第129回 ぴんぴん句会ノート 2024年11月28日
秀 弥
電線に熟柿をねらふ鳥の列 ②道利 : デパートの歳末大売り出しを思わせる?
冬うらら向いの屋根に鷺一羽 ◎利②博道 : 青鷺は屋根が好み?
冴ゆる月見つめておれば兎逃ぐ ◎才 : 心も冴えて純粋な童心に?
金 博
岸辺にて息止め見る児やカイツブリ
浮き寝鳥羽寄せ合って春を待つ ①利 : ほのぼの・・・ *実は離れている!!!
冬の鳥何を啄(ついば)む庭の隅 ①秀 : 冬の庭 いのちあり
延 一
一人でもBGMもある鍋料理 ①才 : いいね・一人の愉しみ!
垣根越し外人の声冬の暮 ??? インバウンド? どこへもいけぬ白鳥どこへもいかぬ私 ◎道 : 「いけぬ」と「いかぬ」対比面白い
道 子
鴛鴦(おしどり)のうつくしき距離保ちつつ ◎博 : 斯くありたし鴛鴦老夫婦!?
白妙の白鳥しんと水鏡 ②延才 : 「しん」息をのむ! *枕詞がピッタリ
庭まほろばに三十三才(みそさざい)来てこえ零(こぼ)す : 万葉の世界
幸 利
ムクドリやピラカンサの実欲しいまま ◎秀①道 へー! *ピラカンサへ来るのは椋鳥か
冬の鳥畑飛跳ね訪問者 - ???虫探し? *下五???
ヒヨドリや口に頬張る庭訪ね - ??? *「ヒヨドリや庭を領して頬ばれる」(道案)
才 原
山茶花や母の思い出浮かび消え ①延 やさしい母!
散歩道何を思うか帰り花 ②秀博 思うこと多し!後期高齢者 *「帰り花」分かりにくい
逆さ富士彩(いろど)り添える石蕗(つわ)の花 ◎延①博 いい景色! *「飯の山とツワブキ」いいね!
前 田
寒雀鳴くお前もひとりぼち ①延 寂しさの塊?
冬空に孤高のトンビ光舞う ①秀 *下五が八咫烏(ヤタガラス)を思わせる
降り積もる心の落葉掃除する ②才利 後期高齢者の思い?
季 語
〈秋〉熟柿・ムクドリ(椋鳥)・ヒヨドリ(鵯)・
〈冬〉冬うらら・冴ゆる月・カイツブリ・浮き寝鳥・春を待つ・冬の鳥・鍋料理?・冬の暮・白鳥・三十三才(みそさざい)・山茶花
・帰り花・石蕗(つわぶき)の花・寒雀・冬空・落葉・鴛鴦・
冬の季語となる鳥 :梟・みみづく・鷦鷯(三十三才)・水鳥・浮き寝鳥(鴨・かいつぶり・ゆりかもめ・鴛鴦)・鴨・鴛鴦・千鳥
‣都鳥(百合鷗)・鶴・白鳥
冬を付けて季語となる鳥:雁(秋)・鵙(秋)・鶯(春)・雲雀(春)
あとがき
椋鳥・鶫・鵯・雁・鴨・・・・図鑑を見ながらの冬の鳥・・・お城の濠の白鳥、土器川の浮き寝鳥、屋根のアンテナと見間違う鷺・・・、
次回は兼題「年の暮れ」で、「大地震・猛暑・戦」と「天災・地変・人災」揃って騒騒しかった令和六年を振り返り締めることとなった。
博 記
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