Jou光

  • 親父
    彼は子供の時から絵が上手いと、親の欲目で思っている。目の前でさらさら描かれると、ついつい感嘆してしまう。世の中いっぱい絵の上手い人はいるが、この道で飯が食えるのはスポーツ選手と同じで極一部。でもとにかく趣味でも良いから絵を描くことは続けて欲しいと願っている。

春爛漫

  • ぼけの花
    柿茶の里は徳島県美馬郡つるぎ町に位置する。柿の葉の生産農家へ毎年春と秋に行く。春はことさら美しい。桜が咲き乱れ山の木々が新緑に包まれる。澄んだ青空に身も心も洗われる気がする。

アユタヤ遺跡

  • Pict0266
    1491年に建てられた王族の守護寺院。3つの大きな仏塔には、ラーマティボディ2世と父、兄の遺骨が納められています。 寺院ではありますが僧は居住せず、王の礼拝堂として王族の儀式に使用されていました。この寺院もまた、1767年ビルマ軍により破壊され、16mあったという金で覆われた仏像も金を奪われた後、壊されてしまいました。

暁の寺院 タイ

  • Pict0350
    トンブリ王朝時代の守護寺で最高位の寺院とか。きらきらと輝く陶器の破片に覆われた高さ約79mの大仏塔は、ラマ3世により5年がかりで改装された。朝日を浴びた大仏塔の神々しい姿が”暁の寺”の名前の由来。

ワット・ヤイ・チャイ・モンコン

  • Pict0201
    セイロンへの留学から戻ってきた僧侶のために、1357年初代王ウー・トーンが建立しました。仏教寺院は瞑想の場として使用されていました。現在も多くの仏教徒が訪れ、週末は観光客でにぎわいます。

水上マーケット

  • Pict0116
    ダムナン・サダックの水上マーケット。その昔、”東洋のベニス”と言われたバンコクでは、日常的商取引には運河が利用されてきた。水上マーケットは、古き良き時代の情緒溢れるバンコクの生活を体感させてくれる。 

2008年7月 タイ王宮

  • Pict0429
    白壁に囲まれた20万㎡の敷地内には、1782年に建設された国王の宮殿、即位式の建物、王室守護寺院のエメラルド仏寺院などチャクリー王朝歴代の王により建造・改築された建物が建ち並んでおり、ラマ8世までは実際にここに住まわてていたとか。

涅槃寺

  • Pict0386
    タイ語で Wat Pho(ワット・ポー)と呼ぶこの寺は、ラマ1世が建立したバンコク最大の境内を持ち、バンコク最古の歴史を持つ寺院。本堂には写真のようなリクライニング・ブッダの愛称で親しまれている寝釈迦仏が横たわる。足の裏には螺細細工でバラモン教における108の宇宙観が表現されていると言う。

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健康情報 By 豊岡倫郎氏

高齢化で避けられぬ病とは (その7・骨粗しょう症) 2026.2.05 豊岡倫郎 氏

1.骨粗鬆症人口

現在、日本の総人口は約1億2000万人ですが、うち骨粗鬆症人口は1300~1500万人とされている。2035年には日本の総人口は減少するにも関わらず、骨粗鬆症人口は1800万とさらに増加すると予想されている。骨粗鬆症は、「骨密度」や「骨質」の低下、つまり「骨強度」が低下し、骨が弱く脆い状態をいう。転倒などにより骨折しやすくなり、高齢であればそれをきっかけに介護が必要になってしまうなど、大きくQOL(クオリチィオブライフ)即ち「生活の質」を低下させる原因となる。この疾患は特に高齢者や閉経後の女性に多く、高齢化が進む現代においては避けて通れない、万全の注意をすべきである。

20260205-134533

2.骨粗鬆症になる原因

骨は、古くなった骨を壊して吸収する破骨細胞と、新しい骨を作り出す骨芽細胞によって、老朽化した骨を壊し、新しい骨へ作り替える作業(骨代謝)を日々繰り返している。この骨代謝バランスは、加齢によって変化し、高齢者では破骨細胞の働きが優位となる。閉経後の女性や壮年期以降の男性では、この骨代謝バランスが崩れ破骨細胞の働き強くなる結果、骨折が生じやすくなる。

1)加齢と共に、骨量は減少してゆく。特に女性では閉経後にエストロゲンの減少が骨密度低下を加速してゆく。自覚症状としては、若い時よりも、身長が何センチも縮んでいる人は、医者へ行き要骨密度チェック。

2)ホルモンの影響でエストロゲンやテストステロンの低下、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能異常、早期閉経(45歳未満での閉経)など。

3)生活習慣病で動脈硬化や脂質異常症、糖尿病、高血圧、腎臓疾患など。

20260205-134846

4)栄養不良でカルシウムやビタミンDの摂取不足(骨密度の低下)、コラーゲンの劣化には、ビタミンB6、B12や葉酸の摂取不足(骨質の低下)

5)生活習慣:喫煙、過度の飲酒、運動不足、痩せの体型、若い頃の過度なダイエット。特に若い頃より運動をしない人は、骨に負荷を与えないため、骨粗鬆症になりやすい。

6)薬剤:ステロイドや抗てんかん薬の長期使用。

7)最も怖いのは、骨の脆弱化から変形、歪みを生み、圧迫骨折、脊椎管狭窄症、坐骨神経症、腰痛、膝痛など招く恐れあり。

3.カルシュウム・パラドックスとは

 1)カルシウムが足りなくなると、からだは骨からカルシウムを溶かし出します。そして溶け出したカルシウムは血管に入り、細胞に運ばれていき、細胞内にカルシウムが流れこんでいく。その結果、実はカルシウムが足りないのに細胞内のカルシウムが増えてしまうという逆説が起こる。これをカルシウムパラドックスという。パラドックスとは逆説という意味。

 2)この現象を故新谷弘実著「健康の結論」の本に書かれている牛乳の害によって、説明すると理解しやすい。なお新谷弘実博士は世界で初めて大腸内視鏡によるポリープ切除に成功して、これまでに30万人の治療経験を持つ名医である。

 俗に牛乳は栄養がある、カルシュウムが豊富にあり、体に吸収されやすい、と言われているが、

確かに牛乳を飲むと、血中カルシュウム濃度が急激に上がる。ところが生体には生命恒常性維持機能(ホメオスパシス)と言うものが自動的に働いて、血中濃度を一定に保つので、余剰のカルシュウムを排出してしまう。その時マグネシュウム、亜鉛。鉄分、ビタミン類なども一緒に出て行く。しかし小魚や海藻を食べても、血中カルシュム濃度は急激には上がらないからこの現象は起きない。私は(新谷博士)長年にわたり患者さんを診てきたが、牛乳を飲み続けて、骨粗鬆症になった人を沢山見てきた。乳製品を大量に摂取しているデンマーク、フインランド、スエーデンなどの酪農の盛んな国の人に骨粗鬆症や股関節骨折が非常に多いことがその証明になる。

4.糖尿病は骨粗鬆症を招く。

 高血糖が骨粗鬆症を引き起こす。そのメカニズムとは、高血糖(糖尿病)は骨の強度(骨密度+骨質)を低下させる。血液中の過剰な糖が骨のコラーゲンと結びつき、「終末糖化産物(AGEs)」を生成。これが骨を「しなやかさのない、脆い状態」にする。骨の代謝異常: インスリンの作用不足や抵抗性により、骨を形成する「骨芽細胞」の働きが抑制され、新しい骨が作られにくくなる。カルシウ高血糖状態は尿の量を増やし、カルシウムやマグネシウムを尿と一緒に排泄してしまう。等がその流である。

5.加齢とカルシュウム吸収比率

  加齢と共にカルシウム吸収率が低下する。若い頃は35-45%あったカルシウム吸収率が、65歳以上では約25%まで低下する。その理由は加齢で 胃酸の分泌が減ると、カルシウムが溶けにくくなり、吸収が進みにくくなる。更にホルモン変化で 特に女性は50歳前後の閉経後にエストロゲンが激減し、骨からカルシウムが流出しやすくなる。また 骨の破壊(破骨細胞)が形成(骨芽細胞)を上回るため、骨がスカスカになる。 

そこで加齢に伴うカルシウム吸収力を維持・強化する対策としては、 腸での吸収を促進するビタミンDを積極的に摂る。小魚、きくらげ、キノコ類など摂取する。日光浴: 体内でビタミンDを合成するために、日光を浴びることも有効(夏30分、冬1時間程度)。骨を刺激する運動をする。 ウォーキングなどの運動で骨に負荷をかけると、骨密度低下を防げる。

6.まとめ

1)「白糖は灰盗である」と言う言葉がある。これはドイツの自然療法家ブラウフレの言葉であるが、甲田光雄博士著「白砂糖の害は恐ろしい」に掲載されて、警告を発している。その意味するところは、砂糖は超酸性食品で、体内に入ると、血液が酸性になり、これを体内の恒常性機能が働いて、中和しようとして、体の骨からアルカリ性のカルシュウムを動員する結果、骨が脆くなる、と言うわけである。

2)全国で糖尿病患者及び予備軍を入れると、2300万人いると云われている。最近糖尿病患者がと急増していると言われているにも拘らず、テレビでは相も関わらず、スイーツや爆食番組が目白押しには、目を覆いたくなる。これでは病人は減らない。

3)上述したように、骨粗鬆症の予防には、結論として・・・。

  • 牛乳を飲まない。カルシュウムは小魚、海藻類を食べで補う。もっと牛乳の害を知ろう。
  • 日頃から体を動かして、骨に負荷を与える運動をする。
  • 白砂糖の含まれているお菓子類、ジュースを摂取しない。もっと糖害を知ろう。
  • 若いときから身長が数センチも低くなっている人は、医者へ行き。骨の検査をしてもらう。骨粗鬆症になっている自覚がない人が多い。骨折して初めて気が付いても遅いのである。若いときから、コツコツと骨粗鬆症にならぬように、予防に力を注ぐことが肝要である。

4)今回のテーマを書くにあたり、何冊もの関係本を読んだが、牛乳の害や砂糖の害にしても、現代医学の通説と異なる異説はテレビや新聞では無視され、知らされないから、一般の人は判断を誤りやすい。無知は恐ろしい。   

おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その 6・便秘) 2026.1.05 豊岡倫郎 氏

1. 高齢者の便秘

たかが便秘、されど便秘。

高齢者では3割近くが便秘症状を持つという報告もあり、

70代以降で増える便秘には注意が必要です。

便秘といえば女性に多いと思われがちですが、ある調査によると、

下のグラフの様に、70代以降で便秘の有訴者率が増加し、

高齢者にとって便秘は男女共通の深刻な悩みとなっている。

便秘は様々な疾患リスクなど健康にもかかわる可能性もあるため

放置しない方が良い。

20260108-121549

2. 便秘の種類

1)器質性便秘

  大腸にできるポリープとか、子宮疾患、膀胱ガン

  などで腸を圧迫して、腸管が細くなって、便が出にくいもの。

  急を要するときがあるから、すぐ医者へ行く方が良い。

2)機能性便秘には

  弛緩性、直腸性、痙攣性、薬剤性の4つがある。

  弛緩性便秘とは年を取ると腸も老化し、便を出す筋力も落ちてきて起こる。

  高齢者に多い便秘である。加齢と共に腸内環境が変わり、下図の様に

  悪玉菌が増えることによって、便秘が起きる。

20260108-122854

  しかし、弛緩性については、西式甲田療法の甲田光雄博士の3万人の

  治験に基ついた言葉によれば、「便秘していると、腸が伸びて、

  垂れ下がり、風船玉みたいにふくらんで来て、腸の動きが鈍くなって

  来る。これが弛緩性便秘である。」という。

  直腸性便秘は排便を我慢することで起きる。

  痙攣性便秘はストレスが原因の便秘である。

  ストレスで自律神経が乱れて、腸の蠕動運動が低下して、便を排出

  できない。試験や旅行の前に起きる。

  薬剤性便秘は病気で投薬が原因で起きる。薬の副作用で便秘になる。

  又食品添加物でなる場合もあるからなるべく加工食品を食べない

  ようにする。

3.  便秘の体に及ぼす影響の数々

  • 肌荒れ・口臭:悪玉菌の増加によって、有害物質が血液に乗って                  全身を巡り、毛穴から排出されるため、ニキビや体臭の原因に。
  • 疲労感・倦怠感:有害物質の再吸収により、体がだるくなる。
  • 頭痛・吐き気:自律神経の乱れや有害物質の影響で起こる。
  • 生活習慣病のリスク:脂質・糖の吸収に影響し、糖尿病や動脈硬化                      のリスクを高める。
  • 免疫力の低下:悪玉菌が増えて、免疫細胞低下し、大腸がんの                         リスク高める。
  • 手足の冷え、むくみ、下痢、痔になる。
  • 認知症医なり易い。便秘症の人はそうでない人に比べ、2.7倍速く進行する。
  • 精神的な不安定:                                      自律神経の乱れと便秘によるストレスで、イライラやうつ状態になる。
  • 不眠症:                                                       腸内環境の悪化でセロトニンが作られないからメラトニンも減り不眠になる。
  • 大腸の各部位と器官や病気の関係重大                                下の図はノーマン・ウォーカー博士著「大腸をきれいにすれば、                                 病気にならない」に載っている「正常な大腸の図で、大腸の各部位と                              器官や病気との関係」を示している。即ち大腸のどの部分に腐敗便が

停滞していると疾病が派生するかが判る図である。

20260108-123351

ノーマン・ウォーカー博士は、自然食・ロ ーフード(生菜食)と

ジュース・セラピー(酵素栄養学)の先駆者として知られるイギリス

出身のアメリカのビジネスマン・栄養学研究者で、生野菜・

果物ジュースの重要性を説き、「ローフードの父」「自然療法の父」

とも呼ばれ、99歳まで長生きしたことで有名で、その著書は多く

の健康法に影響を与えている。

4.高齢者の便秘対策

  • 何はともあれ先ず腸管が歪になっているのを元通りに戻すことが                 先決である。それには朝飯抜きの2食の玄米食の少食にする。                    間食しない。
  • 5種類の野菜の生野菜ジュースを飲む。
  • 溜まっている停滞便を一掃するため、甲田先生はスイマグ                         (水酸化マグネシュウム)を飲む。

  前述のノーマン・ウォーカー博士は腸内洗浄を患者に行った治験例                        

  を本に多数紹介している。合わせて生野菜ジュースの摂取させている。

  • その他一般的対策としては、散歩などの運動、水分補給、食物繊維の摂取、            ストレス解消、十分な睡眠がある。                                                                                    
  • 注意事項としていつも警告しているが、「悪事は良事を駆逐する」から、              以下の事を慎まなければ効果なしである事を肝に銘じていたい。                  即ち大食、甘い物、肉食、脂っこい物の摂取はいけない。                    尚世界最初、大腸内視鏡を開発して,約30万人の患者を内視鏡検査を              した新谷弘美博士の著書「健康の結論」によれば、動物食ばかりを摂取               していると、腸は固く短く粘膜のひだが多く、内腔も狭く,憩室があり、             宿便の残存も多く見られる。きちんと分解されないと、腐敗、発酵し、               硫化水素、インドール、スカトール、アンモニア、アミン類などの毒素を             生産し、活性酸素も大量に生産されて、血液のの中に吸収されて、ガンや              アレルギー、その他疾患の要因となる。

  新谷博士が推奨するのは、自然の摂理にかなった食事、即ち植物性の物                   

  を多く、精製されてない穀物と副食は野菜果物、発酵食品を摂る。

5.まとめ

1)「生きたものは生きたものに養われる」という自然界の大法則がある。

  「火食は過食になる」し、生きた酵素がないので、慎む。生命力がなく、

  命の糧にはならぬ。

2)最近のテレビ番組は、やれ、グルメだ!、スイーツだ!、爆食だ!と食べる

  番組ばかりである。面白くない。放送関係者は何を考えているのだろうか。

  このまま推移すれば、日本国民総生活習慣病人間になるのではなかろうか、

  心配はつきない。   

おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その5・認知症) 2025.12.04 豊岡倫郎 氏

1、認知症の人が漸増

誰でもガンと認知症になりたくないと望んでいるが、どちらの病も加齢と共に患者数が増えてくるのが、現実の姿である。特に認知症になって、5年も10年も介護を受けねばならいと言うことは、本人も望んでいないだろう。なる人とならぬ人の違いは何か考えよう。

20251205-141349

2024年現在、日本の総人口は1億2,380万人,65才以上の人口は3,624万人で、
比率は29・4%を占める。そんな高齢化社会の中、認知症の高齢者数は推計471万人を占める。
更に予備軍とされる軽度認知障碍者(MCI)の高齢者は564万人、合計1,035万人に達し,
なんと高齢者の29%が認知症(MCI含む)だ。誰も認知症を望んでいないだらうに。

2、認知症の種類

認知症になる人の割合は、下のグラフの通り、アルツハイマー型が68%,脳血管性型が
20%,レピー小体型が4%,その他が9%占めている。
なお軽度の初期の認知症をMCI(軽度認知障害)と呼ぶ。

20251205-140347
3、認知症とは

  ① アルツハイマー型認知症とは・・・

   アルツハイマー病は、認知機能や記憶力が徐々に低下する進行性の脳疾患で、
   最も一般的なタイプの認知症である。脳内にβアミロイド斑や神経原線維変化
   といった異常なタンパク質が蓄積し、神経細胞が損なわれることで発症する。

  ②脳血管性型認知症とは・・・

   脳の血管障害でおきる脳梗塞や脳出血によって起こる認知症。
   脳梗塞とは脳の血管が詰まって、脳の一部に血が流れなくなってその部分
   の脳の働きが消えてしまう病気である。
   脳出血は脳の血管が破れて出血し、その部分の脳細胞が溜まった血液に
   よって押されて様々な症状が現れる。

  ③レピー小体型認知症とは・・・

   脳の神経細胞に「レビー小体」という異常なたんぱく質がたまることで神経細胞
   が減少し、認知機能の低下が起こる進行性の病気である。

  ④MCI(軽度認知障害)とは・・・

   MCIは軽度認知障害と呼ばれており、50歳前後からβアミロイドの蓄積が始まり、
   60歳ころから神経細胞が変質し、70歳ころから脳の海馬に病変が見られるまで
   をMCIという。

   認知症の前段階の症状には、例えば・・・

   ☆何度も同じことを質問したり、何度も同じことを話したりする

   ☆置き忘れや探しものをする頻度が多くなった

   ☆慣れ親しんだ家事・作業に時間がかかるようになった

   ☆社会的にインパクトが大きな最近のニュースの記憶が曖昧になっている

   ☆これまで楽しんできた趣味・人付き合いを避け、外出が億劫がるようになった

   ☆記憶力や集中力、注意力の低下はあるものの、認知症ほど症状は重くない状態。
      本人は不安や焦燥を感じることもある。ただし、約5年でその半数以上が認知症に
      進行すると言われる一方で、健康な状態に戻る人もいる。

  ⑤ アルツハイマー型認知症と脳血管性型認知症の混合型認知症がある。・・・

   最近はどのタイプなのか、診断方法、検査機器の発達で容易に判別がつくように
   なった。

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4、それぞれの認知症の特徴

  ① アルツハイマー型認知症・・・

   段階ごとに現れる症状が変化するので、認知症全般の症状や進行について
   解説すると。

   (初期症状)

   ☆もの忘れ:
         最近の出来事を忘れる、待ち合わせしたこと自体覚えていない。

   ☆時間の見当識障害:
         昼夜、日時、季節の取り違えが見られはじめる。

   ☆実行機能障害:
         計画立てて物事を進めることが困難になる。

   ☆近時記憶障害:
         先週行った家族旅行の記憶がない。

   ☆日常生活の失敗が徐々に増える。
         料理する際に順番を間違えたり、先週行った旅行の記憶
          を忘れてしまったりする。アルツハイマー型認知症は軽度
         の段階から記憶をつかさどる海馬が損傷するため、
         もの忘れの症状が顕著。

   (中期症状)

   ☆即時記憶障害:
         ご飯を食べたことを忘れてしまう。

   ☆遠隔記憶障害:
         自分の通った小学校の名前などパーソナルな情報を思い出せない。

   ☆場所と人物の見当識障害:
         通い慣れたスーパーまでの道に迷う、知っている人が誰か判らない。

   ☆認知機能障害(失認・失行):
         1人で着替えられない、お金の払い方がわからない。

   ☆失語:
       物の名前が上手く出てこない

   ☆今いる場所や目の前にいる人がわからないなどの症状が現れる。

    記憶に関する症状のほか、着替えやコミュニケーションに支障が出ることも。

   ☆本人的にも自信を無くしやすく、言語能力も低下するため気持ちをはっきりと
    伝えられない。

   ☆無気力や抑うつ、暴言などの二次的な症状につながるケースもある。

   (後期症状)

   ☆人の見当識障害:
            同居する家族が誰かわからない

   ☆知的機能の重度障害:
            靴を反対に履く、最近の出来事をほとんど覚えていない

   ☆運動機能の障害:
            歩幅が狭くなる

   ☆弄便(ろうべん):
            排せつ物を手で触ったり壁や床にこすりつけたりする

   ☆異食:食べ物ではない物を食べてしまう

   ☆日常生活全般においてサポートが必要になる。

     言葉を忘れる失語の症状などが強く現れることでコミュニケーションが困難
    になることも。
     家族など介護者の負担も非常に大きくなるため、状況に応じて施設入居や
     介護サービスの利用も検討しなければいけない。

  ② 脳血管性型・・・

   障害を起こした脳の部位によって異なります。
   具体的には歩行障害、手足のしびれ、麻痺、排尿障害、言葉が出にくい、

   意欲低下、不眠、感情のコントロールがきかない等の症状があり、血管障害

   の発作が起こるたびに症状が段階的に重くなっていく。

   そのため、リハビリテーションや生活習慣の改善によって再発作を防ぐこと

   が重要で、症状の進行を遅らせることになる。

  ③レビー小体型・・・

   記憶障害や理解力・判断力の低下をきたす。

   ただし病の初期から中期にかけては、記憶障害はあまり目立たず、

   幻視・認知の変動・意識の変容・パーキンソン症状(動作緩慢・

   筋強剛・姿勢反射障害など)・レム睡眠行動障害・抑うつ・自律神経症状

   ・失神などさまざまに症状が出現する。

5、認知症発症の危険因子

  (1)糖化・・・

    AGEs(終末糖化産物)のことで、体内の糖とタンパク質が結びついてできるが、
    過剰な糖分摂取によりタンパク質が変性する「糖化」が、脳の機能低下し、認知症
    の原因となる。     

    脳内のタンパク質が糖化すると、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβ
    が蓄積しやすくなり、神経細胞を死滅させることが知られている。

  (2)活性酸素・・・

    即ち脳は活性酸素によって傷つきやすく、これが認知症の原因の一つとされている。
    活性酸素は、脳の酸化ストレスの原因となり、認知症のリスクを高める可能性が
    ある。

          尚糖化や活性酸素の発生防止については今まで何回も解説しているので説明を
    省略
する。

  (3)飲酒・・・

    過剰な飲酒はそうでない人に比べ5年早く発病する、と言う調査が有る。

  (4)喫煙・・・

    ヘビースモーカーはそうでない人に比べ2年近く早く発病する。
    また飲酒と喫煙者の両刀使いの人は6~7年早く発症するという。

  (5)睡眠不足

   (6)大食、便秘、宿便停滞

  (7)高脂肪、高蛋白の食事

  (8)運動不足

  (9)無趣味、孤独感を持つ。生きがいを持たない、進取の精神に欠ける。
    これらは「廃用性の法則」が働き、脳が怠ける。いわゆる廃用型認知症。

  (10)持病があり、薬を服用している。

6、アルツハイマーの治療

1)薬物療法として登場したのが、レカネマブやドナネマブがある。
  どちらも軽度認知症に適用して認知症の進行を遅らせる作用がある。
  完治させる薬ではない。副作用のリスクもある。例えば脳血管のむくみ、
  出血や頭痛、めまいなどある。

2)ドナネマブの臨床治験例の記事あり。

  2025年12月2日付の北國新聞(石川県)に掲載された記事は、
  金沢大学付属病院の発表によると、ドナネマブ投与でアルツハイマー型
  認知症の投与を1年間続けた70代女性患者の脳内からアミロイドβが
  消失したことを国内で初めて確認した とある。

  ドナネマブは昨年11月にMCI(軽度認知障害)対象に保険適用となり、

  日本初の投与であつた。女性には副作用もなかった。

3)一般認知症の予防策

  予防法には薬に頼るだけでなく、日常の生活習慣を充実させることが
  大事である。
  効果的な予防法は第4項目で列挙した項目の危険因子を解消することに尽きる。

7.まとめ

 1)日頃共に生活していて、最近一寸この人おかしいなーと思ったら、直ぐ病院で診察
   してもらうことが大切である。早く見つけて対処すれば、治せることも可能の時代
   になった。

 2)病気には必ず原因がある。90歳になってもボケない人がいるではないか。
   身の回りに認知症になった人をよく考察したらよい。上述した危険因子を
   もう一度思い返して、心当たりが思い浮かぶに違いない。
   またこれを機会に、自分のこれまでの生活習慣を反省して診るとよい。

 3)認知症の予防策は生活習慣の良否で決まる。認知症は生活習慣病の一種で
   あるという認識を持とう。発症は15年前から始まっているのだから。
   早いに越したことはない。「予防に勝る治療法はなし」

おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その4・白内障) 2025.11.10 豊岡倫郎 氏

1.加齢と共に白内障になる人

 白内障の発症率は50代で40%,60代で70〜80%、70代では80〜90%に達し、80代以上ではほぼ全員に症状が現れるとされている。皆さんの身の回りにも一人や二人はいるはずです。これは、水晶体の変性が加齢とともに進行することが大きな要因である。60代では視力に違和感を覚え、日常生活の中で不便を感じ始める方が増えている。果たして白内障になる人とならぬ人の違いは何故だろうか。

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白内障の見え方のイメージ

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2.白内障とは

 白内障は、目のレンズに相当する水晶体が白く濁る病気で、加齢のほか紫外線などから発生する活性酸素によって、水晶体のたんぱく質が変性して濁り、視力が低下する。水晶体には血管がないため、目の中を循環している房水が水晶体に栄養と酸素を供給している。血流が悪くなると,房水の循環も悪くなり、水晶体に十分な栄養と酸素が行き渡らずタンパク質の編成を抑えきれず白内障が進行する。

3.白内障の症状

主な症状は、視界がかすむ、ぼやける、光をまぶしく感じる、視力が低下する、物などによって二重に見える、夜間の運転がしにくいなどで、初期には自覚症状が少ないことが多く、気づいた時には進行している場合もあるため、定期的な検診や気になる症状がある場合は眼科を受診することが大事です。

4.白内障の治療

 初期の白内障と診断された場合は、点眼治療が主な治療法となる。目薬を使用しても水晶体が透明に戻ることはない。あくまでも進行を抑えることが目的となる。

 白内障が進行して日常生活に支障が出てきた場合は、外科手術を行うことが一般的で、手術には超音波で水晶体を砕いて吸引する方法とレーザーを用いる方法がある。前者の超音波による手術が一般的に行われている。濁った水晶体を取り除き、水晶体の代わりとして「眼内レンズ」を挿入するのが基本的な流れとなっている。白内障の手術はほとんどの場合20分もあれば終わる。手術は現在日本では160万件以上行われている。

5.白内障の原因

 今回取り上げているのは、加齢性白内障で、加齢とともに発症する。白内障の中で最も多い種類で、個人差はあるが年を取ると誰もが発症する可能性がある。

 外にも若年性白内障では、目をぶっつけたなどの外傷、ぶどう膜炎などの目の疾患、アトピー性皮膚炎、糖尿病の合併症など、さまざまな原因によって10~30代に発症する白内障や。ステロイドを含む薬剤の長期間にわたる使用などでも、白内障を発症することがある。

6.目の総合医学

 回生眼科院長の山口康三著「緑内障・白内障は血流のかいぜんでよくなる」
 
 2025年4月徳間書店発行。

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山口康三先生は自治医科大学医学部卒、91年に栃木県下野市に回生眼科を開業。食事や運動、睡眠などで総合的に対処する「目の総合医学」を考案、確立した。日本総合医学会副会長、日本東洋医学会漢方専門医として、治療にあたっている。 上述の本によれば、

  • 「年を取ればだれでも目は衰える」は間違い。として神奈川県藤野町の85才以上の調査結果から、聴力は衰えても、視力は高く維持されていたことである。お年寄りの皆さんの生活習慣は、食事はうどんを常食、野菜中心の少食で、かつ、よく働くことであった。目と全身の健康を保つために、食事や運動などの生活習慣がいかに大切かという事であった。
  • 体は全部繋がっているから、目だけを対象にしていたのでは、目の病気を治せない。「目は目にあって目にあらず」ということである。即ち、目と全身の関係を重視し、食事や運動、心などを総合的に考慮し、行ってゆく医療、これを「目の総合医学」としている。
  • 「目の総合医学」は自然治癒力を最大限に引き出して、体全体を根本から改善することを目的としている。

7.具体的な生活改善策とは

 1)少食

   間食や夜食をやめる。腹八分目にする。できれば朝食を抜くのが理想。
   その効果は血流の改善。血液サラサラ。目の血流も良くなる。
   しかもホルモンなどの分泌が良くなり、細胞の修復力が活性化する。

 2)ウォーキングや柔軟体操などの運動をする

   ストレス解消にも良い。全身の血流が良くなる。目に栄養と酸素が行き渡る。
   1日に合計1万3000歩を目標とする。しかし決して無理をしないように。

 3)腸内環境の正常化

   少食と肉や甘いもの摂取排除によって、血液を汚す便秘と宿便を解消して、
   腸内環境を良くして、体の免疫力を高める。
   玄米は食物繊維が豊富な食品で、善玉菌のエサになるので腸内環境の
   正常化に役立つ。玄米が食べづらいときは分月米や雑穀米でもよい。
   肉類は悪玉菌のエサになり、動物性たんぱく質を摂るなら、腸の炎症を
   抑える魚介類がおすすめ。

   甘いものを日常的に摂っていると、血液中の余分な糖がタンパク質と結び
   ついて、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる悪玉物質を作り{糖化}を促進
   する。AGEはたんぱく質を攻撃し、その機能を攻撃し、その機能を低下さ
   せる働きがあり、血管の組織が脆くなって毛細血管を潰してしまう。
   目にとって脅威である。

   また肉類などの脂っこいものは、活性酸素を増やして「酸化」を促進して、
   腸の炎症を誘発すると共に悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させ、血液を
   汚して、血流障害の原因になる。

   そして水分を不足しないように生水とビタミンCの豊富な柿茶を1日に
   1.5~2リットル補給する。

 4)白内障の予防・改善のためには、活性酸素の害をくい止めることが、必須対策である。

   それには外出時サングラス、帽子、日傘などで紫外線を避ける。
   体内で活性酸素の発生要因となる行為をしない。それは太陽の紫外線、
   ストレス、飲酒、便秘、大食、喫煙、過労、食品添加物、医薬品など。
   また抗酸化作用のある食品、ビタミンA、C、E、Bを含む緑黄色野菜を摂取する。

8.白内障手術の留意点

 上述の本によると、山口康三先生は、医者での検査の結果、まだ初期の段階の時は、
直ぐに手術を受けるかどうか、慎重に決める必要があると。

1)白内障の手術後、黄斑変性症と言う病気の発症率が通常の約3倍になるというデータが
  あるからである。

2)経験談として、83歳、男性。軽度の白内障を山口先生の指導に従い、食事、運動、
  生活改善によって、進むはずの白内障が10年経っても同じ状況と言う体験談が
  載っている。

9.まとめ

 早くして、白内障になる人、ならぬ人の違いは何かと言えば、日常の生活習慣の違いにある。自然の摂理に背き、乖離している人が発症する。キーワードは活性酸素、AGE(糖化)、欧米食の大食、運動不足である。これは何も白内障に限ったことではない。いわゆる生活習慣病・ガン、糖尿病、脳卒中,心疾患にも言える事ではなかろうか。「木を見て森を見ない」現代医学の盲点のひとつになっている。   

おわり

高齢化で避けられぬ病とは (その 3・動脈硬化) 2025.10.16  豊岡倫郎 氏

1、動脈硬化とは

文字どおり動脈が硬くなる状態のことで、その生成過程は加齢によるところが大であるが、個人差が大きく、最近まだ若い子供たちに増加している。それは食生活が影響している。血中のLDL−コレステロール(悪玉コレステロール)が多く、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)が少ないと、いわゆる脂質異常症となり、血管の内壁に脂質が蓄積し、動脈硬化が進みやすい。動脈硬化になると、血管や心臓に大きな負担がかかって心臓の機能が低下したり、血管が詰まったり、破れて生命にもかかわる大きな病気を発症するリスクが高くなる。動脈硬化には、粥状動脈硬化(アテローム性動脈硬化)、中膜硬化(メンケベルク型動脈硬化)、細動脈硬化があるが、一般的に動脈硬化といえば、粥状動脈硬化のことを指す。

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2.今若年層の脂質異常症が増えている

動脈硬化の原因となる脂質異常症とは、以下のいずれか、または複数に該当する状態を指す。

  • LDL(悪玉)コレステロールが高い(140mg/dL以上)
  • HDL(善玉)コレステロールが低い(40mg/dL未満)

3.恐ろしい子供の血液検査の結果…子供の2割が脂質異常症

香川短期大学名誉学長の北川博俊著「子供を生活習慣病にしない食卓」2010年、主婦の友社発行。の本によれば、香川県高松市が2008年までに22066人に血液検査をして、脂質異常症が20.8%、肝機能異常が6.8%、肥満が10.9%であった。

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その後、子供の血液検査の必要性が認識されて、全国的な展開を見せ、財団法人日本学校保健会が2008年調べたところ、小、中、高校生 4094人の23.8%が脂質異常症であった。

このような脂質異常症を発症するような生活習慣を続けるならば、20年から30年後の彼らの健康状態が思いやられる。 

4.小児科医の体験談

小児科医の故真弓貞夫著「子供は病気を食べている」1993年家の光協会発行によれば、この本は著者が小児科医になって37年目に書かれた本である。真弓先生は今までに何冊も本を出されており、知る人ぞ知る“薬を出さない・注射をしない”自然流の子育てを提唱している。2003年に社会文化功労賞受賞。
主な要旨は、

  • 人間が生きていくうえで、いちばん大切な食文化が、この40年間に徹底的に損なわれ、子供たちが危険に満ちた食生活の矢面に立たされている現実を、冷静に直視してきた。昭和30年を境にして食生活の環境の変換期であった。学校給食への牛乳の導入、無果汁ジュース、インスタントラーメン、市販ドレッシングの発売、加工食品には食品添加物や保存料、化学調味料が使われ、肉食、油もの、いわゆる欧米化食の普及が有る。
  • 日本人として終生とり続けなければならない食べ物である穀類、野菜、海藻、小魚である。もしパン、卵、牛乳、肉類、熱帯の果物を摂るとよい、という誤った考えは、出来るだけ早く修正しなければならない。私が推奨している言葉は「マゴワヤサシイ」食である。「マ」は豆類、「ゴ」はゴマ、「ワ」はワカメ、海藻。「ヤ」は野菜、「サ」は魚、「シ」はシイタケ、コケ類、「イ」はイモ類です。しかもそれ等はその土地で採れるもの,旬のもの、全体食の少食が良い。

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5.何故子供達に脂質異常症が増えているのか

原因は食生活の欧米化、高脂質化・・・肉大好きの子供たちの増加、油で処理した料理、揚げ物、炒め物の増加、糖分の多いスイーツや清涼飲料水の摂取。大食、運動不足。夜食、間食。ストレス。睡眠不足。肉食がスタミナが付く、という先入感からきた誤食がある。

6.なぜ脂質異常症が体に悪いのか、動脈硬化の生成の機序を説明すると、

ステップ1.

加齢や高血圧などにより血管の内皮細胞が傷がつき、そこから血管の内膜の中にコレステロールが侵入すると、体内の免疫システムが働いて、異物と認識して、白血球の単球が集まってくる。

ステップ2.

単球はコレステロールを処理しようとして、マロファージに変化し、処理するが、その残骸がコブの様になる。プラークと呼んだり、アテロームと呼ばれている。これはドロドロしたお粥状に似ているのでこれを泡沫細胞という。これが動脈硬化のコブ、すなわちプラークの発生の始まりである。

ステップ3.

プラークは更に大きくなるにつれて血管の内腔は狭くなり血液が流れにくくなり、血管壁も厚くなり、硬くなる。以上が動脈硬化の生成のプロセスである。

子供の頃からこの状態が20年から30年間じわじわと進行してゆくと、血管が詰まつたり、破れたりする。脳梗塞、心筋梗塞など命に係わる病が発症する。

7.動脈硬化の真の原因

1)動脈硬化を進行させる背景には、活性酸素があるという。活性酸素の世界的権威である故丹羽靱負博士によると、体内で発生した活性酸素が摂取したコレステロールや中性脂肪の脂質を過酸化脂質に変質させて、血管壁に浸透して行き血管を脆弱にさせるからだという。真の原因は活性酸素が犯人であるから、体内の活性酸素を減少させれば解消するという。事実SOD様作用食品(抗酸化作用がある)を使用して効果が認められた。

2)AGE研究で有名な牧田善二博士によると、血管の内側にある血管内皮細胞には、AGEをキャッチするアンテナ(受容体)があり、この受容体にAGEが結合すると、血管の内側が厚くなり、動脈硬化を促進するという。受容体とは、以下説明のRAGEの事かも知れない。

3)久保明博士著「糖化を防げばあなたは一生老化しない」によると、AGEには、RAGE(レージ)と呼ばれる受容体があり、AGEとこのRAGEが結びつくと、細胞内の情報伝達に変化が起こり、炎症シグナルが活発になる。体内の細胞の炎症が細胞の機能衰えさせて、血管壁の炎症が破裂しやすいプラークを生むという。なおAGEとは終末糖化産物ともよばれ、糖分とタンパク質が結合してできるタンパク質が劣化した老化産物のこと。血糖値が高い糖尿病の人は気付けたい。

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8.まとめ

1)「この子にして、この親あり」と言う、おるいは「子供を診るなら、先ず親を見ろ」と言う言葉がある。なぜなら親の生きざまや親の躾け、生活環境、食生活の中で、子供たちは自づから身に着ける食育を親から受け継いでいるから。親の躾けがいかに大事であるか。しかしその親たちも学校給食で育っているから、果たして正しい判断ができるかが問題である。

2)以上、予防策としては活性酸素の害、糖化の害、慢性炎症の害の元と言わている脂漬け、砂糖漬け、アルコール漬けの大食生活から抜け出すことに尽きる。

3)これから増々少子化に入る日本に明るい未来が開けるのだろうか。予防策はまだ具体化していないのは、はがゆい。 

おわり

健康の新常識 著者 豊岡 臨郎 氏

毎月、健康情報を投稿してくれる豊岡氏が新しく書いた本をご紹介する。

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「まえがき」

近くの総合病院へ知人の病気見舞いに行くと、駐車場は車で一杯、

待合室も患者で溢れている。高齢化社会到来とはいえ、どうして

病人が多いのだろうか。

政府は人生百年時代だと囃し立てているが、果たして百歳まで

元気に生きられる人が何人いるのだろうか。テレビでもおなじみの

石原 結實 博士の「日本人はもう55歳まで生きられない」という

著書を読むと、なるほど生活習慣病になる訳が納得できる。

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病気には必ず原因がある。病気の7割は食に原因があると云われている。

中略

何事も実際に体験して初めて多くの事を実感し、納得したのである。

今回いわば体験的健康法の集大成として書いた小冊子を読んで頂き

何か得るところがあれば幸甚です。

「無知は死を招く」と云います。

今世界の医療事情は変わろうとしています。予防医療に注力しないと

日本の生活習慣病は減らないだろう。

 

本ブログでは本書の内容を適宜ご紹介していく所存です。

高齢化で避けられぬ病とは(その2・血管の老化)  2025.9.3  豊岡倫郎 氏

1.血管が衰える

アメリカの内科医ウイリアム・オイラー博士は「人は血管とともに老いる」と言う
言葉を残した。確かに日本人の死亡原因をみても脳疾患、心蔵疾患による死亡者
が上位を占め、これらの死亡は血管に欠陥があるからで、血管をいつまでもしなや
かで、若々しい状態に保っている人が長生きする。ではどうすればよいのだろうか。
 

2.血管の種類と構造

ご存じのように血管には、動脈、静脈、毛細血管の3種類がある。動脈と静脈の
構造は内膜、中幕、外膜の三層構造になっている。ただし毛細血管は血管内皮
細胞の1層でできている。そして毛細血管同士を離れないように壁細胞がTir2
の働きで、覆い被さっている。下記図1参照

図 1

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心臓から出た血液はまず大動脈から細動脈へ流れて、末端の毛細血管に繋が
臓器や組織に酸素と栄養を届けると同時に、二酸化炭素と老廃物などを回収
して今度は細静脈から太い静脈につながり心臓へ戻る。この間の所
要時間は
45秒位である。尚、毛細血管の細動脈から細静脈の動静吻合部分図は
図2の通り。

    図 2

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3.グローミューの存在と働き

図2に示すように毛細血管の動脈と静脈との吻合部分の手前にグローミューと
いうバイパス(副血行路)が存在する。毛細血管一本につき必ず一本ある。
その働きは、例えば、冷たい水の中に手を入れると、手先の温度が下がり
皮膚表面に分布する血管が収縮して、血液が流れないようになり、手が冷たく
なる。ところがしばらくすると、手を冷水入れているにもかかわらず、手の
温度が上昇してくる。その理由は毛細血管が収縮していても、バイパスである
グローミューが開いて、そこを血液が流れるからである。
グローミューが健全であればこそ体が調整してくれる。

4.毛細血管の特徴

毛細血管の内径は約5ミクロンで、その中を血液成分の大半を占める赤血球、
(直径約8ミクロン)が姿をゆがめて通り抜ける。その時毛細血管の内皮細胞
との間で接触して酸素や栄養が効率よく、外側の細胞へ吸収されるのである。
これほど重要な働きをする毛細血管は体全体の血管の99%を占めている。
その長さを全部1本につなぐと、延べ10万キロメートルになり、地球2周り半
に相当する。

従来の医学の研究では、死に直面する太い血管が詰まったり、破裂するなどの
事に注がれていたが、最近毛細血管の働きの重用が見直されて来た。この記事
を書くにあたり参考とした関係本は下記の通り。

  • 「ゴースト血管をつくらない33のメソッド」高倉伸幸著(ゴースト血管
      の名づけ親)
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  • 「血管の強化書」赤澤純代著
  • 「毛細血管は若返る」根来秀行著  

5.毛細血管の重要な働き

● 細胞に酸素、栄養素を届ける。
●二酸化炭素、老廃物を回収する。
●免疫物質を必要な場所へ運ぶ。
●体温を調整する。
●ホルモンを運び、情報を伝える。
 

6.毛細血管が減り血管のゴースト化、老化してしまうとどうなる

● 消化器の不調。 
● 免疫力の低下。 
● 脳梗塞や認知症発生。 
● 腎臓のトラブルや高血圧発症。
● 糖尿病
の悪化。
● 粘膜が渇く。肌荒れ、シミ、シワの発生。

尚、ゴースト血管とは、血管の中に本来流れていた血液が流れなくなり、酸素
や栄養を運び、老廃物を回収する役目を果たすことができない血管、周辺の
細胞にダメージを与えたり、死滅させてしまうような血管をいう。
 

7. なぜ毛細血管が老化するのか

毛細血管の老化は30代くらいからスタートして、60代になると20代
の頃より四割も減ってしまうといわれている。ここにも加齢と生活習慣の
乱れた人とそうでない人の差が歴然と現れてくる。

なおその要因としては、下記の通り。

  • 加齢による内皮細胞、壁細胞の衰え、
  • それを加速させるのが、糖化である。体内の高血糖がタンパク質と
    結合してできるAGE(終末糖化産物)

の発生。糖分+タンパク質=AGE(終末糖化産物)、という図式が出来上がる。

3)体内で発生する活性酸素もダメージを与える。AGE(終末糖化産物)も
活性酸素も万病の元と言われている産物で体にとっては、悪者扱いされている。
活性酸素+脂肪=過酸化脂質、と言う図式ができる。この過酸化脂質が全身の
細胞組織に入りこみダメージを与える。丹羽靱負著「活性酸素が死を招く」より。

4)西式健康法を創設した西勝造先生は著書「無病長生健康法」227ページで
「アルコールが過剰になると、動脈硬化型となり、グローミューは硬化したり
変質したり開放しっぱなしとなる。糖分が過剰になると、糖尿病型となり、
グローミューは消失したり,軟化したり、萎縮したりします」と。昭和28年
発行の本で既に警告を発している。
 

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8.毛細血管を元に戻すには

1)糖分の摂取を控える。糖尿病専門医の牧田善二著「老けたくなかったら
  AGEを減らしなさい」の本の中で、AGEが血管を老化させる。
  と、その訳は動脈硬化を進行させるからだという。
  またヘモグロビンA1c(エイワンシーが6.1%以上なら、確実に糖尿病
      であるから、専門医を受診すべきと言っている。糖尿病の合併症では毛細
      血管が消滅し、機能不全から発症するから恐ろしい。

2)活性酸素の発生をくい止めることによって、活性酸素の酸化の害を防ぐ。
    活性酸素発生要因を列挙すると。紫外線を浴びる。飲酒、喫煙、ストレス、
    食品添加物、医薬品服用、筋肉酷使、便秘・宿便、睡眠不足がある。
    これらを極力避ける。

3)抗酸化食品、ビタミンC豊富な柿茶の摂取。少食、玄米食、生野菜ジュース。
     なお肉食は避ける。

4)西式健康法の毛管運動(ゴキブリ体操)をする。やり方はYOU=TUBE

 西式健康法 毛管運動 2020年

     参照ください。効能は毛細血管の再生である。ぜひ日課として行うとよい。

5)適度な運動はよく、運動することでNO(一酸化窒素)が放出され、
     血管の老化を防ぐ。腹式呼吸もよい。
 

9. まとめ

1)現代医学が毛細血管の重要性に注目し始めたことは薬の服用の限界を感じ、

  予防医学に移行する手始めか。

2)やれ!スイーツだ、焼き肉だ!と、毎晩テレビでは、大食い番組、グルメ番組
  に浮かれ、高脂肪高蛋白の欧米食に酔いしれている限りでは、生活習慣病は
  減らない。悪化を辿る現実をしかと認識してほしい。

おわり

高齢化で避けられぬ病とは(その1・隠れ脳梗塞)  2025.8.9 豊岡倫郎氏

1. 高齢化時代に突入

我が国における65歳以上の高齢者数は3625万人で、総人口に占める割合は29.3%となり、過去最高の更新が続いている。この割合は今後も上昇を続け、2040年には34.8%、2070年には38.7%と鳴る見込み。

2.避けられぬ病・隠れ脳梗塞とは

隠れ脳梗塞とは、自覚症状がないまま脳の血管が詰まってしまう状態を指す。年齢や生活習慣によって割合は異なるが、一般的に40代から増え始め、60歳以上では多くの人にみられるようになり、具体的な人数で言うと、例えば30代では5人に1人、40代では4人に1人、50代では3人に1人、60代では2人に1人、70歳以上ではほぼ全員に見られるという調査結果がある。あなたも例外ではない。なる人とならない人の違いとは何か。

3.脳の病気・.脳卒中の分類

脳卒中(のうそっちゅう)とは、脳の血管が詰まったり、破れたりして、脳に血液が十分に供給されなくなることで、脳の機能が損なわれる病気の総称で、脳梗塞もその内のひとつ。下図参照。

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4.隠れ脳梗塞の発見

本人が自覚しないが、たまたま受けた検査で、小さな脳梗塞が見つかる事がある。これを無症候性脳梗塞、俗に隠れ脳梗塞と呼んでいる。隠れ脳梗塞の大半は、大脳の深部にある細い動脈が詰まるタイプの脳梗塞で、ラクナ脳梗塞ともいう。どこの血管が詰まるかによって、症状が出たり、出なかったりする。気づかないまま過ごしている人もいる。脳梗塞とラクナ脳梗塞の写真は次の通り。白く映っているところが梗塞部分。

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5.隠れ脳梗塞の症状

 ひょつとして、これ隠れ脳梗塞では?、と思ったら、発作を起こす前に自分でチェックしてみる。例えば自覚症状では、最近食事でむせる・ろれつが回らない。めまい、ふらつきがある。手足が震える。頭痛がするなどが有ったら、躊躇することなく直ちに脳神経科に行く。MRI検査を受ける。MRIとは磁気共鳴画像の略称で、非常に強い磁石と電磁波を利用し、人体を任意の断面(縦・横・斜め)で画像表示することができる検査法である。MRI断層写真で直ぐ診断できる。

6.隠れ脳梗塞の原因

高血圧、動脈硬化、頚椎の異常による血流の滞り、高血圧、肥満、運動不足、水分不足、特に夏場は水分不足にならないように気を付ける。夏場にこの病気が発症するのも水不足が原因であるから、気を付けよう。宿便停滞による脳神経異常、肉や脂,糖分の過食によるアテローム脂肪が血管内壁付着、飲酒、喫煙、塩分過剰が考えられる。また二型糖尿病、慢性腎臓病の人はラクナ梗塞になっていても無症状なことが多い。

7.治療法

 一般的に、発症から4~5時間以内ならばt-PAという血栓を溶かす薬を使う。それを過ぎると抗血栓薬と脳保護薬が使われる。後はリハビリをする。血液サラサラにする薬の服用、水分1日に1.5~2.0L補給、減塩食、発症の原因と考えられる悪い生活習慣の改善に徹することである。少なくとも50歳になったなら一度脳の検査を受ける

右半身マヒになる人・・・体の左側の下行結腸

8.脳梗塞を起こして半身マヒが起こる原因

右半身マヒになる人・・・体の左側の下行結腸 に宿便が停滞しており、その影響で左側の脳血管に障害が起こる。反対に左半身にマヒが起こる人・・・右側の上行結腸に宿便があり、右側の脳血管に障害が起こる場合が多い。何故なら脳神経は首の所で左右交差しており脳の左がやられると体の右に障害が起きる。

9.宿便が何故溜まるか。脳梗塞と宿便の関係

故甲田光雄博士によると、宿便が溜まると脳の血管が膨張して、脳の血管を圧迫して、血管運動神経をマヒするので、脳の血液循環が悪くなる。宿便停滞による活性酸素発生が血管の動脈硬化を促進することと相まって、梗塞になる。そこで宿便とは何かと言えば、甲田博士によれば、大食して腸の処理能力を超えて食べた結果渋滞した残り便。処理能力を超えて食べ続けると、腸が伸びて垂れ下がり、次に横に広がり、すると安定が悪いから、あちこちへばりついて、癒着する。癒着したところは変形したり、細くなり、捻じれたりする。そこに食べ物の残りカスが引っ掛かり、風船玉のように膨らんで直径が二倍になると、腸壁の厚さが3分の1にまで薄くなってしまう。すると蠕動運動が起こりにくいので腸マヒになり宿便滞留になる。しかし 現代医学の医者は腸のファイバースコープで検査しても宿便はないという。ところが甲田光雄博士は過去に2万人の臨床体験から、断食によって宿便の排泄を確認している。

10.如何にして、梗塞を解消させるのか。

有力説を紹介すると、

  • 甲田光雄博士の断食による宿便排泄と活性酸素の害を防ぎ、動脈硬化を自己融解させる。
  • 廣海輝明、血流障害研究会によるSOD様エキスで血流障害解消。著書「車椅子の脳梗塞患者」現代書林刊、参照。活性酸素による過酸化脂質が梗塞の原因と見る。
  • 真島康雄(久留米市真島クリニック院長)著「脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因」幻冬舎刊による説は食事から摂る超微粒子の脂肪の粒が原因。RAP食によって、プラークを減らす。9年間の8ヵ所血管エコー検査による臨床経験で実証。

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11.まとめ

  1)  一度脳梗塞を患った人は、必ず再発することを覚悟しなければならない。
    数々の悪い生活習慣を解消されない限りは素因は残る。また血管性認知症
    になり易いことも覚悟しなければならない。

  2)普段から酒は美味いし、食欲もあるし、どこも痛くも、痒くもないないと、
    慢心していると、病魔は深く、静かに進行して、体内の血液はドロドロ、
    血はをボロボロにしてゆく。

  3) 日頃の脂漬け、砂糖漬け、アルコール漬けがいけない。テレビでは相変
    わらず、やれグルメだ、スイーツだと浮かれているが、冷静に周りを
    見渡して欲しい。 

おわり

選食力をアップして健康長寿 By  豊岡倫郎氏  2025年7月16日

1.選食力とは

 選食力とは、健康な心と体を維持するために、食品の情報を理解し、

 自分にとって必要なもの、安全なものを選び取る力のことをいう。

 具体的には、次の3つの要素が含まれる。

 1)食品の表示の理解・・・

  原材料や栄養成分、賞味期限、原産地などを把握する力。

 2)栄養に関する知識・・・

  食品に含まれる栄養成分について理解し、食事プランを作り上げ

  る力。

 3)食の安全に関する知識・・・

  食品添加物や残留農薬など食の安全に関する知識を持ち、健康被

  害を防ぐため知識である。

 以上皆さんは、食べ物を買うとき、何を決め手にして選んでいますか?

 価格、鮮度、旬、流行、など、ポイントは人それぞれでしょう。

 しかし毎日の食べ物から、体の骨も、血液も、筋肉も出来上がってい

 ることを考えると、おろそかにはできない筈である。

 口から入れるインプットするものが悪ければ、アウトプットされる

 もの、即ち血液も、骨も、筋肉も、良い筈がない。

2.重要な健康管理の3本柱とは

  健康管理の3本柱とは、食育、知育、体育から成るが、この内どれが

  欠けても健康維持が出来ない。上述の選食力は知育、食育の中から

  養われるから、日頃研鑽を育むことが重要になる。

3.無知は死を招く

  食品に関する知識がなければ、栄養価も判らないし、食品添加物の

  安全性も判らない。良かれと思って食べていたものが、実は体に

  有害だという事が良くある。また最近フレイル防止にタンパク質を

  摂りなさいと、テレビでも推奨しているが、それを鵜吞みにして、

  せっせとタンパク質を過剰に摂取すると、どうなるか、素の害も

  知ってほしい。

4.過剰摂取の害

  どんなに体に良い物でも、食べ過ぎてはいけない。

  西式甲田療法の甲田光雄博士の著書「マイナス栄養のすすめ」

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  によれば、長年の大食の悪癖で、腸管が拡張、進展、屈曲、癒着

  という構造変化によって、腸マヒ、宿便が停滞して、一見病気と

  関係なさそうな、例えば関節リュウマチ、気管支喘息、アトピー

  性皮膚炎、心筋梗塞、パーキンソン氏病、過換気症候群、悪性脱

  毛症などの難病も大食が原因だという。

5.少食は世界の趨勢

 日本に日常的に玄米食を食べている人の割合は約3%位と云われている。

 何故玄米食が普及しないのだろうか。健康志向に関心がないのだろうか。

 世界に目を向けると、アメリカの菜食主義者の割合は2017年には6%、

 ドイツでは人口の10%がベジタリアン、イギリスでは2019年菜食者

 が60万人、イタリアでは約10%の人が菜食者という。

 スイスでは菜食人口は約14%も居る。因みにインドでは宗教的な面も

 あり国民の30%がベジタリアンである。

 また甲田光雄博士の著書「.少食が健康の原点」たま出版発行によれば

 一日に300~400キロカロリー摂取で、毎日元気に働いている仙人

 みたいな人が紹介されている。現代の栄養学の常識ではとうてい理解

 することも説明することもできないが、事実は事実である。

6.何故今少食か叫ばれているのか

 甲田光雄博士著「少食の実行で世界は救われる」という本によれば、

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 「甲田メソッド」の決定総集編という副題がついている。

 この本の内容は現在置かれている日本の医療の現状と、病根の問題、

 少食の切り札は、生野菜食・少食の理由、少食実行の秘訣、西式健康法

 実行の手引き、少食の実行で世界話救われる理由が詳細に記載される。

 人生に一度は読まれるとよい。

7.無知は死を招く

 「無知ほど哀れなことはない」と言う文句が甲田博士の著書に随所に

 出てくる。過去3万人の患者さんとの臨床体験から出ってきた言葉

 だと思われる。例えば、東京行きの電車に乗った積りが大阪へ向か

 っていたという事、無知の為、治る病気も逆に悪化してしまつた例

 である。

 回生眼科院長、日本総合医学会理事長の山口康三氏の著書

「医者が教える正しい少食術」によると、

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 その第6章に書かれている言葉は

 「体に良いものを摂る前に、悪いものを止める事を優先すべきである」

 と。その意味するところは、あれが良いこれが良いと、健康情報が

 氾濫している昨今では、好きなものを摂りすぎる傾向にあり、自分が

 好きなものが、病気の原因になっているという。一方その好きなもの

 を止めるとなると中々止められないのが、臨床経験からわかっている

 からだ。

 例えば、たばこ、酒、甘いお菓子、それに油で揚げたもの、肉類、である。

 若い女性からお年寄りまでもが、油の滴る焼き肉を食べれば、スタミナが

 付く、元気が出ると、信じ込んでいるから、始末が悪い。国民全員が

 いつの間にか洗脳されていて、どうにもならないのか。

 世界で初めて腸の内視鏡を開発した新谷弘実著「超健康不老長寿で生き抜こう!」

 の本の中で書いているのは「肉食の末路は心臓病とガン」であると。

 これまで30万人の腸内を見てきた新谷博士ならではの言葉は説得力がある。

8.君子危うきに近寄らず

 皆さんは選食力を無知や過信している。

 事例を列挙すると、

 ① 牛乳、チーズなどの牛製品はIGF-1(インスリン様成長因子)

  が含まれているから、前がん状態、またはガン発症の恐れがある時は、

  食べてはいけない。和田洋己著「がんを生き抜く最強ごはん」より。

  何故ならがん細胞を増殖促進するから。

 ②マーガリン、ショートニングなどのトランス脂肪酸はガン発症や増殖

  の原因となる慢性炎症を引き起こす。動脈硬化になる。

 ③電子レンジでチンすると食品が変化し、人体に影響を与えるという

  研究報告がある。毎日食べるお総菜をチンしている人は、ネット検索

  でその害をチェック。

 ④活性酸素の発生因子の食品添加物、過労、大食、酒、たばこ、紫外線、

  便秘、薬などで、体内で脂肪が過酸化脂質に変化して組織に浸透し機能

  不全で万病の元。

 ⑤全国民が暴飲暴食、油漬け、砂糖漬けで腸内環境悪化し、生活習慣病が

  蔓延。一億総半病人化。

9.健康哲学のすすめ

 人の心を容易に変えられぬが、人は生きたものに支えられている。

 生きた食べもの、即ち玄米、生野菜、生水、である。命を戴いて

 生きていることに感謝する気持ちが有れば、大食できる筈がない。

 何をどれ位、どんな形で料理して食すべきか、今一度再考する時期にある。

おわり

1億総半病人列島の行方は By 豊岡倫郎 2025年6月11日

1. 生活習慣病大国日本の行方は

現在日本には肥満が3,400万人、高血圧4,000万人、脂質異常症2,400万人、糖尿病2,200万人、骨粗鬆症1,000万人、高尿酸症600万人居ると云われている。

現代医学が進歩していると云われているが、病人は減らない。どうしてだろうか。医者の投薬だけでは対処療法では治らないからである。

2. アメリカのマクガバンレポートとは

1970年代、心筋梗塞やガン、脳梗塞、肥満などの生活習慣病が多かったアメリカでは、1975年 上院に「栄養改善委員会」が設けられ、医学者に「全世界の栄養状態と病気の状態」を調べさせた。2年後に、5,000ページにも及ぶ調査報告書が出されたが、その冒頭に「アメリカの反省」が載っている。

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これを見たマクガバン上院議員が「我われはバカだった。我われは造病食、殺人食を食べていた」と涙ながらに上院で演説したという話は有名である。

その主旨を要約すると、以下のようになる。

1. 1日のエネルギー摂取量の55~60%を炭水化物にする
2. 1日のエネルギー摂取量の30%まで、脂肪摂取を減らす
3. 飽和脂肪酸(バター、ラードなど動物の脂)と不飽和脂肪酸(魚油、植物油などの油)
    の摂取量の比率を同等にする
4. コレステロールの摂取量を1日30mgまでに減らす
5. 砂糖の摂取量を40%減らす
6. 塩の摂取量を1日3gまでに減らす

そして、以下のようにまとめている。

具体的には、くだもの、野菜、未精白の穀物、鶏肉、魚、スキムミルク、植物油の摂取を増やし、牛乳、肉、卵、バター、砂糖・塩・脂肪の多い食物の摂取を減らすことによって、この目標は達成されなければならない……。

以来国を挙げてベジタリアン運動やノースモーキング運動、更に1990年代には国立ガン協会が「デザイナー・フーズ計画」を公表してガン予防に効果的な「食品ピラミツド図」を作成し啓蒙活動を開始した。
1991年には対ガン協会が「一日5皿以上の野菜を摂ろう運動を展開した。因みにこれは野菜350グラム、果物200グラムに相当。加えて病気予防と健康保持のための9項目を具体的に提示した。

その結果、2011年には1977年に比べて心筋梗塞による死亡数が58%、ガンによる死亡数が17%も減少した。先進国のG7加盟国としては、唯一ガン死亡者が減っている国となったのである。

3. 日本の現状

年間ガン発症者数は945千人、ガン死亡者数382千人と言う。また2024年死亡原因を見ると、

1位ガン24%、2位心疾患15%、3位老衰12%、4位脳血管疾患7%となっている。

4. 沖縄クライシスとは

沖縄は長い間、世界に冠たる長寿の島として知られていた。それが厚生労働省の調査によると、沖縄県の男性の平均寿命は県別で1985年に1位、1995年に4位だった。それが、2000年には26位に転落した。一方女性は1985~20005年まで1位を維持していたが、2010年には3位に転落。

男性も2010年には30位となってしまった。

この長寿を誇った県が凋落したことを、医学・栄養学関係者は「沖縄クライシス」と呼び、原因究明に乗り出した。

その原因として揚げられたのは、戦後アメリカの占領下となった沖縄は、アメリカ軍の食べ物がハンバーガー、ホットドッグ、ピザ、コンビーフといった肉食だった。それにファーストフード店がオープンして甘い飲料水がそれに加わった。いわゆる高カロリー、高栄養の食べ物に若者たちが飛びついた結果だったのである。正に高脂質化とAGEs(終末糖化産物)まみれの体を作り上げてしまったのである。

5. 長寿村の逆さ仏の話

もうひとつ教訓的な話をすると、かって日本の長寿村として有名だった山梨県棡原(ゆずりはら)地区に起こった異変、即ち「逆さ仏」である。逆さ仏とは親が子の葬式を出す現象をいう。

棡原(ゆずりはら)地区は鶴川の河岸段丘に発達した交通の不便な山の斜面に沿うて、家が点々とある所で、昔から米が摂れず麦を中心にアワ、キビ、ヒエ、トウモロコシ、小豆、大豆、ソバ,等の雑穀とバレイショ、里芋、甘藷、山芋、と豊富な野菜、山菜中心で、それに保存食として昆布、ワカメ、ヒジキを食べていた。正に身土不二の食生活であった。

ところが昭和30年ごろに待望のバスが開通した。若者たちの生活が一変した。一気に白米、肉、牛乳、ハム、砂糖,菓子、酒、ビール、が村に入ってきたのだ。そして「逆さ仏」現象が起きたのである。

6. 医療費の増大

 2022年の国民医療費は46兆6,967億円で毎年1兆円ずつ増加傾向ある。医師の数は2022年現在34万人で、医療技術も進歩し、国民の栄養状態も向上して、すべてが順調に見えるのに、何故医療費が増えるのだろうか。

7. 医療に対する世界の潮流の変化

素問クリニック院長、真柄俊一著「食は現代医療を超えた」現代書林2015年発行によると、最近「食と医療」問題がアメリカを中心にクローズアップされ、このテーマに取り組む研究者や医師が急増してきた。アメリカでは食事を変えて病気を治そうとしている医師たちが加盟する「責任ある医療を推進する医師会」という組織があり、そのメンバーは2014年現在1万1000人以上に増え、大きな成果を上げている。食に対する考え方が激変している、という。正に世界の潮流が変わりつつある。

2014年9月、アメリカのサンディゴ市で、「植物性食品による国際医療会議」がアメリカを代表する有名な医師や研究者が18名パネラーとして登場し最新の研究報告を行った。世界中から15カ国400名の人達が参加した。しかし日本からの参加者はただ一人真柄俊一博士ひとりであった。こんな重要な医療研究の場に日本から一人しか参加しないということは、日本の医療体制の遅れを如実に示すもので、日本の致命的な危機をもたすものである。

8. まとめ

1)日本の報道の自由度は世界で72位である。新聞もテレビもスポンサーの方を向いている。国民に真実が伝わらない。例えば2018年5月、アメリカのカリフォルニア州裁判所はコヒーに「発ガン警告ラベル」の判決を下したなど。その他詳細は船瀬俊介著「ビィーガン革命」2022年ビオ・マガジン発行。参照ください。

2)石原結實著「日本人はもう55歳まで生きられない」2016年ビジネス社発行。によれば近い将来日本滅亡の危機にあると。日本人短命化の条件がそろっている。何故か、飽食が原因という。確かにテレビでは連日、やれスイーツだ! グルメだ!焼き肉だ! 爆食・大食い番組が目白押し。

何とか歯止めがかからぬものだろうか。

日本でアメリカのマクガンレポートを契機として政府指導の下に啓発を行った様なことを期待したいのであるが。

日本はアメリカより30年遅れているという。

「医食同源」が判っていない。   

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おわり

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