思い出せない。

   ☆場所と人物の見当識障害:
         通い慣れたスーパーまでの道に迷う、知っている人が誰か判らない。

   ☆認知機能障害(失認・失行):
         1人で着替えられない、お金の払い方がわからない。

   ☆失語:
       物の名前が上手く出てこない

   ☆今いる場所や目の前にいる人がわからないなどの症状が現れる。

    記憶に関する症状のほか、着替えやコミュニケーションに支障が出ることも。

   ☆本人的にも自信を無くしやすく、言語能力も低下するため気持ちをはっきりと
    伝えられない。

   ☆無気力や抑うつ、暴言などの二次的な症状につながるケースもある。

   (後期症状)

   ☆人の見当識障害:
            同居する家族が誰かわからない

   ☆知的機能の重度障害:
            靴を反対に履く、最近の出来事をほとんど覚えていない

   ☆運動機能の障害:
            歩幅が狭くなる

   ☆弄便(ろうべん):
            排せつ物を手で触ったり壁や床にこすりつけたりする

   ☆異食:食べ物ではない物を食べてしまう

   ☆日常生活全般においてサポートが必要になる。

     言葉を忘れる失語の症状などが強く現れることでコミュニケーションが困難
    になることも。
     家族など介護者の負担も非常に大きくなるため、状況に応じて施設入居や
     介護サービスの利用も検討しなければいけない。

  ② 脳血管性型・・・

   障害を起こした脳の部位によって異なります。
   具体的には歩行障害、手足のしびれ、麻痺、排尿障害、言葉が出にくい、

   意欲低下、不眠、感情のコントロールがきかない等の症状があり、血管障害

   の発作が起こるたびに症状が段階的に重くなっていく。

   そのため、リハビリテーションや生活習慣の改善によって再発作を防ぐこと

   が重要で、症状の進行を遅らせることになる。

  ③レビー小体型・・・

   記憶障害や理解力・判断力の低下をきたす。

   ただし病の初期から中期にかけては、記憶障害はあまり目立たず、

   幻視・認知の変動・意識の変容・パーキンソン症状(動作緩慢・

   筋強剛・姿勢反射障害など)・レム睡眠行動障害・抑うつ・自律神経症状

   ・失神などさまざまに症状が出現する。

5、認知症発症の危険因子

  (1)糖化・・・

    AGEs(終末糖化産物)のことで、体内の糖とタンパク質が結びついてできるが、
    過剰な糖分摂取によりタンパク質が変性する「糖化」が、脳の機能低下し、認知症
    の原因となる。     

    脳内のタンパク質が糖化すると、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβ
    が蓄積しやすくなり、神経細胞を死滅させることが知られている。

  (2)活性酸素・・・

    即ち脳は活性酸素によって傷つきやすく、これが認知症の原因の一つとされている。
    活性酸素は、脳の酸化ストレスの原因となり、認知症のリスクを高める可能性が
    ある。

          尚糖化や活性酸素の発生防止については今まで何回も解説しているので説明を
    省略
する。

  (3)飲酒・・・

    過剰な飲酒はそうでない人に比べ5年早く発病する、と言う調査が有る。

  (4)喫煙・・・

    ヘビースモーカーはそうでない人に比べ2年近く早く発病する。
    また飲酒と喫煙者の両刀使いの人は6~7年早く発症するという。

  (5)睡眠不足

   (6)大食、便秘、宿便停滞

  (7)高脂肪、高蛋白の食事

  (8)運動不足

  (9)無趣味、孤独感を持つ。生きがいを持たない、進取の精神に欠ける。
    これらは「廃用性の法則」が働き、脳が怠ける。いわゆる廃用型認知症。

  (10)持病があり、薬を服用している。

6、アルツハイマーの治療

1)薬物療法として登場したのが、レカネマブやドナネマブがある。
  どちらも軽度認知症に適用して認知症の進行を遅らせる作用がある。
  完治させる薬ではない。副作用のリスクもある。例えば脳血管のむくみ、
  出血や頭痛、めまいなどある。

2)ドナネマブの臨床治験例の記事あり。

  2025年12月2日付の北國新聞(石川県)に掲載された記事は、
  金沢大学付属病院の発表によると、ドナネマブ投与でアルツハイマー型
  認知症の投与を1年間続けた70代女性患者の脳内からアミロイドβが
  消失したことを国内で初めて確認した とある。

  ドナネマブは昨年11月にMCI(軽度認知障害)対象に保険適用となり、

  日本初の投与であつた。女性には副作用もなかった。

3)一般認知症の予防策

  予防法には薬に頼るだけでなく、日常の生活習慣を充実させることが
  大事である。
  効果的な予防法は第4項目で列挙した項目の危険因子を解消することに尽きる。

7.まとめ

 1)日頃共に生活していて、最近一寸この人おかしいなーと思ったら、直ぐ病院で診察
   してもらうことが大切である。早く見つけて対処すれば、治せることも可能の時代
   になった。

 2)病気には必ず原因がある。90歳になってもボケない人がいるではないか。
   身の回りに認知症になった人をよく考察したらよい。上述した危険因子を
   もう一度思い返して、心当たりが思い浮かぶに違いない。
   またこれを機会に、自分のこれまでの生活習慣を反省して診るとよい。

 3)認知症の予防策は生活習慣の良否で決まる。認知症は生活習慣病の一種で
   あるという認識を持とう。発症は15年前から始まっているのだから。
   早いに越したことはない。「予防に勝る治療法はなし」

おわり

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